レラ

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12/16/2025, 1:01:38 PM

 ニャー!!と鳴き、君は私の部屋を駆け回る。突然何かに取り憑かれた様に走り出すから、毎度驚かされるよ。そして、その後は疲れた様にいつもの場所で休んでいるね。白くてモフモフだから、思わず抱きしめてしまうけれど、毎度嫌な顔される。でも、そんな所も愛らしい。あと、君は気持ちよさそうにお昼寝をしている時があるね。そんな時、たまに寝言を言っている。どんな夢見てるのかな。気になるよ。君が見た夢が良いものだったら嬉しいな。その夢の中に私がいるといいな。
 そんな事を仕事の休憩中に、ふと思いふける。早く君に会いたいな。早く時間すぎないかな。君の写真をみて想いを馳せている。

12/15/2025, 2:27:36 PM

 ぷるるん!!僕の名前はスライムのスラミーだよ。僕の生きる世界ではね、人間と魔物が争っているんだ。おじいちゃんが言うには数百年は続いてるみたい。長いよね。そんなんだから、人間と魔物が出会うと問答無用で命の奪い合いが始まる。僕なんか、弱そうだから、人間に真っ先に狙われちゃうよ。本当に嫌になっちゃう。だからさ、本当は争いたくなんかないんだよ。殺されちゃうから、周りの大人は人間は悪だ!絶滅させるべき!って言ってるけど、本当にそんな事できるのかな?大きな声では言えないんだけどさ、人間と共存、仲良く出来ないかな?たぶん、こんなこと言ったら、お父さんにぶたれちゃうかもだけど。
 はぁ、今日は人間の偵察だって、怖いなぁ、誰とも会いませんように!あれ?仲間が見当たらない、どうしよう逸れちゃったかも。
一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一
 俺の名前はカイ。しがない村人だ。この世界では人間と魔物が争っている。もう何百年も前からだ。なのに、決着がつく気配がない。いつまで続くのだろうか。俺の友人も何人か魔物にやられた。死にたくないなぁ。家族や友人は皆んな魔物は悪だ!絶滅させるべき!と言っている。確かに、魔物はいないに越したことはないが、でも、これ以上争っても何の意味があるんだろうと、俺は思う。和解出来たら1番平和なのにな、そしたら、もう誰も血を流さなくて良くなる。これは、甘ちょろい考えってのは分かっているが、そんな理想を考えてしまう。きっと、親父に言ったら半殺しにされるだろうな。
 今日は近くに魔物がいないか見回りだ。何人かの村人で区域ごとにくまなく巡視する。俺が担当する区域は滅多に魔物が現れない所だ。きっと、何事もなく終わるだろう。
一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一
スラミー:ぷるるん!!どうしよう、1人になっちゃった。ここで人間に見つかったら終わりだよ。早く皆んなの所に戻らないと。慎重に、慎重に。(スラミーは慎重に動き周りを見渡す、目の前には大きな木が見える)
カイ:はぁ、何もないな、そろそろ戻るか、最後にここを確認してと。(カイは大きな木の前に目をやる)
スラミーとカイ:!!!(スラミーとカイは目が合う)
一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一
???:ついに1人と1匹が邂逅する。この出会いは果たして何を産むのだろうか。争いか、あるいはそれ以外の道か。明日への光に続く道を信じて私はこの物語を見守ることにする。




12/14/2025, 6:46:18 PM

 臓器提供意思表示カード、私は中学生の時に初めてそういうものがあると知った。授業で習ったのか、何かの本で知ったのか、細かなことは覚えていない。しかし、その時私が抱いた感想は明確に覚えている。それは、「自分には関係ない」だ。悲しい事にその頃の私は、何事にも無関心で自分の事ばかり考えている様な人間だった。
 そんなある日、一冊の本に出会った。「7つの宝石」、たしかそんなタイトルだった。タイトルだけ聞くと、ファンタジー系の作品に思うかもしれない。しかし、内容はファンタジーからは程遠く、現実的なもの、まさしく臓器提供についての内容だった。なぜ手に取ろうかと思ったのか、なぜ読もうと思ったのかは覚えていない。ただ分かるのはその本に深く衝撃を受けたということだけだ。内容は少女が臓器提供に興味を持つところから始まる。そして、実際に提供する際の家族の苦悩も描かれていた。私は自分勝手に生きてきた分、人に何かをするという事を考えた事がなかった。だからその本との出会いは私に少なからず影響を与えたと思う。
 そして今、私は病院のベッド上で様々な管に繋がれて眠っている。正確に言えばベッド上で眠っている自分を私は真上から眺めている。いわゆる幽体離脱というものだろうか。不思議な感覚だ、今にも自分が消えそうな気がする。
 私は、数日前事故に遭った。そして、分かる、もう助からないことも。後悔はないと言えば嘘になるが、自分勝手に生きてきた報いだと思えば、どこか心が軽くなる気がした。それに、嬉しいのだ、やっと誰かの役に立てる事が、それが私自身の救いにもなる。
 最後に願おう、どうか私の臓器が誰かの希望の星になることを。
 

12/13/2025, 11:55:14 AM

 私には昔仲の良かった友人がいた。よくその子とは灯台に集まり、もっぱらその辺に落ちている木や石を使って遊んでいた。そして、遊んで帰る時には必ずその友人は灯台の近くにある鐘を鳴らしてから帰っていたことを覚えている。私は何となしに、なぜ鐘をいつも鳴らしてから帰るのかと質問したことがある。友人はこう答えた「うーん、なんとなく?挨拶みたいなもんだよ!」と、その時の私は特に理由も無いのに律儀なもんだなと思った。
 しかし、そんな友人は私が中学生になるタイミングで病気で亡くなった。その時は大泣きしたことを覚えている。その日から私はあの灯台に行くことはなくなった。
 そして時は流れ、私が30歳手前になった時、実家に帰るタイミングが出来た。その時に、友人の実家にも訪れて線香をあげる。久しぶりの友人の顔は私と遊んでた頃と変わらず、無邪気な様子をみせる。
 その日、帰り道に何となしにあの灯台に行ってみた。あの友人の顔を見たら無性に訪れたくなったのだ。場所は全然変わりなく、まるであの時からタイムスリップしてきたみたいだと思った。そして、あの時と同じ様に木や石を拾ってみたのは良いものの、やっている事がただの不審者なので止めることにした。そんな事をして、ふと、鐘のあった場所を確認するとそこには変わらず鐘が吊り下げられていた。そして、何となしに鐘に近づいて鳴らそうと思ったが、止めることにした。いつも鐘を鳴らしていたのは友人の方だから、私が鳴らすべきではないと思ったのだ。そして、私がその場を離れようとした時、『鐘が鳴った』それはまるであの時のように、私は思った、待ってたんだなと。
 私は今でも時々思い出す。あの遠い鐘の音に思いを馳せながら。

12/12/2025, 11:35:02 AM

山の中で私は遭難する。天気は晴れているが、一面雪で方向感覚が分からなくなってくる、その時、大きな雪の塊にぶつかった、それには手と目がついており、オシャレなことに帽子とマフラーまで着せられている。それは、まるで雪の妖精のように思われる。仮にスノーマンと名付けてみる。ふとスノーマンの手を見ると心なしか右の方向を指差しているように見える。私は方向の当てもないので、彼の指差す方向に歩みを進める。しばらくすると、なんと人影が見えるではないか、私は何とか人のいる所に帰ってくる出来た。何となしに振り返ってみると、そこには何もないが、わたしは静かに呟く「ありがとう、スノーマン」
後に私はあの時を振り返る、彼は本当に雪の妖精だったのではないかと。

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