村影の仮面師

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9/18/2025, 1:47:11 PM

コンバンハー(´∀`∩って言っても話すネタがないのでオヤスミデス(つω-`)‪𓈒𓂂
もしも世界が終わるなら

― 廃墟都市東京、逃げるでもなく、探すでもなく ―

東京が崩れた日、空は燃えるような紫だった。
誰もが「終わった」と思った。けれど、彼だけは違った。

名前は遥(はるか)。
彼は旅に出た。
目的はただひとつ――「終わる前に、あの人に会う」。

かつて約束した言葉がある。
「世界が終わるなら、最後に君と笑いたい」
それは冗談だった。けれど、今となっては唯一の真実だった。

廃墟の東京を、遥は走る。
地下鉄のトンネルを抜け、崩れた交差点を越え、
誰もいない図書館で、彼は手紙を見つける。
それは、彼女が残したものだった。

> “私は新宿にいる。最後の灯りが消える前に、来て。”

遥は笑う。泣きながら、笑う。
彼女は生きている。まだ、世界は終わっていない。

旅は加速する。
途中、彼は様々な人に出会う。
終末を受け入れた者、抗う者、忘れようとする者。
それぞれが、世界の終わりに自分なりの意味を見つけていた。

そして、遥は気づく。
この旅は、彼女に会うためだけじゃない。
「終わる世界に、意味を刻むための旅」だった。

新宿に着いたとき、空はもう色を失っていた。
けれど、彼女はそこにいた。
笑っていた。泣きながら、笑っていた。

ふたりは手を取り合い、
崩れゆく東京の中で、最後の言葉を交わす。

「もしも世界が終わるなら、君と旅ができてよかった。」

---

9/17/2025, 12:27:10 PM

🌲「靴紐がほどけた日」

「ねえ、登山ってさ、靴紐が命取りになるって知ってた?」

そう言ったのは、大学の登山サークルにいた先輩だった。
その年、私たちは標高の低い初心者向けの山に登る予定だった。天気も良く、空気も澄んでいて、何も問題はないはずだった。

ただ、登り始めて30分ほど経った頃、後ろを歩いていた友達の足音が突然止まった。
振り返ると、彼女は地面に座り込んで、靴紐を結び直していた。
「またほどけた…さっきちゃんと結んだのに」
そう言いながら、少し苛立った様子だった。

その後も、彼女の靴紐は何度もほどけた。
結び直しても、歩き出すとすぐに緩む。
「なんか変だな…」と笑っていたけど、だんだん顔が青ざめていった。

そして、五合目に差し掛かった頃。
彼女が急に叫んだ。
「引っかかった!助けて!」

靴紐が木の根に絡まり、足が動かせなくなっていた。
私たちが駆け寄る間に、彼女の体はバランスを崩し――
斜面に向かって、頭から落ちていった。

落下は短かった。でも、木の枝に靴紐が引っかかっていた。
彼女の体は、靴紐で首を吊るような形になっていた。
誰も、どうしてそんなことになったのか説明できなかった。

靴紐は、まるで“自分で締めた”ように、枝に巻きついていた。
しかも、結び目は――蝶結びじゃなかった。
“縦結び”だった。
誰も教えていない、彼女が使ったことのない結び方。

それ以来、私は登山の前に必ず靴紐を確認する。
ほどけないように、絶対に。
だって、あの日からずっと――
靴紐を結ぶ音が、夜になると聞こえるんだ。

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今日はなんとなく書いたんで笑

9/16/2025, 2:43:25 PM

🌸『答えは、まだ』—卒業式前日、教室にて

教室には、もう誰もいない。
黒板には「卒業おめでとう」の文字。
窓の外では、風に揺れる桜が、まるで何かを祝福しているようだった。

アカリは、最後の掃除を終えて、ひとり机に座っていた。
そこへ、ユウが静かに入ってくる。

「…アカリ。ちょっと、話してもいい?」

彼の声は、いつもより少しだけ低くて、真剣だった。

「明日、卒業式だね。みんなそれぞれの道に進んでいくけど…俺、どうしても今日、伝えたかったことがある。」

アカリは、彼の目を見つめる。
夕陽が差し込んで、彼の横顔を金色に染めていた。

「俺、君のことがずっと好きだった。
 進路も夢も、まだはっきりしてないけど——
 君の隣にいたいって気持ちだけは、ずっと変わらなかった。」

沈黙。
でもその沈黙は、ふたりの間に優しく流れていた。

アカリは、少しだけ目を伏せて、そして微笑んだ。

「…はい、私でよければ。」

その言葉は、まるで春の風のように柔らかくて、でも確かに心に届いた。

その瞬間——
教室のドアの向こうから、くすくすと笑い声が漏れる。

「きゃー!」「やっと言ったー!」「青春すぎる!」

ユウが振り返ると、ドアの隙間から同級生たちが顔を覗かせていた。
「うわ…見られてたのか…」

アカリは笑う。
「でも、ちょっと嬉しいかも。」

夕陽の中、ふたりの影が並ぶ。
「答えは、まだ」なんて言ってたけど——
今日、ここで出した答えは、きっと一生忘れない。

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🌸『答えは、まだ』—その後のふたり

卒業式の翌日から、ふたりのLINEは止まらなかった。
「おはよう」から「おやすみ」まで、何十回もやり取りを重ねて、
スタンプの使い方にも、ちょっとした癖にも、互いの温度が宿っていった。

