🌿こんばんは🌿
今日は、秋に詠んだ詩がまだありましたのでお届けいたします🍊
『灯りのあわい』
錆た梢が
白刃の風に
小さく震える
色を落とした
綿の群れが
南へ悠久の旅をゆく
光を背負い
空を渡ると
濃淡が
そっと
地肌を歩く
流れ来る喧騒に
葉擦れが囁けば
枝の影から
ふいに弾ける細い声
黒く沈む道
肌を刺す風が抜ければ
砂粒がひそりと囁き
影がほどけていく
身を抱いて
家路を急ぐ丸い背に
烏がひとつ
鳴いて発つ
乾いた声
晩秋の落葉が
軽やかに駆けまわる
時の狭間で
袖口に注ぐ熱
悴む人波へ
そっと
触れる
首を重く下げる
行き交う街の鼓動
手を揉みしだき
白い吐息に
温もりを手繰る
曇る白窓に
淡い灯りが滲んで
辺りを照らす
開いた口から
家路に漂う
夕餉の湯気が
街にほどける
白立つ湯桶に
からだを沈める
気配がにじむ
暖をもとめて
僅かに早んだ靴音が
眠り支度の街に
弾んで溶ける
遠くで
食卓の光が
小さくーー
灯った
🌿こんばんは🌿
寒くなりましたね🍊
これまでたくさんの作品を投稿してまいりましたが、何を投稿して、何が未投稿か分からなくなっておりますので、本日は恐らくまだ投稿してないであろう詩をお届けいたします🍀
そういえば、私は多趣味でして、そのうちの一つがマクラメ編みになるのですが、最近になってかぎ編みもはじめました。コットンヤーンなどは手元になかったのてマイクロコードとパラコードで編みまして、初めてにしてはそれなりのコースターが完成しました👏
それはそうと、以前に「おでんが食べたくなル季節ですね」と言っていた私ですが、おでんは2日連続で食べたので飽きてしまい、次はなにを大量に生産するかと悩んでおります。
おでんの後に「鶏レバーのコンフィ1kg」と「鶏ササミのチャーシュー1kg」、それに「鶏もも肉のチャーシュー2kg」を作りました。あまりの美味しさに冷凍ストックをするはずが数日で食べきってしまいました🍀
その他では「醤油麹」「塩麹」「玉ねぎ麹」「米麹甘酒」をこれまた大量に作りまして、単身用の冷蔵庫の三分の一を麹が占拠してしまいました。
この麹、なぜこれほどまでに自作をしたのかといいますと、体にいいのはもちろんですが、純粋に美味しいからなんですね。例えばお野菜を醤油麹だけで漬け込むと、次の日には美味しいお漬物ができています。米麹甘酒と粉わさびで漬ければ、わさび漬けが完成します。
お野菜もお肉もお魚も、麹で漬け込むと下味やドリップの除去や臭み消しができてしまう。万能な麹調味料は作らねば損ということで、そろそろなくなるのでまた年末頃に作ろうかと感越えているところでございます✨
ちなみにですが、玉ねぎ麹は玉ねぎのみじん切り、またはすりおろしを使用します。ここにセロリを入れると、さらに旨みが加わり美味しさが大爆発するのです。コンソメスープの素も必要ないくらい美味しいスープをこれだけで作れますし、和え物などに加えてもアクセントになりますから、興味のある方は是非、作ってみてくださいね🍊
夫と、話しすぎましたね。
ーーそれでは、どうぞ🌈
『息吹の記 ―光の往還に寄せて―』
日の昇らぬ空に 息吹が舞うと
張り詰めた冷ややかな空気が
深緑 赤や黄色の葉を揺らす
鼻を啜り 身震いひとつ
悴む指を擦り合わせ
僅かな熱を帯びた吐息を
静かに吹きかける
山の向こうから強く
されど優しく暖かな光の波紋が
見渡す限りを黄金に染めて
柔らかく 包み込む
抱きしめられて 火照る身体に
小鳥の歌声が心地よく
胸の奥まで 降り注ぐ
小さな歩幅が大きく弾み
心に日が昇る
見上げた蒼に浮かぶ綿雲が
時折ひかりを遮れば
