あめくんの遺書

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8/28/2024, 1:22:59 PM

『突然の君の訪問。』 ノンフィクション


ああ、思い出しました。中学二年生の頃。

あなたが電話越しに、自殺を仄めかすものですから。
ぼくは夜の20時過ぎに、風呂上がりで髪も乾かさず、あなたの家に行きましたね。

自転車で十分間。十二月。
馬鹿みたいに寒かったんですよ。

チャイムを鳴らすと、あなたが出てきました。何かと厳しいあなたの両親は、片方は入浴中で、片方は仕事でしたね。
もし扉を開けて出てきたのが母か父かなら、ぼくたちは二人まとめて怒られていたでしょうね。


「ごめん。冗談の、つもりだった」

泣きながらやってきたぼくに、あなたは謝りましたね。
あなたがぼくを見て直ぐに謝った理由くらい、分かりますよ。ぼくが怒っていたからでしょう?
嘘でも「冗談」なんて言えばぼくがもっと怒るとは、思わなかったんですか。

冗談ではないことも、ぼくにはバレバレでしたよ。
あなたが自傷行為をしていること、ぼくが一番初めに気がつきましたよね、そういえば。

ぼくはお前のリスカとODについて、

「したいならすればいいんじゃねーの」
とまるで興味のなさそうに言いました。

あなたがぼくに求めていたのは「そんなことやめろ」なんて言葉ではなかったのでしょう?
そんな自分でも友人でいて欲しかったのでしょう。
バレバレですよばーーーーーーーーか。


あなたの家に行った夜の、次の日でしたね。

ぼくはお前を一発殴りましたね。力のないぼくのグーですから、あまり痛くはなかったはずです。
クソッタレなお前は殴られても笑ってたから、今回は止めて欲しかったんだなって。



そんなお前に一月前、ぼくは言いましたね。

「高校卒業までに、死ぬのが目標」


仮にぼくがあなたに電話で自殺を仄めかすことがあったとしても、あなたはぼくの家には駆けつけてくれないでしょうね。
その代わり、気持ち悪いくらい電話をよこすのでしょう?

ぼくはお前の考えていることは、大体わかります。
お前もきっとそうなんだろうな。


「お〜、死んでみろよ止めてやるから」

ぼくらはよく似てるから、お互いに引けませんね。
お前にだけは絶対に負けたくないので、絶対に死んでやりますよ。
ぼくには負けたくないのでしょうどうせ。何かと張り合ってくるお前のことですから。

ぼくが居ないとお前の人生は一気につまらなくなるでしょうから、まあ、止めたいなら止めておけばいいんじゃないんですか。

馬鹿野郎、別に止めて欲しいわけじゃないです。

8/23/2024, 1:33:56 PM

『海へ』


母なる海とは言いますが、残念怨念もう勘弁、ぼくには母親の記憶がありません。

もし母が浮気をしていなければ、父と離婚しなければ、仮定の話をしたならば。

ぼくはきっと母に見守られながら、浮き輪に乗って揺られるのでしょう。
揺られた後は三人でパラソルの下、おにぎりなんか頬張るのでしょう。

頬張った後は、なんでしょう。
あなたの顔も、ぼくは知らない。
あなたはそう、ぼくを捨てた──
つもりは勿論ないのでしょう。

母といま海に行くとしたら、ぼくは思わずあなたを。



母なる海とか、なんとか、言いますから。

海へおかえりなさい。おかあさん (笑)


7/15/2024, 1:23:41 PM

『終わりにしよう』


頑張りすぎるのは、もう終わりにしましょう

上辺だけの友人関係で嫌な思いをするのは、もう終わりにしましょう

自分の失敗を責め続けるのは、もう終わりにしましょう

他人からの評価を気にしすぎるのは、もう終わりにしましょう

不健康極まりない食生活を送るのは、もう終わりにしましょう

真夜中三時に寝て五時に起きる生活は、もう終わりにしましょう

自傷行為は、もう終わりにしましょう

死にたがりは、もう終わりにしましょう?



自分に向けてのメッセージ。

これら全てを終わりにできたら、ぼくはもう少し、楽しく生きられるはずなんですが。

生きることを終わりにしたくて、それらをしているわけではないのだと最近気が付きました。

きっとぼくは、苦しむことなく生きていたいのです。


そんなことは不可能なので、一切傷付かず生きていける未来がくると希望するのは、終わりにしましょう。