crew10

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春の風とともに出窓から日の出が差し込む。その光は僕らを纏うように膝下から、お腹、ゆっくり胸へと上がってくる。
今日もやってきた一日。
太陽に眩しいと優しく声かけをし
一杯のコーヒーを入れる
コーヒー豆の研ぎ方でも今日の雰囲気が変わるそうだから、近々、ミルでも探しに出かけようと思った。

うちのテレビは最近ずっと熱帯魚やグッピーが写っている。
曲は好きなものを聞いていると
心穏やかで、喧騒とは無縁になる。
休みの日は、日が真上に登る頃までにシャワーをすまして、熱帯魚を見る。

梅雨に入ると、街は色鮮やかな傘が彩る
室内から聞く雨音は好きな方だ
薄暗い朝は、早くから間接照明にお世話になる。雲の上はいつも晴れてんのにな、なんてうわ言を言いながら、二杯目のコーヒーをカップに注ぐ。

もう、約半年を終える今年の前半期は何かと心ザワつく日々だったが、後半を迎えるにあたり、熱帯魚たちに癒され、
久々に、オシャレな気分になった。

人の幸せの、物差しは他人と比べる必要は無い。

コーヒーを熱いうちに飲み干し
片手に本を掴む。
使命の大きい人ほど苦難も大きいという。
どん底を味わえば、そこに広がっている宝石をたった一つでも手に取って
立ち上がってみる。

僕は、そうやって生きてきた。
日の出はそっと、影たちと遊び
カーテン越しに寄り添ってくる。
穏やかに、日差しを浴びながら
これから、暫く魚たちにお世話になろうと考えていたら
影たちが頷いた。

ありがとう、

ご近所の、洗濯物が踊っているように見え
掴んだ本に目をおとし
創造と語り合った。日の出は西日に変わり隠れるように眠った。

人は、暇と思い創造を避け、堕落していく道もあるが、少しの優しさ愛で生き方は本当に変わる。自分が幸せになることや、豊かになることを心の底で許してあげる。

現実を自分がつくりだしているのなら
他人ではなく、自分が変わらないと何も動かない。

肩の荷が、おりた瞬間だった

5/22/2025, 6:26:55 AM