冷たい吐息に草木の合唱
風に乗り 鼓膜を震わす烏の会話
踏切の音が耳を撫でた
落ちる橙の太陽が
遠くどこまでも 黄昏色に染めれば
空高く 円を描く一羽の鳶が
笛の音をひとつ奏でて 木々へ溶ける
行き交う人波の靴音が
家路へ続く細道に 重く鳴る
駆け回る 疲れを知らぬ子供の声に
背中を押されて 踵が跳ねる
星月が淡く染める黒い宙に
花草や木々も虫も 眠りに沈む
気まぐれに 冷たい北の風が吹き荒み
葉擦れとともに彼方の空へ散る
湯気立つ器の温もりに
白い窓がふわりとひかる
優しく抱きしめる綿布に 身を沈め
梢の寝息を枕に 自分の温もりを抱いて
微睡みの底へ 音のない羽が舞った
静かに眠る山や町、
淡い月明かりが、
子守唄を口遊む。
🌿みなさん、こんばんは🌿
本日の詩をお届けいたします🍊
『幸の微熱』
まぶたの裏に
やわらかな灯がともり
静かな水面に
ひと翳の笑みがほどける
指先から滲む
あたたかい余韻
言葉にならない声が
胸の奥で
白く息をつき
光は
なにも語らず
ただ
やさしく
満ちている
🌿みなさん、こんにちは🌿
ー柑橘とスパイスー です🍊
少し日が空いてしまいましたが、本日も詩をお届けいたします🍀
『息吹の記 ―光の往還に寄せて―』
日の昇らぬ空に 息吹が舞うと
張り詰めた冷ややかな空気が
深緑 赤や黄色の葉を揺らす
鼻を啜り 身震いひとつ
悴む指を擦り合わせ
僅かな熱を帯びた吐息を
静かに吹きかける
山の向こうから強く
されど優しく暖かな光の波紋が
見渡す限りを黄金に染めて
柔らかく 包み込む
抱きしめられて 火照る身体に
小鳥の歌声が心地よく
胸の奥まで 降り注ぐ
小さな歩幅が大きく弾み
心に日が昇る
見上げた蒼に浮かぶ綿雲が
時折ひかりを遮れば
冷たい吐息に草木の合唱
風に乗り 鼓膜を震わす烏の会話
踏切の音が耳を撫でた
落ちる橙の太陽が
遠くどこまでも 黄昏色に染めれば
空高く 円を描く一羽の鳶が
笛の音をひとつ奏でて 木々へ溶ける
行き交う人波の靴音が
家路へ続く細道に 重く鳴る
駆け回る 疲れを知らぬ子供の声に
背中を押されて 踵が跳ねる
星月が淡く染める黒い宙に
花草や木々も虫も 眠りに沈む
気まぐれに 冷たい北の風が吹き荒み
葉擦れとともに彼方の空へ散る
湯気立つ器の温もりに
白い窓がふわりとひかる
優しく抱きしめる綿布に 身を沈め
梢の寝息を枕に 自分の温もりを抱いて
微睡みの底へ 音のない羽が舞った
静かに眠る山や町、
淡い月明かりが、
子守唄を口遊む。
🌿皆さん、こんばんは🌿
どっと冷え込み、厚着にシルエットが一際大きくなりました今日この頃でございますが、皆様がお住まいの地域ではいかがでしょうか🍊
これからは、温かい鍋物や辛いものが恋しくなりますが、先日、おでんを二日続いて食べたので次はお鍋かポトフか悩んでいるー柑橘とスパイスーですが、筋肉飯(バルク飯)に材料を使うか否か悩みどころでもあります✨
さて、本日は普段から詠んでおります部類の詩ではなく、すこしだけ違うスタイルの詩をお届けいたします。
想像しながら読んでいただけたら、とても嬉しく思います🍀
ーーではどうぞ。
『電車、山陰にて』
窓に映る
知らない街の屋根
カタン、コトン
振動のリズムが
詩を運ぶ
線路という名の五線譜をなぞりながら
古びた駅の名標に
耳慣れない地名が並ぶ
けれどそれが
旅というものだ
少年が持つ駅弁
隣席の老婆のうたた寝
遠くの海が
一瞬だけ姿を現して消える
ページは開かれていない
でも心のノートは
すでに書き始めている
「いつかまた来るよ」
そう心の中で
見知らぬ町に言葉を置く
*
ひとり、旅路をゆくものがたり。