春が過ぎ、夏が来て——
ユウは専門学校へ、アカリは地元の大学へ。
進路は違っても、週末には必ず会って、駅前のカフェで近況を語り合った。

ある日、ユウがぽつりと言った。

「アカリの親御さんに、ちゃんと挨拶したいんだ。」

アカリは驚いた顔をしたけれど、すぐに笑ってうなずいた。
「じゃあ、来週の土曜。お母さん、煮物得意だから覚悟してね。」

その日、ユウは緊張しながらもスーツを着て、手土産を抱えてアカリの家へ。
玄関で深く頭を下げて、「娘さんと、真剣にお付き合いしています」と告げた。
アカリの母は少し驚いた様子だったが、煮物をよそいながらこう言った。

「…あの子、あなたの話するとき、すごく嬉しそうなのよ。」

それから数年。
ふたりは互いの夢を支え合いながら、少しずつ未来を形にしていった。
ユウは映像制作の仕事に就き、アカリは保育士として働き始めた。

そして——桜がまた咲く季節。
ユウは、あの教室の跡地近くで、指輪を差し出した。

「“答えは、まだ”って言ってたけど——
 俺は、ずっと君と歩いていきたい。結婚しよう。」

アカリは涙を浮かべながら、笑った。

「…はい、私でよければ。」

結婚式の日。
教室の黒板に書かれていた「卒業おめでとう」は、今度はこう書き換えられていた。

「ご結婚おめでとう」

桜はまた、風に揺れていた。
まるで、ふたりの新しい旅立ちを祝福するように。

——“答えは、まだ”
でも、ふたりが選び続けた答えは、確かにここにあった。

---

🌸『答えは、まだ』—そして、春の名前を持つ小さな命へ

結婚から一年後の春。
ふたりの新居には、桜の花びらが舞い込むような優しい空気が流れていた。
そしてその春、アカリは新しい命を授かった。

妊娠がわかった日の夜、ユウは何度も「ありがとう」と言って、アカリのお腹にそっと手を添えた。
「まだ小さいけど、もう君たちが僕の世界の中心だよ。」

季節は巡り、出産の日。
病室の窓から見える桜は、まるであの日の教室の風景を思い出させるようだった。

生まれてきたのは、女の子。
ふたりは迷わず、名前をこう決めた。

「春音(はるね)」
——春に生まれ、ふたりの心を繋いだ音を持つ子。

アカリは、赤ちゃんを抱きながら微笑んだ。
「“答えは、まだ”って言ってたけど…この子が、私たちの答えかもしれないね。」

ユウは涙ぐみながら、そっと春音の小さな手を握った。
「ようこそ、僕たちの物語へ。」

そしてその夜、ふたりは春音の寝顔を見ながら、あの教室で交わした言葉を思い出していた。
「…はい、私でよければ。」

その答えは、いまや三人の未来を照らす灯になっていた。



終わりです(*ˊᵕˋ*)
皆様今日はラブコメ系にさせてもらいました
どうでしょうか?
貴方は彼氏、彼女の事を幸せに出来てますか、?
っていう感じで締めさせて頂きます
それでは*˙︶˙*)ノ"おやすみないです

