虚書/Kyokaki

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10/18/2024, 10:44:05 PM

【秋晴れ】

雨の中
 待ちぼうけくらう
  秋晴れかな

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

はい、物語が思いつかなかったので俳句に逃げた人はここです。
秋晴れって秋の快晴のことや台風一過のこと指すんですね。今回調べて初めて知りましたよ。
つまり「ずっと雨だから、秋晴れの空のような晴れやかな日はいつ来るのだろう」っていう境遇のことが言いたかったわけですね。解説なんているのかどうか分かりませんけど。
俳句って「の」とか「と」とか入れればとりあえずそれっぽくはなるかなって勝手に思ってます。ならない?そっか……

僕は物事の継続というものが不得手なものですから、一つの目標に向けて頑張るなんてことができないんですよね。そのせいでずっと嵐を進んでるわけですが。
誰が言ったか「才能がないから努力する」。私からとってみれば「努力する才能」こそ最も重要なものだと思いますね。くれ。本当にくれ!!!

10/18/2024, 6:40:44 AM

【忘れたくても忘れられない】

何で、どうして。
そう思いはしたものの、口が動かない。手が動かない。足も動かない。制御を誰かに奪われてしまったかのように、僕の体は沈黙を保っている。
「だって、ねぇ?そうでしょ?」
目の前でカラカラと無邪気に笑う君の笑顔が好きだったはずなのに、今はなんだか悪魔の下卑たニヤつきにしか見えない。
「大して話さない、触れない、会わない…これって付き合った意味ある?」
「そ、れは、」
「ね。だから、終わり。何かおかしい?」
言葉に詰まる。確かにそれはそうだ。でも、だとしても別れたくない。だって今でもこんなに君のことが好きなのに!
「じゃ、この話はここでおしまい。明日からはまた友達ってことでよろしく。」
「ぁ…」
ここで引き留めれたらどんなによかったか。ここで引き留めれたら何が変わっていたのか。いや、もしかしたら変わらなかったのかもしれない。でも、そんなのはどうでもいい。
「ねぇ、綺麗でしょ?」
「うん、そうだね。」
「うふふ、一緒に選んだかいがあったなぁ。」
純白のベールは君の未来への扉のように。ドレスはそれを支える雲のように。嗚呼、本当に、酷く美しい。
「あ、───さん!」
駆け寄っていった先は僕とは違う男。いつも通り、醜い嫉妬を隠して二人に微笑む。
「お似合いだね。」
「はは、そうだろ?ありがとな。」
お似合いだ。腹立たしいほどに。全く反吐が出る。

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

僕を知ってる方はお久しぶりでございまする。生存報告でっせ。
なんて大層なことを言いつつも、ただ気が向いたからここで筆を執っただけなんですけどね。

どうやら昨日はスーパームーンだったらしいですね。ええ、僕も見ましたよ。若干薄い雲がかかってたのか黒に黄色が滲む様はやはり平面上の絵画とは違うな、と思いましたね。
あと私の住んでる地域では金木犀が咲きほこり、胸焼けするようでありながら癖になる甘ったるい香りが漂っております。書いている当時の今も香っていますね。
「秋といえば」というと途端に多岐にわたるのが世間なわけでございますが、私の中で秋といえばこの金木犀の香ですかね。金木犀や銀木犀の香りを認識すると、「もうこんな時期か」、「もうすぐ寒くなるな」など秋や冬の訪れを密かに招き入れる準備をします。
自分の中での季節の変わり目といえば、を考えるのはなかなか楽しいですよ。冬から春といえば梅とか桜になるんですかね?私あまり花には明るくないものですから季節を間違えていたらすみません。

5/31/2024, 6:49:24 AM

【テーマ:終わりなき旅】

 ドーモ=オヒサシブリデス(19xx〜)
 幾日どころか幾月が経ってしまいましたが、覚えておいででしょうか。フィクションを書くということで虚書でございます。

 先程用事があったために職場(広義)にて待機していたのですが、他にも同じ部屋にいた方達がいました。
 彼らはいくつかのグループに別れて遊んだり、翌日にある行事に向けた作業(物をデコる)をしていて、仲の良さを見せつけられたような気分でございます。私は一人でスマホを見るだけという、なんとも虚しく感じながら時間を潰しておりました。
 有り体に言ってしまえば、その時寂しかったからこそ、皆様と繋がっていると感じれるここで再び筆を執ったということでございます。

 さて、終わりなき旅と聞いて私が真っ先に思い浮かんだのは「人生」でございます。ええ、勿論“死”という名で体への終わりは訪れます。しかし輪廻転生の考えを適用すると、魂の活動に終わりはないのではないかと思ったのです。

 私は所謂“敏感さん”という分類に腰くらいまで浸かっております。簡単に言えば「これをすればこの人は嫌な思いをするかもしれない」というのを常々考えております。“仲間外れにされるのが嫌だから”という自分本位の目的ではありますが。
 だからこそ人に踏み入れず、踏み入らせず、という底なしの泥沼に沈んでしまっているのでしょう。だからこそ友人とは長く続かないのでしょう。疎遠になったらそれっきりなのでしょう。
 勿論そこまで深く考えている人は少ないというのも自覚はしておりますが、如何せんこの生き方に馴れてしまってから気づくというのはあまりにも遅すぎたのだと本能が悲痛に叫んでいるのが聞こえます。
 皆様もそういった経験はございませんか?まあ、あった方が嬉しいという同調圧力に似たそれも自分の嫌悪の対象になってしまうのはどうしようもないと自覚してしまいますが。

