“澄んだ瞳”
君の目は、いつであっても澄んでいて綺麗だ…。もう君を好きではないと自覚したはずなのにまだ、綺麗だと思ってしまった。君には…私には無いくっきりとした二重、目元のほくろ、大きな瞳、その中に映される、君だけのはずだった私。きっと私は、美形な君に愛されてみたかっただけなのだ。恋愛小説のような恋を、君と燃えるほどしてみたかっだけなのだ。けれどこちら側が振り回されていると分かった瞬間、もう面倒だと夢から覚めた。一年という長い間でも、君に恋した時間は無駄ではなかった。その世界のわたしたちは、たしかに輝いていたのだから。
彼の目は…綺麗というか、どこか孤独そうで、世の全てを知っていそうで、しかし、全てを飲み込んでしまうほどの、引き込まれる目をしている。彼を想って3ヶ月…何も知らない彼に惹かれるなんて、御伽噺もいいところ。けれど、今は、彼に夢を見させてほしい。私と彼のその先に光がなかったとしても、いつか照らしてくれる彼を私は追いかけたい
7/30/2024, 10:13:37 AM