Rina

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6/23/2025, 3:30:45 PM

 子供の頃は動物が好きで獣医さんになるって言ってた。今している仕事とひどくかけ離れている。まぁ、子供の頃の夢とはそんなものなのか。
 気持ちの変化があった瞬間をすごく覚えているんだ。あれは親戚のおじさんが言っていたことだが、獣医は牛のお尻から腕を突っ込んで体温を計るとか、ナイフでお腹を切って手術をするとか、麻酔を打ったはずの虎が獣医を襲った事件があるとか、そういう類いの現実的な話だった。実際仕事としては確かに綺麗なものではなかったり、身体に危険を及ぼすものだったりして、動物が好きってだけでは勤まらない仕事なのかもしれない。でも今考えると、それで獣医を諦めるとはとても無知なままの決断だったんだなとも思う。
 中学生くらいから獣医という夢はだんだん薄れていき、ずっと続けていた英会話の関係で何となく海外に憧れを抱くようになった。
 それから10年以上の時がたち、私は晴れて7月から無職になる。今まで続けていたシステムエンジニアの仕事を辞めたわけだが、またシステムエンジニアとして働こうと絶賛就活中である。
 多くの転職者は就業しながら転職活動をするらしいのだが、私の場合はそんな器用なことはできないし、まして残業しながら転職なんぞ心身の健康が保たれないということで先に辞めることを決意したわけである。
 しかし、今考えるとやはり就業中の就活が良かったと思う。なにしろ収入がなくなるのはシンプルに焦る。

 この後悔と焦りでごちゃごちゃした気持ちになり、夜もろくに眠れないので、気持ちを整理しようと書き始めたわけである。

 さて、つまり、私は焦っているのであるが、今は前に進むのみ。良かった点ももちろんあるさ。1.優柔不断な私が就業中には叶わないスピード感で就活できるということ。2.スキルを上げようというモチベーションが高まること。
 まず、就業中だと何も焦らずとも収入があるため、就活という面倒な活動はわざわざ起こしたくないと思うんだ。その状態でどうして就活をしようというモチベーションになるのかというと、それは、たまにある上司からの理不尽な発言や、定時に帰れないというストレスの積み重ねである。それらによる身体的・精神的疲労は一時的なものであるのだが、実は将来を見据えた際にそれは大きな不安となり私の就活モチベを一時的に上げることがある。しかし、同職場で自分のやりたいことができていて、一時的な転職願望があるという程度であれば、向上心がない私にとっては、なかなかそこから踏み出すということが難しかった。
 また、転職をして自分をPRするために自分を奮い立たせていると向上心がわいてくるんだ。これは過去に今の会社に入社する際にも感じたものと同じだと思う。忘れていた向上心を思い出させてくれる転職は素晴らしいと思う。そしてそれにはある程度ストレスが必要だったりする。

 もし同じ時間軸で就業中の私がいたとして、そいつはきっと就活を始めたかもしれないが、思うような会社に出会えず面倒くさくなっていると思う。そして結局今の会社が一番いいのかもしれないという錯覚に陥り、そのままずるずると仕事を続けているだろう。
 今の生き方に妥協して満足してはいけない。人生において無駄なことなんてひとつもないというじゃないか。無職の時間も、苦しい時間も、恥ずかしい時間も、すごく価値があるもので、むしろ時は金なり、時間とお金の一番いい使い方ができているってことだろう。味方はたくさんいる。ありがとう退職を承認してくれた上司、ありがとう転職エージェント、ありがとうハローワークと思って、不安がなくなるまで準備して、たくさん頑張ろうじゃないか。

 でも、今回のやり方でひとつ心に決めたことがある。大事なことほど衝動でひとりで決めないこと。誰でもいいから相談すること。これ本当に大事なことだ。

 子供の頃の私は現実がこんなに辛いなんて考えもせず、ただただ動物が好き、英語が綺麗って思ってたのにね。でもそれが美しい。それを今でも追いかけている自分がいるとしたら、今ごろ私になんて助言してくれるんだろう。


