そう、あれはちょうど社会人になる前の最後の夏休み。書類面接が一向に通らなかった私は面接というフェーズまでも行けなかったが、夏休み明け間近にやっとこさ内定をもらってこの会社で頑張るんだって思っていた。
転職をする。理由はいろいろだが、ざっくり疲れたから。
面接、面接、面接、、、面接の日々、こんなに辛いとは、、、企業に媚びてはダメと意識しはするがこの日々から抜け出させてほしい一心で思っていもいないことを言ってしまったり、頑張って笑ってみたり、なんて惨めなんだぁぁ。(誰かの)名言曰くこの辛い日々が何かの糧になっているらしい。
ま、業界の研究だと思って、お話ししてるだけだと思って、気楽にやろう。終わったらたくさん酒を飲んでおつまみ食べて、全部忘れて寝よう。
面接後一人で振り替えると(趣味の話で盛り上がったと思った場面でも)、あの面接官の笑顔の裏にはこんな皮肉が込められていたのではないかとか、あの質問の意図は実はこれを聞きたかったのではないかとか、いろいろ気付きや反省があって、その度に『あー、この会社も落ちたな』という気持ちになる。
転職をしていて、仕事は自分が本当に好きなことをした方がいいと本当にそう思う。みんな本気でやっている仕事、その職場に仕事片手間人間を入れたくないと思うのは普通で、そういう人は排除されるべきなのだ。毎朝流行をチェックして自分もそれに置いていかれないようにアップデートしていかねばならない、それが苦にならない仕事。
知っているか、休みの日は趣味として仕事に関連する書籍を読み、実際にものを作ってみたり、情報を外部にアウトプットしたりせねばならない。資格取得は当たり前で、会社は、取れば取るほどお金が入るという仕組みでとにかく社員のモチベーションをあげようとする。
現代を生き残るには甘ったるい考えでは生きていけないことを突きつけられた。恐ろしい世界だ。
だが知っているか、一歩外に出ればいくらでも残業がない世界がある、いくらでものんびり過ごせる場所がある。それなのになぜ私はわざわざこの地に残ろうとするのか。また転職するつもりなのだろうか。これから先ずっと競争社会の社畜として生きていくのだろうか。私は楽しめているのか。次の会社では、もっと楽しいと思える仕事を探すための目標をもって頑張ってみてはどうか。そうすれば自ずと周りの人はみな私の目標を応援してくれる味方となり、私も除外されるべき人間として振る舞うことに罪悪感がなくなるかもしれない。
社会から排除されるべき者の考えることは時としてその社会の敵となる。これは外部に漏らしてはいけない。ひたすらに自分の中に押し止め最後の最後に裏切るその卑怯さが今日の社会を生き抜くために必要な力なのだから。
転職というのはきっと多くの人にとって人生において数回しか訪れないイベントでその時に決心したこと、反省したことというのは入社後すぐに忘れ去られる(会社ぬくぬくだ!)。今自分の中に芽生えた貴重な緊張感を大事にしていかねばならない。忘れた頃にここを見返そう。いつまでも会社ぬくぬくしませんように。
#願い事
7/7/2025, 5:33:39 PM