紫雨

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3/25/2026, 5:46:54 PM

校庭に桜が咲いていた。皆、制服に身を包んで新たな出会いに期待と不安を抱いているような。そこで出会った君。
「あ、かっこいい。」顔が私のどタイプで、思わすわそう口走ってしまう。幸い君には気づかれてないけれど私は耳が赤くなった。
クラスの友達と楽しそうに喋る君の姿を私の瞳はずっと捉えていて、目が離せない「まじで、本当に顔"が"好きだわ。」
私はいつもそう言っていた。それは当たり前の事だった。
私は君と話したこともないのだ。それなのに本当の好意が芽生えるわけがない。友達は「それはもう恋だって〜」と私に何度も言ってくる。"そんなことない。"自分でもわかっているはずなのに、心臓がドクンと鳴った。
転機は三学期だった。
昼食を食べ終わり教室で本を読んでいた私に君は話しかけてきた。「ねぇ、何読んでるの?」ドクン。
何故この人はそんなくだらない事を聞いてくるのか。教えたらすぐにどこかに行ってしまった。2人だけの空間…ドクン。
それから君は私に何度も話しかけてくるようになった。
「ねぇねぇ。筆箱可愛いね。」ドクン
「頭いいですね!尊敬する〜」ドクン
「どうしたの?」 ドクン

話しかけられる度に心臓がうるさく鳴ってしまう。
これは、顔が好きなだけだから。本当に好きじゃないから。
好き…じゃないから、

3/10/2026, 4:30:19 PM

君が好き。つぶやかれたその一言は一瞬で僕を貫いた。
ずっと大好きだった君。幼少期から僕たちは何があろうとずっとそばにいてお互いをこの、腐った戦争の世界から守りあってきた。君が言葉を放った時僕は頭が真っ白になって、ただただ、その場に立ち尽くすことしかできなかった。言葉を聞き返す余裕もなく、僕のあだ名の中はその一言でいっぱいになった。すると、視界が一気に180度回転して僕は床に倒れ足に焼けるような痛みが襲いかかってきた。
"え?"
何故視界が歪んだのか?何故足を撃たれたのか?と言う疑問より先に出てきたのは、何故君が撃たれていないのか?だった。僕たちは、重なったいた。だから、中心を狙えば2人とも仕留めれたはずだ。僕が必死に君と目を合わせようとしても、君はただ、足元をみて泣いているだけ。
コツコツと足音が近づいてくる。
"よくやったな。お前は最高のスパイだよ"
その時、ようやく理解した。
俺の人生が無駄だったんだと。

3/2/2026, 2:33:19 PM

「奇跡ってさ、ただの空想なんだよ。現実で起こり得る確率がちょー低くい物事のことを言うじゃん?だから、俺はあんまりすきじゃないんだ。奇跡って言葉。」

高二の夏だった。
私の幼馴染は、いつも明るくてその場にいるだけで人を笑顔にするような人間だったのに、その日は元気がなかったんだ。目にハイライトが入ってないというか、何かを、真剣に考えているようだった。そんな彼をじっと見ていたら急にその、まるで死んだ魚のような目がこちらを見た。私は一瞬ドキッとした。そんな視線を送られたことがなかった。
「ど、どうしたの、?」ぎこちなく彼に聞いた。なるべく自分の感情を表に出さぬようにと、必死だった。
彼は少し間を置いて、はぁ…とため息をした後、ゆっくり話し始めた。
「俺さ、入院すんだよ。あと、1週間後にさ。実はちーっと肺の方に悪性の腫瘍ができてるっぽくて?まぁ、早期発見だったから、きっと治るでしょ!って感じで、クラスの奴と会えんくなるんよね。せっかくの体育祭とか?できないかなぁ〜って考えてたわ笑」
その場の時が止まった。あぁ、私はなんてデリカシーのない発言をしてしまったんだろう。少し考えればわかった事だった。彼に元気がない時点で察せていれば。そんな悪循環な思考ばかりを巡らせる私の肩にそっと手を置く君。
「まぁ、心配すんなって!!」

……何が心配すんな?ねぇ、答えてよ。
あれから彼の容態はどんどん悪くなる一方だった。
抗がん剤で髪の毛は抜け落ち、肺に悪性腫瘍があるせいで、吐血をした後がゴミ箱に残っている。あんなに健康的だった身体は、骨と皮膚だけのようで筋肉なんて見る影もない。
君の手をそっと触る。
「あー、なんかごめん?俺もしかして無理っぽい?」
そんな言葉を口にする余裕もないほどに、彼は自分の身体に絶望したという目をしている。余命宣告を受けたらしい。
「…大丈夫。きっと治るよ。奇跡は起こるよ。大丈夫。」
私はこのたった1つの奇跡に全てを託すしかなかった。

お線香の香りと、おりんの音、そしてお坊さんの声が鳴り響く。皆黒い布を纏い、目を閉じている。泣き声を必死に抑えようとする声も、鼻をすする音も聞こえるこの空間で、私は君の言葉を思い出した。

2/23/2026, 1:50:41 AM

君は僕にとっての太陽だから、ずっとそのままでいてね。
その一言は僕を縛るに十分なものだった。
君の為に、僕は自分を偽り続けなければいけない。
大好きな君の為ならなんでも頑張れる気がするのに、どうしても苦しくて、涙を流してしまう時がある。それでも、僕は太陽でいなければならないから、君の理想の男であり続けるよ。
君が女の子と街を歩いていた時も、君が楽しそうに誰かと話をしていた時も、ずっと僕は君の中での太陽であり続けたよ。だって、君は僕の元に絶対帰ってくるからね。
振られた。と言って僕の元に帰ってくる君を、僕がどんな思いで慰めてるか、はぁ、やっぱり自分を偽るのは難しい。
光の裏には必ず闇があるんだ。君に好意を向ける女の子を排除したり、君の友達に圧をかけたり。知らなくていい闇を抱えながら、自分を偽って今日も君の太陽を演じるよ。
大好き。だから早く僕のモノになって?




タイトル〈月と太陽〉

2/9/2026, 4:09:23 PM

君に贈るプレゼント。何がいいかな?
黒百合、睡蓮、月桂樹、カルミア、紫陽花なんかもいいかも。彼岸花、アザミ、黒バラ。でもやっぱり君には、この花を贈るよ。
スノードロップ。
花言葉は、「あなたの死を望みます。」

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