#子供の頃の夢

6/14/2025, 5:17:08 PM

眠れないので、何か書くことにする。

友達の奥さんが妊娠した。それを知ったのは1月に彼らの結婚式が行われた時だった。6月に生まれてくる予定とのことだった。今思い出した。

 私の周りには27年間異性とのお付き合いを経験したことがないという者もいれば、マッチングアプリを始めた者やマッチングアプリ歴3年のベテランもいる。現在彼氏持ちの私はその中でも比較的結婚に関して言えば有望な方。しかしこの余裕とは裏腹に、独りを謳歌している友人を見ると、彼のために今まで一人では絶対にしてこなかったゲームに時間とお金を費やしている自分は何か貴重なものを犠牲にしているのではという気もするのである。
 私たちの体内では「老い」という現象が日々着々と起こっている。これはある日ふと気づくもので、その老いた部分が気になり始めると突然不安で頭の中がいっぱいになって、ネットで整形手術が可能かを調べたり、同じ年代の人たちの体を観察して自分と比較したりし始める。そんな時によく、私はもうこの地に留まっても良い歳なのではないかと考え始める。夢などというものは現実を目の当たりにする度に変化し、忘れ去られる。まるで過去が改竄されたかのように今の生活に満足し始めるのだ。毎日の残業と話を聞く耳をもたない上司のいる会社で働く私は端から見ると社会主義企業に洗脳されたかわいそうな社畜なのかもしれない。
 最近はコミュニティ離脱を勧める宣伝をよく見る。その時期なのかもしれないな。。

 テーマを完全無視して書いていた。
 もしも君が、君だよ、これを読んでくれている君(KIMI☆)。「君」がいるなら私は少しだけだが喜んでいる。


#もしも君が

3/28/2025, 9:22:33 AM

その人はくるくるくると回転し、着地した場所は電車の中だったんだ。目が離せなかったんだけど、それはバク転にではなく、その人の口もとがすごく綺麗だったからなんだ。私の好みの口もとだった。そしてどうしてか、私は彼女の優雅な振る舞いと私に浴びせる見下すような視線を懐かしく感じて書き留めておかねばと文字を綴っている。
その電車は人が少なかった。それにしてもバク転をしながら乗車するなんてと驚いている乗客もいただろう。どうやってあの狭い扉の中に複雑な動きをしながら入っていったのか、私も見ていたはずなのに思い出せない。でもそんなことはどうでもよかった。ただあの唇が寝起きの私の隣で静かにその柔らかさを魅せてくれている朝を想像していた。
ふと顔を上げるともう彼女が乗った電車は出発していて(というかずっと前に出発していた)、1つ後の電車に乗った私は目の前で携帯をいじっているおばさんを見下ろしていた。おばさんは携帯をいじっているけど実はバク転をしながら電車に乗る人だったらどうしようと考えるとなんだか退屈な日常にたくさん可能性があるような気がしてきた。今日は私の頭に1本の白髪を見つけたんだけどそんなこともどうでもよくなってきた。

#春爛漫

2/14/2025, 8:59:05 AM

バレンタインだということは、朝の情報番組で言ってたからずいぶん前から知ってた。もう18:00になるが迷っている。嫌な文化だ。私の名前はアニータ。急に名乗ってみたくなったりする。ところで皆さんは今日バレンタインという日に何か贈り物をしましたか?貰いましたか?貯まっていますか。貯まるほど貰って机の引き出しに入れて、毎日1つずつ食べる(齧る)。引き出しを開けて、あの子の顔を思い出して食べる(齧る)。引き出しを開けて未だある、齧る。そんな日々が待ち受けているはずですか?
チョコレートって美味しいと思う。甘くてじゅわーって溶けて、カカオの香りがして、あと愛もこもってる。愛。そんなチョコレートが欲しい。

#そっと伝えたい

1/20/2025, 2:05:10 PM

嫌いな人。かわいそうな人って思えばいいらしい。いつもの月曜日。憂鬱だった。でも今日は昨日友達に教わった方法で奴と接触してみることにするという戦略があったから自分を試せる機会に少し期待していた。自席までのいつもの風景。気が滅入る。「おはよううございます。」また声がでなかった。誰にも聞こえてないようだ。まあいいや、辞めるんだし。PCを開いて準備していると、早速奴がこちらを向く。心の準備は整っている。「ロッカーの鍵が空いてたようだけど金曜日の帰り何かあったの?急いでたの?」あぁ、確かに金曜日は急いで帰ったけどプライベートのことだし、説明したところでだ。そして心配げに言うこの発言の裏にはもう「鍵閉めて帰れや。」の怒りしか見えない。「あ、すみません、覚えてないです。気を付けます。」ここはとりあえず適当に流す。自分の非は認めなければ(イラッ)。
そして今日もあった。奴の攻撃という名の自己防衛。そうですね、私の非ですね。確かに私の担当範囲であった可能性は認めるが、そのキモい笑顔で諦めたようにやりようの無いように突き放して自分は関与しない姿勢か。そうかい。やる気を失くさせるね。そしてこの苛立ちだよ。今日は準備してきてたんじゃないのかよ。イライラしちゃってるよ。心の中でちゃんと「くそじじー」って顔面殴ってる画を描いちゃってるじゃん。というわけで今日のところは退散。明日また挑戦だ。奴をかわいそうな奴って思えばいいんだよな。

#明日に向かって歩く、でも

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