天高く青い青い空をぼぅっと見上げる。
頭の中は空っぽにして。
何も考えずただただ空を見上げる。
おれの魂はただ今遠い遠い空のなか。
「おい、よだれ出てるぞ」
ポコンという音とともに丸めたプリントであたまを叩かれる。
意識を空に残したまま声のする方へ顔を向けた。
呆れた顔でこちらを見てる幼馴染と目が合った。
「誰の居残りを手伝ってると思ってるんだ」
ため息混じりにそう呟かれて自分の置かれてる状況を思い出す。
そういえば宿題のプリント忘れて居残りさせられてる途中だった。
ひとり教室に取り残されたおれを憐れむように一緒に残ってくれてる彼を置き去りに心を遠く飛ばしてしまっていた。
「天気が良すぎてつい見ちゃうよねー」
にひゃらと笑いかける。
「まだ寝ぼけるつもりなら俺が起こしてやろうか」
ちらりとこちらを見ておれの頬に手を当てて顔を近付けてくる。
咄嗟に身を引くおれを見て笑って。
「起きたか?」
さらに不敵に笑った。
「お前はなんちゅう事をしようとしてんだ」
「目が覚めただろ?」
肩ひじ立ててそこに顔を乗せ下から見上げてくる。
「最初から起きてるよ」
恨めしくその顔を睨んでプリントに目を向けた。
一気に夢から揺り起こされて目覚めは最悪。
そんな気分。
現実は世知辛い。
はやくここから解放されるべく頑張ることとする。
監視の目も厳しい。
(現実逃避)
2/28/2026, 10:07:53 AM