“優越感、劣等感”
「この単元、できるようになってきましたか?」
「ぁ、ぇっと、私はまだまだ、です。」
(できない子って、思われる…、嫌われたくない、
認められたいのに…けど謙遜したいし、けどまだ、)
「そうですか 自分が未熟だと思えると言うことは、
成長する余地があると言う事ですからね
良いことだと思いますよ」
彼はさっと、私の劣等感を奪うように言ってみせた。それがどんなに私の心を救ったか、言葉にするまでもないだろう。昔からずっと根付いていた劣等感と、落ちこぼれだという気持ちが、剥がれ落ちていった。そして、進捗を聞かれたのは私だけだという優越感に飲み込まれる。
幾度か私の文章に目を通して下さっている方からすると、何度聞いたか分からないほどの惚気だけれど、彼の言葉は本当に、端から端まで、美しい。そして綺麗なのだ。彼から発せられる言葉達が全て輝いている。きっと私はこれからも、彼のふとした言葉達に励まされて、それらを愛して生きてゆくのだろう。もしもそれらが無駄な愛情だったとしても、生涯愛した彼のことを残さなければ、私は死んでも死にきれないだろう。
“これまでずっと”
これまでずっと、死ぬ気で勉強していた。というか、勉強しかしてこなかった。しかしそれに生き甲斐を感じていた。みんなが褒めてくれた。私の成績が、功績が偉いよと、賢いよと。
ただ最近、どんなに点数が良くても「もっとできたはずなのに」と心に悔いが残るようになってきた。もちろん、私よりも点数が低い人なんて山ほどいる。けれど、その人達は自分の点数に満足していて、とても幸せそうだった。
その人達は最初から点数なんてどうでも良かったのかもしれない。それは、そのほかの観点において、自分の取り柄があるからだ。例えば、ギャルには可愛さと会話の能力があるし、場を盛り上げる力もある。不良には枠からはみ出せる勇気もあれば、仲間もいる。
けれど…、私はどうだろう?ここには何も誇れる事が無いじゃないか。これは、私が今まで褒められていたことに自惚れていたのだと、気が付いた。他の人達の方がよっぽど価値のある、素晴らしい人間じゃないかと。いつから私は、こんなに落ちぶれた人間になってしまったのだろう。いや…元々、最初から、この人生に何の期待も、希望も見つけられなかったのだろう。そうしてやっと見つけたのが勉強。けれど、この勉強にももう、希望も期待も抱けなくなってしまった。なぜって、他の人の方が幸せそうだったからだ。どうやって、幸せを、希望を拾い上げればいいのだろう、私に残された道はもう、。
そうだな…これでやっと導けた。
私はきっとこれまでずっと、死にたかったのだろう。
“1件のLINE”
っあ! ♡ 彼からの…!!
授業課題きた!♡
彼は課題採点に追われてて忙しいはずなのに、担当クラスの成績情報出してくれるところ、すき…、けど、いつもよりも文章が砕けてるし、、やっぱり疲れてるのかな、、先生仕事早くて流石だなー、絶対他の先生とかまだ採点終わってないだろうし、、しかも生徒の気になる点もまとめられてる、仕事できるってかっこいいな、、すき、
ふわふわした気分でいて、気が付いた。私には明日もテストがあるのだった。なんとも憂鬱な気分になる。
けどけど、けど、!明日テスト頑張って、先生のクラス覗いたらまだ居るかもしれないし…!♡今日の先生の言葉たちも授業課題で補給できたし、もうがんばるしかないな〜♡はやくあいたい!!♡
憂鬱なテスト期間だったはずなのに、彼を思い出した瞬間るんるんの気分になれる、彼は魔法そのものだ。もしも彼から連絡が来るなんて事があったら、それはもう幸せでいっぱいで、口角を下げる事が至難の業になってしまう、。いや、今、業務連絡が来たと言うだけでもにこにこしてしまっているのに、連絡なんて来たらもう…口裂け女か何かに化けてしまうだろう。
“目が覚めると”
目が覚めたら、天国に召されていないかなとよく考える。もしも天罰が当たってしまって、地獄に召されたとしても良い。今だって生き地獄のようなものだ。これ以上に辛い地獄は無いだろう。
最近は、毎日が億劫で、泣かない日などない。なぜかはわからないけれど、気付けば泣いている。誰か、私の明日を輝かせてはくれないものか。思わせぶりでも良い、ただ、今だけでも、夢を見させてほしい。幸せを少しだけでも、感じさせてほしい。生きていて良いと、言ってほしい。
いつか目を覚ました時、彼の顔を一番に見たい。そして、おはようと言われたい。きっと、現実には起こらないけれど、夢くらい見させてほしい。泣き腫らした赤い目の奥で想像してみながら、また明日を迎える
“私の当たり前”
最近は、なんとも人間らしい生活を送っております。朝から起きて、通学して、友人と会話をして、昼食をとって帰ってきて、夜、決まった時間に床につくということが習慣化してきました。人間の道筋としては当たり前のことなのですが、これを全うできなかった私からすると、今できている全てのことが素晴らしいのです。
ここでみなさんにも、どうか、普段のいつも通りのあなたを褒めてあげてほしいのです。一日の中で何かを食べて、夜は布団に入っている。寝られなくたって構いません。いつか時が来れば、気を失うように眠れるのですから。あなたはそれだけで、偉いと、とっても大事な存在だと認めて欲しいのです。
けれど、最近どこか、こころがもやもやしてしまいます。人にイライラしているとかでは無くて、きっと、自分の惨めさや無力さに、腹が立っているのです。こういう時、みなさんならどうするのでしょう?いままで自分の殻に閉じこもっていた私には、ストレス発散の仕方が分かりません。「私は、なんと無力なのだろうか、このまま生きていられるのだろうか、」と落ち込み、涙を流しました。すると、だんだんとすっきりしてまいりました。泣いているうちに、これからどうしたら良いのだろう?いままでの何がダメだったのだろうか?。全てのもやもやが紐解いていきました。今まで私は、いらいらを声に出すとか、腹正しい気持ちを文章に書き留めるとか、ひたすら深呼吸をすることをしておりました。けれど、ひたすら泣いてみるというのもすっきりしました。
もし、みなさんの心がやられてしまいそうで、どうしようもなく悲しいお気持ちの時、泣いてみるのは如何でしょう。悩んできたことの解決策がふわふわと浮かび上がり、みなさんを励ましてくれるかもしれません。みなさんと、この情報を共有できてほんとうによかった、明日も共に、みなさんと生き抜いていけると嬉しいです。