冬至。

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4/16/2026, 10:04:52 AM



欲しても欲しても手に入らないから余計に欲しくなるのか。
もしかしたら望んでるこの状況が、1番輝いて見える状態なのか。
手を伸ばしても届かない。
喉から手が出るほど欲しい。
手にしてしまえばそれは…。

それでもおれは君の隣りに居たいと思うんだ。


                 (届かぬ想い)

4/15/2026, 9:18:23 AM

あの人と両思いにしてください。

美味しいものたくさん食べたい!

お金持ちになりたい。

幸せになりたい。

あの人の病気を治して。



今日も今日とて沢山の願い事が降ってくる。
それはとても煌めいて時に切実でそして苦しい。
空の上から今日も必死で生きる生きものを興味深げに寝転んで眺めていると上から声が降ってきた。
「何か面白いことあった?」
上半身だけ少し横にずらし声の方向を見上げる。
そこにはふわふわの愛らしい容姿をした同業者。
神というより天使に近い容姿をしている。
「今日も人間はいろんな願いを俺に投げつけてくるなーと見下ろしてたとこ」
「何かお願い叶えてやるの?」
寝転ぶ俺の隣りにチョコンと座り見つめてくる。
「今日も可愛いねぇお前は」
「…人の話し聞いてる?」
呆れた顔も可愛いねーお前は。
軽く柔らかな髪を撫でて宥めて、それからまた視線を地上に向ける。
「んー願いは自分で叶えるものだからなー。無闇に手を出してはいけないよ」
「でもみんな神様を求めてるよ?」
「うん、それはね」
少し間を置いて答える。
「人は誰かに縋りたいものだから」
にこりと隣りの彼に笑いかける。
「だからね、俺はみんなの依り代になるだけ」
「何もしないの?神様なのに??」
「手助けするのは簡単だけどさ、人間って案外図太いの。ダメになっちゃうときもあるんだけどさーちゃんと自分で起き上がれるんだよね」
「それじゃあ、僕たちいる意味ないじゃん」
「あるよ。困った時にはいっぱいいっぱい願ってもらう。そしてちゃんと自分で起き上がるのを見守る!」
「それが、俺たちの仕事だよー。だからさー」


たくさんたくさん俺たちにお願いして。
ちゃんと願いが叶うまで見届けるから。
それがダメだったとしても君たちの事ちゃんとずっと見守ってるからね。


                   (神様へ)

4/14/2026, 8:54:15 AM

降ったら土砂降り。
気分は散々で上がる気配もない。


あぁ…何もないな、
ほんと何もない。
あたしには何もないんだ。

大きなため息を吐く。
目を閉じて、精一杯身体中の空気を吐き出して。
吐き出して。
身体のちからを抜く。
飛んでけもやもや。
どこまでも。
何も感じなくなるまで。

空っぽのこころ。
空っぽのあたし。
もう何もない。


まぶたを持ち上げて目の前を直視して。
変わらぬ何もない世界にうっすらと笑って。
この眼に光りを入れる。
そう、何もないんだ。
あたしには、何もないんじゃない。
失うものなんて。
だったら突き進むしかないんじゃない何だって。

降ったら土砂降り最悪で。
傘なんて持ち合わせてないし傘を差し出してくれる誰かも居るわけない。
だったらもう濡れて歩こうじゃないの。
濡れてるうちにいつか晴れるわ。
清々しいくらいに歩いてやろうじゃないの。
いつかきっと、晴れる日も来るわ。


                    (快晴)

4/12/2026, 9:42:20 AM

「大好きだよ」
そうやってにっこり微笑んでくる彼は並行世界の僕の恋人、らしい。
らしいと言うのは僕には全然そんな記憶がなくて彼が当たり前のように僕を恋人として扱うから、にわかには信じ難いけど並行世界からやって来たんじゃないかって事で落ち着いた。
あまりにも熱心に愛をささやくから到底嘘を言っているように見えなくて、彼が本当の世界に戻るまで彼の、あっちの僕の身代わりになることにした。
それを容易に決断した自分はなんて迂闊だったんだろう。
「どうした?ぼーっとして」
彼の顔を黙って見つめたまま考え事をしていた僕を心配そうに覗き込んで髪をなでられる。
「なんでもないよ」
そう答えるけど、彼は心配した顔をやめないまま僕のおでこにキスをした。
「なんでおでこ?」
「…いいの?」
彼の恋人であって恋人ではない僕に彼は遠慮する。
「…ほんとにいいの?」
何度も確認する彼の首に腕を回すと、意を決したように顔が近付いて来て深いキスをされた。
何度も何度もやさしく深く。
愛されていいな、って思う。
僕だけど僕じゃない誰か。
「好きだ。愛してる」
やさしく包まれるキスの中、何度も囁かれる愛の言葉。
「お前は?」
その問いに僕は一度もちゃんと返事が出来ないでいる。
咄嗟に言ってしまいそうになるこの想いを、必死に押し込めてせめてもと笑う。
言ったところでどうなるって言うの?

この人は並行世界の僕の恋人。
僕のものであって僕のものではない。



              🌏(言葉にできない)

4/11/2026, 9:37:59 AM

咲き誇ったピンクのそれが吹き上がった風に乗って舞い上がる。
そのなんたる豪華絢爛なことよ。
やわらかな風に包まれて目の前がピンク色に染まる。
あぁ…なんとこの世は美しい。
諦めるのは時期尚早と言うものではないか?
まだまだこの世は捨てたもんでもないかもしれん。
どうだ、共に手を取り移りゆくこの世を歩んでみないか?
ゆっくりと年を刻んでいくのも悪くない。
お前となら何だってやれそうだ。
ひとりでは寂しい。
共に生きてくれないか?


                   (春爛漫)

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