紫雨

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9/16/2025, 5:14:51 PM

私には大親友がいました。その子はいつも明るく、私とずっと一緒に居てくれました。しかし、ある日突然その子は私の前から姿を消しました。

「ねぇねぇ!はい!これ」そう言って渡されたのは、1本の黄色いペンでした。まだ幼かった私は何故、字を書けるようになったばっかなのに、ペンを渡してくれたのか。意味がわかりませんでした。今でも大切に持っています。
そして、その子はよく私にお手紙も書いてくれました。明日の遊ぶ約束や、大好きなど、私からしたら、たわいもない言葉だってけど、彼女からするとどれだけこの言葉は重かったのだろうと、今でも考えます。

そんな彼女ですが、実は父親からDVを受けていました。
私は、全く気が付きませんでした。当時小学生2年生の私は、彼女に裏切られたと感じていました。

あれから十何年。今彼女は何をしているのだろう。
私の心の親友枠はまだ彼女のまま、時が止まっています。
答えがない考えを、今でもたまに私は考える。
もう一度会えたら聞きたいなぁ……私、貴方の最高の親友になれてたかな?

9/15/2025, 8:19:20 AM

先輩!待って下さい。一緒に帰りませんか?
可愛い後輩くんが声をかけてきた。うん。いいよ。後輩くんも、もうあがりなの?はい。久しぶりの定時退社です、
苦笑いしながらオフィスを出る。現在午後18時。もう夕飯時だ。流石に後輩とただ普通に帰るだけではと思ったので夕飯を食べに行かないか?と誘った。

はー、なんでみんな私より仕事できるの?私先輩の意味ないよ〜!逆に私が教わりたいくらい、、
現在午後な21時。私は酔っていた。
先輩。1回お水飲みましょ。優しく介抱してくれる後輩くんに、甘えながら店を出た。そーいえばさ!後輩くん私の推しに似てるんだよね〜。私は急に後輩くんに推しについて語ってしまった。それを優しく聞いてくれる後輩くん。ますます推しにそっくりだ。そんなとこ思っていると、急に後輩くんが私の顔を掴んだのだ。ふ、ふぇ?先輩。俺、先輩の事大好きなんです。俺の事、推しだと思っていいから…そのまま私達の唇は重なり合った。

9/12/2025, 11:52:05 AM

ねぇ。知ってる?あのお家の子供の事よ、
あぁ、知ってる。可哀想よね、なんてったって自殺。なんでしょ?
全部聞こえてる。全部。お前らなんて死ね。私の息子の代わりに死ね。何が可哀想?よくそんな話ができる。私の息子はもう戻らない。あの女が、なんで止めなかったの。私の、私の息子の代わりに死ねば良かったんだ。

あれから数ヶ月過ぎた。
もう、息子は戻ってこない、辛いや、憎しみより、もう、悲しみや寂しさが込み上げてきた。あの子にも謝った。あの子がどうにかできる問題じゃないのはわかってた。でも、当たるしか方法はなかった。ごめんなさい。

あれから13年経った。
また、8月31日が来る。お墓に行き、1年の出来事を息子に話す。来年も来るからね。





前回の母親視点でした。

9/6/2025, 4:52:33 PM

ガラガラ。今日も一番乗りで教室に着く。自分の席に座り顔を伏せる。30秒くらい伏せたら、次は歌う。歌ったたら次は踊る。次は、ジャンケン。次は、黒板に落書き。次は時間割書いて、次は黒板消す。次は、机動かしてみる。
次は、、、皆と喋りたいな…
誰もいない学校。誰もいない廊下。誰もいない教室。
この空間は、短時間だからいいのであって1日中、ましてや、一生静かなのは心の中に、穴が空くみたいに寂しくて、早く皆の所に行きたいな…

9/4/2025, 8:54:04 AM

誰にも言っちゃだめだからね!そう言って小走りで走っていく君の姿を今でもはっきりと覚えてる。
高校3年生の冬。僕はまだ君に恋をしていた。しかし、あの日言われた君の好きな人は僕ではなかった、それでもやっぱり君が好き。ずっと好き。もう、今はほとんど喋らないけど、噂で少し君のことを聞いた。君はまだ、あの人が好きだということだった……今日は少し早く帰ろう。

今日、学校全体が暗い雰囲気に包まれていた。何故ならこの学校で1番のムードメーカーが、昨日首を吊って自殺したのだ。僕も悲しかった、自殺したやつは君の好きな人だったからだ。君が幸せならそれで良い、なのになんであいつが死んだのか…僕には分からないままだった。その後こんな噂が回ってきた。彼は自殺ではなく、他殺されたのではないかというものだった。




私、一途な女の子なの。

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