 閑話休題。

 そんな終わりなき旅の内のほんの少しの想い出。そう考えれば私の自己嫌悪も矮小に感じる……と通常であれば言うのかもしれませんが、私は異を唱えさせていただきましょう。
 例え輪廻転生したとして記憶は殆どの場合リセットされます。そして“今”の人格を作るのは“今”の記憶です。そこから考えると、経験を軽んじることは生に対する侮辱と言っても過言ではないのでしょう。
 それはそれとしてこういった逃げ道があるのも重要でしょうが、頻繁にこの道を使うのは寧ろ自己嫌悪と自己を乖離させてしまうのではないかと思います。「こんなことをするのは私であってはならない」という認識はいずれ身を滅ぼすことに繋がる可能性がありますから。
 ですから畢竟、“今”存在する自己嫌悪すらもひっくるめて己だと認識して生きていくしかないのでしょう。時々逃げたとしても、あまりに逃げ続けるのは滅びへの第一段階となります。
 私も、貴方方も。逃げ道に依存しないよう気をつけて生きていきましょう。独白よりも醜い散文を失礼致しました。

1/9/2024, 3:25:47 PM

【テーマ:三日月】

お久しぶりでございます。たまたま開いたらテーマが月関連ということでしたので書かせていただきますよ。
月と言えば、やはり「I love you」の和訳「月が綺麗ですね」でしょう。夏目漱石様でしたっけ。外国の真っ直ぐな言葉から日本人特有の奥ゆかさを表した素晴らしい訳ですよね。
これの返しは色々ありますが、僕が好きなのは「あなたの瞳に映った月をずっと見ていたいです」ですかね。どことなく漂うヤンデレのかほりが非常に好みなんですよ。解釈違いだと揶揄されるかもしれませんが、元より人の心は十人十色ということでそういう解釈もあるということでご容赦ください。





「月が綺麗だな。」
 夜の海。海の囁きが響くこの空間。月が目立つ暗闇の中。ついガラでもねぇことを言っちまった。告白のやつをそのまんま。それに気づいて顔に熱が集まる。
「ふふ、それは告白と捉えていいのかな?」
「そ、そんなんじゃねーし!」
 隣の家に住んでいたこいつ──葵──は上京してどっかの野郎と付き合ってたけど、そいつがクズで捨てられたらしい。そんで戻ってきた。おばさんはりょーよーとか言ってた。
「大体、家で休んどけよ。わざわざ俺を連れ出しやがって。」
「いいじゃないか。そもそも私が家で大人しくしてるタマじゃないのはよく知ってるだろう?」
「まあな。」
 ガキの頃はよく山で一緒に走り回ってた。いつも立入禁止のとこに入って怒られてたのはよく覚えてる。
「今日は三日月だね。君は好きかい?」
「は?好きも嫌いもねぇだろ。三日月だろうが満月だろうが同じ月だし。」
 海が声を上げた。それは苦しげな顔をしたこいつの代わりとでも言うように聞こえて、こっちまで悲しくなってくる。
「私は三日月は嫌いだな。あの頃の空虚な自分みたいで。」
「…そうかよ。」
 それ以外何も言えなかった。今までずっと遊んでただけの俺が何か言う資格なんてないと思ったから。そーぜつな体験の葵とは違うから。
「結局君もか。君も私を突き放すのか。」
 さっきとは違う、小さくて消えそうな声。それに驚いて咄嗟に葵の腕を掴む。
「何だい?」
 次に聞こえたのはいつもの声だ。頭が良くない俺でも分かる。今のはこいつの本音だってのが。
「何か、その…お前は、お前だろ。俺はお前が馬鹿やってんのは、まあ…そこそこ面白いから、やれよ。好きに。」
 精一杯の想いをこいつよりも下手な言葉で伝えると、吹き出したように笑いだした。とりあえずいつもと同じ笑顔にホッとする。
「君ってば本当に不器用だね!ほら、素直に片思いしてる私が心配だって言えないの〜?」
「ばっ、んなわけねぇだろ!!!」
 ニマニマと気持ち悪い笑いを浮かべながら俺を見る憎たらしいそいつの柔らかいほっぺを左右に伸ばす。
「ひょ、いはいいはい!!」
「ぷっ、ハハ、ブッサイクだなお前!」
 海の声に加えて、俺らが上げさせたものも響いていく。闇に掻き消えているかのように思えるが、葵の心に染み込んでいることを願う。
「そうだ!今度どっかの夜にコンビニ行かない?」
「はぁ?お前一番近ぇコンビニがどんくらいかかると思ってんだ。」
 ドが付くくらいの田舎のここでは車で一時間くらいらしい。そんな距離を歩くなんてのはバカがすることだ。俺でもやんねぇ。
「ふふ、実はバイクがあるんだよ。一緒に乗って一緒に行こう。それで駐車場でケーキを食べて──」
 満面の笑みで計画を語るこいつを見て、こっちまで笑顔になる。

ちからつきました

12/9/2023, 10:54:02 AM

【手を繋いで】

かれこれ6年近く(駄作と未完とかでも)書き続けてればスランプが頻繁にくるもんなんですねぇ…(  o̴̶̷᷄  ̫ o̴̶̷̥᷅  )
まあ趣味でやってるだけなんで気ままにやらさせてもらってます。自分のペースじゃないと途端にやる気なくなっちゃうダメ人間なもんですから。

まあ正直今日は書くのも面倒くさいんで、こうして語りかける口調で読者様方と関わりを持つ──手を繋いだ──ってことで。お後がよろしいっつーことにしてくだしあ。

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