約束。
ここのピンクの桜が咲いたらまた一緒に遊んでくれる?
なんて、
貴女の余命は半年なのに。
もう治らないのに。
今は夏のちょうど折り返し。
鬱陶しい程ベタつく汗と
蝉時雨が五月蝿くて。
彼女の身体の病だけ
時間が止まればいいのに。
時間というのは無情なもので、
大きくなってく愛と共に進んでく。
同じ病院に通ってたのに、
僕の方が先に病気が治ってしまった。
彼女の代わりになれたらな。
なんて我儘かな、神様。
ちょっとは、僕の願いも聞いてよ。
いつまでも隣に居たかったのに。
親愛なるあなたへ
東京の街並み。
今、あなたは同じ夜景を見ているでしょうか。
上京する私を
涙を流しながら笑顔で見送ってくれた貴方の優しさ。
東京は忙しい街ですが、楽しいです。
でも時々、あなたのいるあの街に帰る夢を見ます。
偶には、そっちに帰ってもいいですか。
偶には、他愛もない話を電話ではなく、
友人として一緒に話したいです。
ビルから見下ろす景色は、キラキラした
私の憧れた東京そのものです。
あなたのいないこの街は
寂しいけれど、冷たくて温かい。
私も、あなたの結婚を祝う覚悟を決めます。
親友があなたにプロポーズしたと、聞いた時には
吃驚しました。
ですが、いつも横に居られない私より、
いつも横にいてあなたを
追いかけ続けてくれた親友の方が、
あなたは幸せになれるから。
あなた、数ヶ月前から親友と付き合っていましたよね。
あなたは嘘が下手なんですから、すぐ分かりましたよ。
だから、あなたはそろそろ私と別れたがっていたでしょう。別れましょう。私ではあなたを幸せにできません。
あなたの新しいパートナーと、新しい生活で、
私の事は気にしないで、幸せになってくださいね。
愛していました。
いつまでもお幸せに、
あなたの友人より
明日が来ない地球へ 空が泣いてる
もう会えないと知って。
「もう会ってくれないの?」
空は問うけど地球は何も言わず、青いだけで。
勇気はいらない、崩壊を待つだけだから。
何も、何も出来ない。 空も青いだけで。
夜が来ないようにしたかった。
けれども自分の変化は止まらない。
絶望の夜、涙の青い空。
涙は星となって落ちてくばかり。
別れの涙、別れの涙。
涙は止まらない。
君からのLINEは
いつも不定期。
忙しいもんね、しょうがないな、
って思っても、
いつも何時でも、
寂しくてしょうがない。
雪が振り続ける街みたいで、
この寂しさの雪はいつ溶けるんだろうって。
内容だって、
「うん」とか、「そっか」とか。
素っ気ない。
本当に私たち、恋人なのかな。
たまに来る長めのLINEだって、
終電なくしたから家泊めて。
とかなんだよ。
私、都合のいい女なのかな。
記念日も大体忘れてるし。
ペアルックもすぐに失くすし。
涙が止まらなかった。
疑問しか出てこなかった。
ある時、
君から、「別れよう」って。
正直、やっとかって思った。
理由は、本命が他に出来たから、って。
やっぱ私のこと、好きじゃなかったんだ。
私が、尽くしてきた意味ってなんだったんだろうな。
最初の頃の君は、
好きだったよ。
嗚呼、貴女に、
いつまでも声すら奪われる。
慕い続けた貴女への
恋心。
私を憶えていますか?
泪は溢れるるばかり。
明日に怒りが。
嗚呼、
いつかきっと私以外に行くのだ。
そんなの許さない。
貴女は私の庭でだけ生きていればいい。
でも君の笑顔と涙には逆らえない。
御免なさい。
息を吸う、
命が燃え尽きるまで
私はきっと貴女の奴隷。
そう思った。