まだ知らない君が覗く
見てても見せてくれない
どこ?どこ?どこなの?
私が見つめても逃げるばかり
ねぇ見てるよ
見ててよ
私あなたがまた聞こえないの
埋まらない壁をまたあけるの?
部屋が崩れてしまう
瞳をとじて
物語が広がる
空想
それは
私だけの世界
私だけしか認知出来ない
特別な家
都合のいいことしかなくて
ちょっとつまらないなら
無理難題を作ればいい
休みたいなら休めばいい
私の幸せで
不都合で
それが都合のいい世界
ここに居ることが永遠に出来たのであるのならば。
空想論に跨るガラクタは、
そうして眠りについた
星のかけらが
地球に落ちて
命が光った
生命のお薬
宇宙の涙
降ってくるのは雨
居なくなったら
また産まれる
居なくなっても
かわりが居て
また埋まる
愛も 恋も 悲しみも 喜びも
また何かの再上演
僕は死んだ物を見続ける
そうやって巡る
カレンダーもめくれる
巡った時には
心を忘れた
修羅になっていること
気付けない僕がいた。
人は同じ事をする生き物だ。
そういえば私映画のリングの
パチンコの演出すごい好きなんですよね。
パチンコ自体未成年なので
ゲーセンのしかやれませんけど。
見かけた時すっごいテンション上がります。
追い風に盗られた思いの塊が
急ぎ足でどこかに行ってしまう。
僕にはどうすることも出来ず諦める。
手紙などまた書けばいいだろう。
だけど、そのまま恋心があの子にバレませんように。
セーラー服が世界で一番似合うあの子に。
…そういえば、あの子の家の向きと風向き同じだな。
いやいや!今は登校中だった…!早く行かないと。
歩く足を早める。
気付いたら、
風が止んで遠い地面にひらひらと手紙が落ちた。
なんだか無性に悲しくなる。
僕もいつか…。
そう考えていたら、遠い所であの子の姿を見つけた。
…見つけてしまった。
あぁ、どうしよう…神様…。
恋が終わって崩れ落ちる音がした。
「ねぇ…この手紙って…もしかして…。」
僕の元にいつの間にか、あの子が。
「…中身…見てない、よね…?」
「……ごめん…。中身が出てて…見えちゃった…。」
「ありがとう。でも…」
…終わった。お願いだから、その先の言葉は。
言わないで。お願い。
彼女の口の動きがゆっくりに見えた。
耳と目は、想定もしなかった情報を受け取った。
「私なんかで…いいの…?」
え。え。
そこには頬を林檎のように染めて落ち着かない様子の、
少女がいた。
「あなただから…。」
掠れ声になってしまった。
「…。な、なんて?」
「あなただからです!僕は…僕は、あなたじゃなきゃ嫌なんです…!優しくて、可愛くて、僕なんかにも構ってくれる…あなたが…。」
今気付く。やばい、必死に喋りすぎた。
ど、どうしよう。
つい口をついて出てしまった。
塞いだってもう遅い。
こ、こんな…恥ずかしい事…!!
僕もあの子も恥ずかしくて、無言の時間が続いた。
キーンコーンカーンコーン…。
学校のチャイムが鳴り響く。
「「や、やばいっ!!遅刻だぁー!!」」
2人とも顔を見合わせる。
そうして、2人で全力で学校まで走った。
いつも通りの道はなぜか、
いつもより色彩が綺麗だった。
まるで、絵画のように。