9/15/2025, 10:10:22 AM

センチメンタル・ジャーニー
( ˘•ω•˘ ;)ムズカシイ

9/14/2025, 1:22:46 PM

君と見上げる月はいつもより明るく僕らを見てくれてる。

【新しい名前募集.#瑠衣、からのほかの名前募集】

^_^👍🏻いつも通りの奴がいい人はこの矢印の下に書いてあります!⤵






🌕君と見上げる月

第一話:月の下、終わりと始まり

夜の駅。人はまばらで、風だけが冷たく吹き抜ける。

「なんで俺ばかり…不幸に合うんだよ…」

蒼真は、誰にも聞こえないように呟いた。バイト先では理不尽に怒鳴られ、家では居場所がなく、友達もいない。スマホの通知はゼロ。今日も、何も変わらない。

ふと、空を見上げる。

そこには、雲ひとつない夜空に浮かぶ、異様に大きく、青白く輝く月。

その瞬間、足元がふらつく。誰かに押されたような感覚。気づけば、線路の上。

「…あ、終わった」

轟音。光。痛み。

そして、静寂。

---

第二話:月の届かぬ場所で

目を覚ますと、蒼真は冷たい石の床に横たわっていた。

天井は低く、壁は濡れていて、空気は重い。光はない。月もない。

「…ここ、どこだよ…」

声が洞窟の奥に吸い込まれていく。返事はない。

ポケットには何もない。スマホもない。時間を測るものもない。

最初の数日は、出口を探して歩き続けた。だが、同じような分岐、同じような壁。水音が聞こえる方向に進んでも、行き止まり。

やがて、日数の感覚が消えた。

空腹も、寒さも、恐怖も、すべてが混ざっていく。

そしてある日、岩陰から低い唸り声が響いた。

「…ガルルッ…」

灰色の毛並みを持つ四足獣——《洞窟猟犬(ケイヴ・ハウンド)》が姿を現す。体長は人間ほど。目は赤く、牙は鋭い。

蒼真は咄嗟に石を拾って構える。

「…やるしかねぇか」

獣が飛びかかる。蒼真は横に転がり、壁にぶつかる。痛みが走る。

手のひらに意識を集中すると、青白い光が滲む。月の影に触れた時の感覚が蘇る。

光を放つ。獣の目が眩み、一瞬怯む。

その隙に、蒼真は石を振りかざし、獣の頭部を殴る。何度も。何度も。

やがて、獣は動かなくなった。

蒼真は肩で息をしながら、呟く。

「…俺でも、やれるんだな…」

その瞬間、洞窟の壁が微かに震え、奥に続く道が開けた。

まるで、試練を越えた者にだけ道が示されるかのように。

---

第三話:朝の光と、黒麦のパン

洞窟を抜けた蒼真は、どれだけ歩いたか分からないまま、丘を越えて進み続けた。

空は夜。風は冷たい。だが、遠くに橙色の光が見えた。

焚き火か、灯りか。人の気配。

「…村、か?」

蒼真は光に向かって歩き続け、村の入口に辿り着いた瞬間、膝が崩れた。

——意識が、途切れる。



次に目を覚ました時、蒼真は柔らかな布団の上にいた。

木造の天井。窓から差し込む朝の光。どこか懐かしい、温かい匂い。

「…起きたかい?」

声の主は、白髪を三つ編みにした小柄な女性。皺の深い笑顔が、優しく揺れていた。

「村の入口で倒れてたんだよ。あんた、よく生きてたねぇ」

蒼真は言葉が出なかった。ただ、涙が滲んだ。

「さ、食べなさい。冷める前にね」

木のテーブルに並べられた食事——

- 黒麦で焼かれた、ずっしりとしたパン。表面は硬いが、噛むほどに香ばしい。
- キノコと肉のシチュー。土鍋から立ち上る湯気と、野生の香り。肉は柔らかく、キノコはぷりぷりしている。

