孤月

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11/17/2024, 2:08:34 PM

冬になったらいつか、一緒にかまくら作ってみたいって話したね。でも叶いそうにないね。
君の言葉に傷ついたよ。
「皆色んな子と恋愛してる、俺もできる環境なら色んな子と恋愛したい」
私との将来なんて微塵も考えていない言葉。いつか別れが来るんだろうなと想像させられる。
君の地元に旅行に行って、かまくら作るのが私の夢なのに。君が一緒じゃないと嫌なのに。
そんなこと言った?って言うかな。覚えてないのかな。
期待なんてしない方がよかったんだ。私は君との将来を考えていたのに。

8/28/2024, 7:24:55 PM

3週間会えないだけでも毎日連絡したくなるもんだ。いつものように君に今日あったことを報告する。ついでに今家に1人で寂しいと送った。
1時間後君からの返信が返ってくる。「今から行ってもいい?」出張がはやく終わってもう君も家に帰っていたらしい。返事はいえす以外にありえるだろうか。「気をつけてね。でもなるべく早く来て」と返すと速攻で2度目のお風呂に向かった。
“着いたよ”
髪を乾かしていると携帯の通知が鳴った。急いで玄関へ向かう。ドアを開けるとスーツ姿の君がいて直視できずにやけてしまう。再会のハグを交わすと君の匂いでいっぱいになって頭がくらくらした。
君はシャワーを浴びた後、同じベッドに転がり込んでくる。狭いねって笑いながら幸せを分かち合う行為をする。終わったら君が先に寝る。携帯の電源が落とされている。私はいつまで経っても眠れない。
もし都合がいい存在だとしても君なら許せるから何も聞かない。ほんの少しのことで疑いそうになってごめんね。私の想いが大きすぎてごめんね。

6/3/2024, 1:50:46 PM

「好きでした。」
口から溢れ出たのは意に反した言葉。
君を失うのが怖かった。ゆえに真っ直ぐ向き合うことから逃げた。
時が経った今でも何度もループして思い出す。
君の返答は告白に対しての感謝のみだった。そりゃそうだろう、過去形で告白して何を期待しているのか。
ほんとは君から好きって言葉を引き出したかった。
好きな気持ちは抑えられないのに、ほんとの気持ちを伝えることから逃げて、自業自得の失恋をした。
失恋して暫く体調を崩した。
なかなか君と向き合う勇気が出ない。こんな自分ではまだ向き合う資格がないと思ってしまうから。ありのままじゃ受け入れてくれるはずないだろうと自分で自分を責めてしまう。
まだ君との記憶は色褪せない。今度会う時はちゃんと「好き」だと伝えて、ちゃんと失恋しよう。

4/21/2024, 11:18:15 AM

彼の目から溢れる雫は貴重なものだ。
普段から生真面目で秩序を重んじる彼には似合わないけど、僕がずっと望んでいるもの。
毎日弱みを見せまいと孤軍奮闘しているのに、空回っている彼が面白おかしくて、最初はずっと揶揄っていたっけ。いつのまにか僕の知らない顔を見てみたいと思うようになって、独占したくなって、皆にもおかしいと思われるくらい見つめてしまっていた。
密かに追い続けていた彼の過去を何気なく聞いた時、守ってあげたいと思った。そして一度も見たことのない彼の雫を僕が拭ってあげたいんだ。

4/9/2024, 10:11:37 AM

ブゥーン、ガガッ、、
車の止まる音。心なしかいつもと違う音に聞こえる。今日は毎年恒例の「お客様」が来る日だ。俺は作曲していた手を止め窓から身を乗り出した。今年のお客様は、、女が放っておかなそうな顔立ちをしてる。色白で冷酷そうなブルーの瞳が魅力的だ。じっくり鑑賞しているとふい、とその綺麗な男は上を向き俺の視線を捉えた。すぐに目を逸らしたが落ち着かなくなってしまった。ただ今まで出会った誰よりも、ずっと一緒にいるであろう予感がした。一瞬目があっただけでこんなに心を乱されそうになる男とこれからひと夏壁を隔てて過ごすなんて、、これからどうなるのだろうか。今年の夏は熱くなりそう。

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