”目が覚めるまでに”彼が隣に来てくれないものか。
朝起きてすぐ、彼の顔を見たい。寝てる彼の、かわいいお髭を触らせてほしい。彼の1日が始まるのも、わたしの1日が始まるのもお互いの「おはよう」であってほしい。
もう2週間近く会っていないと言うのに、こんなにも彼のことで想いを馳せてしまうのは、なにかの病気なのかもしれない。これは恋煩いなどかわいい病名ではなく、愛情過多による夢の見過ぎだろう。
”病室”の、全て真っ白な空間が嫌だ。
精神疾患になったとき、人生で初めて入院した。自傷行為のかさぶたが取れ、シーツに血が付いて汚したり、体調不良による嘔吐で汚したり、看護師さんたちには沢山の迷惑をかけた。今思えば、私の人生は「他人に迷惑をかけていないだろうか」と、びくびく怯えながら過ごした日々の連続だった。「誰にどう思われているのだろうか、どうしても嫌われたくない。」そう思い詰める毎日。人の目を気にしすぎるが故に、こういう病気になってしまったのだろう。
皆様にどうか、伝わってほしいことがあるのです。人目を気にしなくて大丈夫だよということです。安心して、好きなものを貫いて良いのです。案外他人は、自身の人生で手一杯で、皆様を気遣う余裕など到底ございません。人生のマインドは「わたしはこれが嫌い、けれど、あなたはこれが好きなのね。新しい意見を知れてよかった!」くらいに思っておいた方が、互いに幸せのままなのです。
心の内を明かしてしまうと、私は、皆様の文章がすごく好きなのです。皆様がわたしの文章を好きかどうかは分かりません。けれど、皆様の文章が、大好きなのです。明日も皆様の素敵な文章を読めることを、白に包まれた病室の中で願っております。
「“明日、もし晴れたら”一緒にお昼食べよう?」
私たちはクラスが違って、一緒に食べる場所はいつも外だった。だから、雨が降ってしまっては一緒に食べられなくて、晴れたら食べようと約束していた。その特別感が嬉しくて、毎日、朝に起きては空を見上げるのが待ち遠しかった。そのときは大好きな友達とお昼!とるんるんだったけれど、今となって思えば、それは恋だったのだろう。
あの時は確かに、わたしの光は全て君だけだった。というか、君があまりにも眩しすぎた。今となっては顔も言葉も交わしたく無いけれど、わたしのひと時を愛させてくれた君のことを、愛さずには居られなかったのだろう。
“澄んだ瞳”
君の目は、いつであっても澄んでいて綺麗だ…。もう君を好きではないと自覚したはずなのにまだ、綺麗だと思ってしまった。君には…私には無いくっきりとした二重、目元のほくろ、大きな瞳、その中に映される、君だけのはずだった私。きっと私は、美形な君に愛されてみたかっただけなのだ。恋愛小説のような恋を、君と燃えるほどしてみたかっだけなのだ。けれどこちら側が振り回されていると分かった瞬間、もう面倒だと夢から覚めた。一年という長い間でも、君に恋した時間は無駄ではなかった。その世界のわたしたちは、たしかに輝いていたのだから。
彼の目は…綺麗というか、どこか孤独そうで、世の全てを知っていそうで、しかし、全てを飲み込んでしまうほどの、引き込まれる目をしている。彼を想って3ヶ月…何も知らない彼に惹かれるなんて、御伽噺もいいところ。けれど、今は、彼に夢を見させてほしい。私と彼のその先に光がなかったとしても、いつか照らしてくれる彼を私は追いかけたい
“嵐が来ようとも”きっと彼は職員室に残るのだろう
ここから帰るのも面倒だと、空が晴れるまで待つのだろう。これは天候の話だけれども、彼と私の物語の情景描写として「嵐」が来たらどうだろう?それはきっと、2人の意見がすれ違ってしまって、分かり合えなかった時だ。そんな時も彼は、ここから言い合うのも面倒だと、2人の気分が落ち着くまで待つのだろう。
私はそんな“嵐が来ようとも”、きっと、彼を好きなままなのだろう。