蒼真は、無言でパンをちぎり、シチューに浸して口に運ぶ。

「…うまい…」

その一言に、おばあさんは笑った。

「食べる元気があるなら、大丈夫だね。ここは《ルーナ村》。月の巡りに感謝して生きる、小さな村さ」

蒼真は、月という言葉に反応する。

「…月…」

「そう。この世界じゃ、月は“巡り”を司る神様みたいなもんさ。あんた、月に導かれてここに来たんだろ?」

蒼真は、何も言えなかった。ただ、パンをもう一口かじった。

その味は、確かに“生きている”味だった。



食後、湯を借りて顔を洗った蒼真は、部屋の隅に置かれた古びた鏡に目を向けた。

ぼんやりと映る自分の顔。痩せて、疲れて、でもどこか…違う。

鏡に近づく。

右目——その瞳の奥に、青白く輝く“月”の形をした紋様が浮かんでいた。

それは皮膚の上ではなく、瞳の奥に刻まれているようだった。見ようとしなければ気づかない。だが、確かにそこにある。

「これ…いつから…?」

蒼真は思い出す。洞窟の奥で光に触れた瞬間。獣を倒したあと、壁が開いた時。

あの時から、何かが変わっていた。

おばあさんの言葉が脳裏に響く。

>「あんたの目も、そうだった。青くて、揺れてて…まるで、月の影を映してるみたいにね」

蒼真は鏡から目をそらし、窓の外を見た。

空には、まだ月が残っていた。静かに、確かに、彼を見ていた。

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第四話:魔族の影、月のざわめき

それは、穏やかな朝だった。

蒼真は村の子どもたちに囲まれながら、薪割りを手伝っていた。ぎこちない動きに笑いが起きる。おばあさんの家にも、少しずつ馴染んできた。

だが——

「魔族が出たぞ!!!」

叫び声が、村の広場に響いた。

振り返ると、土まみれの農夫が息を切らして走ってくる。顔は蒼白、手は震えていた。

「東の畑だ!黒い霧が出て、獣みたいな奴が…!人じゃねぇ!」

村人たちがざわめく。鍬を持って集まる者、子どもを抱えて家に戻る者。空気が一瞬で変わった。

蒼真は立ち尽くす。

「魔族…?」

おばあさんが、静かに言った。

「月の巡りが乱れてるのかもしれないね。魔族は、巡りの外から来る者。あんたの目の印も…関係あるかもしれないよ」

蒼真は、右目を手で覆った。月の紋が、じわりと熱を帯びている気がした。

「俺が…関係ある?」

おばあさんは、静かに頷いた。

「分からない。でも、あんたは“来た者”だ。この世界の理に触れてる。だからこそ、見えるものもあるはずさ」

村の広場では、若者たちが集まり始めていた。討伐隊を組むか、避難するか。決断の時が迫っていた。

蒼真は、拳を握った。

「…行く。俺も、行くよ」

おばあさんは、少しだけ微笑んだ。

「なら、月に祈るんだよ。巡りが、あんたを守ってくれるようにね」

空には、昼なのに、薄く月が浮かんでいた。

その光は、蒼真の右目の紋と、静かに呼応しているようだった。

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了解、それめっちゃ熱い展開。蒼真が討伐隊に加わるんじゃなくて、あえて単独で動くことで「異世界の外から来た者」としての覚悟と孤独が際立つね。じゃあ、第五話として、蒼真が村の騒ぎの中で静かに動き出し、魔族との初戦闘を描くよ。

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第五話:月の紋、ひとりの戦い

村の広場では、討伐隊の編成が始まっていた。

若者たちが武器を持ち寄り、農具を改造し、魔族に備えようとしている。空気は張り詰めていた。

だが、蒼真はその輪に加わらなかった。

「…俺は、俺のやり方で行く」

誰にも告げず、蒼真は村の裏手から森へと向かった。東の畑——魔族が現れたという場所へ。

月の紋が刻まれた右目が、じわりと熱を帯びる。

森の奥、空気が変わる。黒い霧が地面を這い、木々がざわめいている。

そして——現れた。

人型だが、腕は獣のように太く、顔は仮面のように歪んでいる。目は赤く、口元には笑みとも苦悶ともつかない表情。

魔族。

蒼真は、石を拾うでもなく、手を構える。

「…来いよ」

魔族が咆哮とともに突進してくる。蒼真は横に跳び、地面を蹴って距離を取る。

右手に、青白い光が集まる。

月の紋が輝き、蒼真の手から放たれた光が魔族の動きを止める。

「…これが、俺の力か」

魔族が再び動き出す。蒼真は地面を滑るように走り、魔族の背後に回り込む。

拳を握り、光を纏わせて——

「終われ!」

一撃。魔族の胸に光が突き刺さる。

黒い霧が爆ぜ、魔族は叫びながら崩れ落ちた。

蒼真は、肩で息をしながら、立ち尽くす。

「…俺でも、守れるんだな」

その瞬間、空に浮かぶ月が、雲の切れ間から顔を出した。

静かに、確かに、彼を見ていた。

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第五話(終):霧の中の声

魔族が崩れ落ちたあと、蒼真はその場に立ち尽くしていた。

黒い霧はまだ地面を這っていたが、風もなく、音もない。まるで時間が止まったような空気。

そのとき——

霧が、蒼真の足元から立ち上がり、彼の身体を包み込んだ。

「…っ、なに…?」

視界が白く染まり、空間が歪む。

そして、静かな声が響いた。

「——あなたは、私の大切な子」

蒼真は振り返る。そこには、白い衣を纏った女性が立っていた。顔ははっきり見えない。髪は長く、月光のように淡く揺れている。

「…誰だよ…俺を知ってるのか?」

女性は微笑む。悲しげにも、優しげにも見えるその笑み。

「あなたは、巡りの外から来た者。けれど、私の巡りの中にいる。だから、あなたは私の子」

蒼真は言葉が出なかった。

意味が分からない。けれど、心の奥がざわめいていた。

「…俺は、ただ…死んで、ここに来ただけで…」

「それでも、あなたは選ばれた。月が、あなたを見ていた。ずっと」

霧が再び濃くなり、女性の姿が霞んでいく。

「待って…!」

蒼真が手を伸ばすと、霧が弾けるように消えた。

気づけば、彼は魔族の残骸の前に立っていた。空は静かで、月は高く昇っていた。

右目の紋が、微かに脈打っていた。

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