海喑

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2/14/2023, 1:00:46 AM

もしも私が、君との全ての記憶、忘れてしまっても、
全て思い出す時まで、一緒にいてくれる?笑って、話しかけてくれる?
その時まで、待っててくれるのかな。
私は、こんなことを考えていたのでしょうか。
私は今になっては、この事まで忘れていました。だけど、目を覚ました時に思い出した。
君にそれを伝えた。君は少し驚いた表情を浮かべ、こう言った。
「ああ、待っててやるさ。いつまでも。」
私はそれを聞いて
「いつか取り戻すから。」
とふにゃっとした顔で笑った。
君の顔すら忘れていたのに、どうしてこんなにも、安心感があるのでしょう。
嗚呼、君が待っててくれるという確信があったから、なのですね。
─待ってて─

2/12/2023, 11:33:06 AM

俺は机の中に、スケッチブックとかを入れようとして、引き出しを開ける
すると手紙が入っていた。あれ、と思ったが、それが友とかにバレると色々と面倒だから
すぐにバッグの中にしまった。
─────────────────────────────
授業と部活が終わり、俺は家に帰った。今日は珍しく学校に海暗が来なかったから、一人で帰った。
その道中の夕日が綺麗だったこと、狐の嫁入り、天気雨になったこと。
このことを海暗に伝えてえなって思いながら手紙の封を開けた
綺麗な文字で、こう書かれていた。
「夜風くんへ。
私は君に伝えたいことがあって、この手紙を書きました。
私は何れ、君の事を忘れてしまうかもしれません。
私は君の事、ホントは忘れたくなんかないんです。
なのに、日を重ねる毎に色んな記憶が水滴のように零れ落ちていくんです
私は君を忘れたくないから、日記を書いたりしてるんです。
だけど、そのこと自体忘れてしまうかもしれないんです
君に私は何回も救われてきました。そしてこれからも救われるかもしれません
なのに、それのお返しを出来ずに、忘れてしまう
こ君にもう会えないかもしれません。
君との幸せだった日常はもう取り戻せないかもしれません。
そんなリスクのある私と、昔の私と同じ感じにいてくれますか?
私が君を忘れても、見捨てないでいてくれますか?
このことを私は伝えたかったんです。聞きたかったんです。
それでは、また今度
海暗より」
俺はこの手紙を読んだ時、
どうしてこの事をこの時まで言ってくれなかったのか
疑問だった。
俺はペンと手紙のセットを机から出して、返事を書く。
俺にも、海暗に伝えたい事、山ほどあるからな。返事と一緒に伝えたいことを書こう。
─伝えたいこと─

2/11/2023, 12:46:12 PM

君が私にホントの気持ちを伝えてくれたあの場所。
雪が降ってたから、Pコートを羽織って、ホッカイロを貼って、スマホをポケットに入れて。
念入りに家の点検をして、大丈夫だから外に出る
ぴゅうぴゅう北風が吹いていて、少し身を屈ませつつもあの場所に向かう
そこは神社の裏側で、一つベンチがあるだけ。
だけど、そこで見る星空はとても綺麗だった。
私はそこに着いた。スマホをポケットから取り出して、時間を確認する。
9時か。
空はもう暗く、電灯の明かりとか、家の明かり以外の光がなくて、少し怖い
私はここで流星群を見たかったから、裏側に向かうと、先客がいた。
私はサッと体を隠した。顔をひょこっと出してその人を見る。
見覚えのある人だった。
ダウンコートにマフラーという厚着で座っているのは、彼だった。
話しかけに行きたかった。だけど無理だった。
勇気が出なかった。
いつもだったら、出るのだけど。
今日はいつもと違くて、一人で歌を歌っていた。
上手とも、下手とも言えない歌声。だけどその歌声はどこか心地よい。
私は気づいた。
これは、失恋系の曲じゃないか?物悲しい歌詞を君は口ずさんでいる。
ラスサビ前に、流星群が流れ始める。
上を向く。綺麗だ。神秘的な、そんな光景が目に浮かんだと思ったら、
君の歌声が、震えているのが分かった。途中途中、途切れてる歌を聴いて、
私は溢れる感情を抑えられなくなって、君の方に向かって言う。
「君は、その曲の歌詞に泣いてるのか、その歌詞に、自分の体験を照らし合わせて泣いてるのか、
私には到底─」
と言いかけた時だった。君は私の言葉を遮って言う。
「海暗はもう、俺の事嫌い、なんだろ?」
君は、声を震わせながら、途切れさせながら言う
「どうして、そうなるの。」
「だって、だって海暗は、あの時、俺の傍から離れてっただろ、
それで、そこからもう俺の事嫌いになっちゃったのかなって思って。」
私は声を少し抑えて、言う
「嫌い?私は君に対してそんな感情、持ったこともない。感じたこともない。
なんでかって?君がこの場所で、私に気持ちをぶつけてくれたから。その時からずっと、君のことが好きだ。
だから、次は私の番だ。」
「君を、死ぬまで愛す。ここで誓うよ。君を絶対に幸せにしてやるって。」
君は私がこの事を言い終えた後、抱きついてきた。
「ありがとう。本当に。」
私たちにとってこの場所は、本当に特別なものに、なるだろう。
この場所で私は、君の愛を誓ったんだ。
─この場所で─

2/11/2023, 8:44:57 AM

先生が言った。
みんながみんな、一つの大切な命なんです。
私はその言葉を聞いて、口からこんな言葉を漏らした。
じゃあ、その命を犠牲にしている、犯罪者とかも、大切な命、と言えるのだろうか。
誰もがみんな、そういう対象にあるのなら、もっと命を尊重しなくてはならないのではないか
ー誰もがみんなー

2/8/2023, 10:30:50 AM

君はいつもと打って変わってムスッとしていた。
ー寝不足?
私は心配で、何でそんな表情なのか聞こうとするが、君はいつもより怖くて、喋りかけるができなくなって、
行き場を失った手を、気づかれる前にサッと隠した
気まずい雰囲気が、私達の周りをずっと漂っていて、
私は何故か痺れを切らして、
「あのさ、君なんか悪いことでもあったの?」
「そんなことないけど。」
「ならさ、」
と言って、君の顔に手を添えるような感じで、
君の口角をグイッと上げた。
「いつもみたいにさ、スマイルでいて?」
「お、おう…」
少し戸惑った感じで君は言う
君の耳が、何故か赤くなっていることが分かり、
私は泣かせてしまったのではないかと思って、屈んで君の顔を覗く。
そしたら、君はスマイルじゃなくて、デレデレの顔を浮かべていた。
─スマイル─

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