「 落ちていく 」 ( 妙 ふぶ若 )
君は冷静沈着で、大食いで、優しくて、体術も出来て、剣術もできる。
鍛錬の相手を良くしてくれたり、普段は見せないような笑顔で笑ったり、私にしか見せない表情や行動をしてくれる。
私しか聞けない声色で呼んでくれたり、私しか見れないような振る舞いや、私にしか見れない、聞けない言動を取ってくれる君に ___
「 落ちていく … 。 」
「 落ちていく 」
「 どうすればいいの? 」
「 … う 〜 ん ,, 」
“ …… どうされましたか 、 我が君 , ? ”
「 否 ,, … その 、 … 好きな人 の 事で悩んでいてな 、 」
“ す 、、 好きな人 、 !? ”
「 ぇ あ 、 嗚呼 … どうしたんだ 、 ? 」
“ い 、 いえ 、 すみません … 。 … それで 好きな人 と言うのは 、 ?? ”
「 え っ とな ,, 最近 好きな人と 良い感じで 、 前よりも 話せているし 、 … もっと 近くなりたい って 言うか 、、 」
“ そうですか ,, … それなら 相手が 自分のことを どう思っているか 聞いてみては , ? ”
「 … ! その手が あったか 、 !! 」
「 …… じゃあ 、 … 吹雪 は 私のこと どう思っている 、 ? 」
(( ゎ 、 我が君 の 言ってた 好きな人って ,, 自分 だったのか 、 !? …… どうすれば 良いんだろう 、 ))
「 どうすればいいの? 」
「 たくさんの想い出 」
“ … 我が君 、 人 が 人を 忘れる順番 っ て 知ってますか , ? ”
「 え ッ 、 なんだ それ ? 」
“ 人が 人を忘れる 順番は 、 最初に 声 、 そして 顔 、 最後に 思い出 ,, だそうです 。 ”
“ 我が君 も 、 いつか 自分のことを 忘れてしまうんでしょうか … 。 ”
「 … ぇ 、 ッ 否 、 !! 私 が 君を 忘れる 訳 ないだろう ! 」
「 …… たとえ 、 君が 寝返っても ,, 絶対 に 声も 顔も 君との 思い出も … 忘れない 、 」
「 … はず だったのに ,, … 人間 の 記憶って 脆いんだな 、 」
「 吹雪 の 声 って 、 どんな 声 だったっけ … 。 」
「 思い出 」
「 冬になったら 」
「 もう 冬か 、 季節 が 過ぎるのは 早いな 。 」
“ そうですね 、 やはり そう感じるのは 不思議です 。 ”
「 … 吹雪 は 冬は好きか ? 」
“ …… 余り 、 好きでは ありません 。 そういう 我が君は , ? ”
「 そうか 、 .. 私は 好きだな 。 冬になったら 吹雪のことを ふと 思い出すんだ , 」
「 君の 髪色も 、 瞳の色も 。 私は 冬のイメージが あって 好きだぞ 。 」
“ ……… 嘘 吐きました 、 自分 も 冬は少しばかり 好きです 。 ”
「 冬になったら 」
「 はなればなれ 」 ( 逃げ若 ネタバレ注意 、ふぶ若 )
「 頭の 記憶は失くしても 体の記憶は あるようだな 、 吹雪 ! 」
“ … ちゃんと 憶えて居ますよ 、 時行殿 。 ”
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「 … 私は ,, 君 が 元足利の 出でも 、 構わなかった … 。 」
「 なのに なんで ,, … なんで 寝返ってしまったんだ 、 」
「 君が 師で 、 郎党で 居てくれた日々は 掛け替えの無い 宝物だ … 。 … 」
吹雪
「 … 安らかに 眠ってくれ 、 師冬 。 」
“ … 嗚呼 ,, 貴方 は 私の最期 まで そんな 顔をしてくれるのか 、 ”
“ あわよくば 、 私の 叶わぬ夢を 持って行って欲しかった ”
「 はなればなれ 」