crew10

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5/22/2025, 6:26:55 AM

春の風とともに出窓から日の出が差し込む。その光は僕らを纏うように膝下から、お腹、ゆっくり胸へと上がってくる。
今日もやってきた一日。
太陽に眩しいと優しく声かけをし
一杯のコーヒーを入れる
コーヒー豆の研ぎ方でも今日の雰囲気が変わるそうだから、近々、ミルでも探しに出かけようと思った。

うちのテレビは最近ずっと熱帯魚やグッピーが写っている。
曲は好きなものを聞いていると
心穏やかで、喧騒とは無縁になる。
休みの日は、日が真上に登る頃までにシャワーをすまして、熱帯魚を見る。

梅雨に入ると、街は色鮮やかな傘が彩る
室内から聞く雨音は好きな方だ
薄暗い朝は、早くから間接照明にお世話になる。雲の上はいつも晴れてんのにな、なんてうわ言を言いながら、二杯目のコーヒーをカップに注ぐ。

もう、約半年を終える今年の前半期は何かと心ザワつく日々だったが、後半を迎えるにあたり、熱帯魚たちに癒され、
久々に、オシャレな気分になった。

人の幸せの、物差しは他人と比べる必要は無い。

コーヒーを熱いうちに飲み干し
片手に本を掴む。
使命の大きい人ほど苦難も大きいという。
どん底を味わえば、そこに広がっている宝石をたった一つでも手に取って
立ち上がってみる。

僕は、そうやって生きてきた。
日の出はそっと、影たちと遊び
カーテン越しに寄り添ってくる。
穏やかに、日差しを浴びながら
これから、暫く魚たちにお世話になろうと考えていたら
影たちが頷いた。

ありがとう、

ご近所の、洗濯物が踊っているように見え
掴んだ本に目をおとし
創造と語り合った。日の出は西日に変わり隠れるように眠った。

人は、暇と思い創造を避け、堕落していく道もあるが、少しの優しさ愛で生き方は本当に変わる。自分が幸せになることや、豊かになることを心の底で許してあげる。

現実を自分がつくりだしているのなら
他人ではなく、自分が変わらないと何も動かない。

肩の荷が、おりた瞬間だった

5/2/2025, 2:32:39 AM

風と雲とが空で舞う
優雅に見られる時間に身を委ねながら
追われる鳥たちを目で追い重ねる
澄み切ったキャンパスに
同じ色をした鳥が家へと飛び立つ
風に乗っていく背中が空よりも青かった。

僕は感じる風の冷たさに
季節を忘れた・・・

あの鳥も、巣作りは北上しているはずだ。
動物の素直さが、この世界の厳しさを実感させる。
無情さに、心揺られながらも
決めた獣道を一歩一歩確信し歩んでいく
風がまた背中を駆け抜ける

5月になったというのに
風が冷たく、雲の涼しさを
気付かない獣は、人間さを忘れ
木の葉のようにしぼんでいく
闇は、鳥たちと背中合わせ
青い鳥を見つけた日。

ぐっと、空が遠くに感じた
冬の空は遠い、、
5月だというのに。

4/17/2025, 11:52:24 AM

君の視線から僕が消える
僕はその寂しさから、また
グラスにウイスキーを注ぐ
波際は、細かな茶色の砂で覆われ
細かくなった地球に横たわりながら
その温度を体感する。
君と僕は、全く感じるところが違う。
僕が笑えば、君は沈黙し、
僕が黙ると、君の笑い声がする。
僕の静かな情熱は君には伝わらない
そっとグラスを置き
身体を寄せ合うと、静かに
吐息で抱きしめてくれる、
それは、一瞬にして幼女に戻り
微笑みがこぼれる瞬間。

実は、君に伝えていないことがある
これからも忙しいこと
夢があること
愉快なこと、

そして、まるで逆さの鏡のように
ここでは移り
それでも、絶えず心の安定を静かに受け止めていること

君に伝えなくちゃ、急いで文字を綴る僕は今夜もほろ酔いで、窓から外の夜景を眺めている


4/1/2025, 2:24:12 PM

はじめまして。?
はじめまして。
お手を繋いでもいいですか?
なんだか懐かしくて。。

老後施設の一角で、僕はそう声を掛けられた、僕は初めてじゃないので
やっと、手を握ってくれるのかと感じた。
何十年待っただろう
僕は少し、ソファーに腰掛けながら中庭を眺める。握られた手は温かく
僕は、あの繋げなかった手なんだと心が震えた。もう、僕のことは忘れているはずなのに。時間だけが遡る。

幸せな日々、なのに
距離はどんどん開いていく
どちらも悪くない。
そうせざるしかなかった、ーーー・

眠りから醒めた僕は、顔を整えて
バスルームから部屋へと移動する。
はじめまして。
今日も、僕を忘れた君に話しかける。
手を繋いでもいいですか?
いいですよ。

そんな、まいにちが僕を待っている
路に咲く緑が綺麗で足が止まった。
 時が刺すように、心によぎる。

ここはどこだろうと考えてる間に
おはよう、手を繋いでもいいかとまた聞かれ、返事もしないうちに、握られる。

ー しあわせだ ー

3/29/2025, 10:38:51 AM

雨で涙を隠し、雨音のする窓から見える
夜景に、ため息が出る
ー 生きている ー
逆境にいると不思議とこの感覚が出るのは
人間も獣なのだろうか
感謝と悔しさが同等に胸に湧き上がる毎日

曇り空に慣れてきた僕は、たまに見る日差しを戸惑うようになった。
指輪をはめ変えてから、ぽってりしていた人差し指が好きになった。
服をズボンに変える度に、僕への執着が強くなっていくき、ボサノヴァに身を任せながらアイスコーヒーを飲み干す。

川沿いに、人は身を寄せ合い
大海原へ夢を人は託す
川沿いには、きれいな豆電球の都市ができ街は賑わう。

人は、涙を流すとき浄化されるというが、僕は最近、めったに涙することはない。
そんな青い鳥は、夜は漆黒の鳥と間違えられるのだろう。

僕の翼が、いつかみんなの笑いのエキスになればと願いを込めて。
ネックレスを、どうやってプレゼントしてもらうか、思考中
今日も、外は闇夜に曇っている・・・

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