約束。
ここのピンクの桜が咲いたらまた一緒に遊んでくれる?
なんて、
貴女の余命は半年なのに。
もう治らないのに。
今は夏のちょうど折り返し。
鬱陶しい程ベタつく汗と
蝉時雨が五月蝿くて。
彼女の身体の病だけ
時間が止まればいいのに。
時間というのは無情なもので、
大きくなってく愛と共に進んでく。
同じ病院に通ってたのに、
僕の方が先に病気が治ってしまった。
彼女の代わりになれたらな。
なんて我儘かな、神様。
ちょっとは、僕の願いも聞いてよ。
いつまでも隣に居たかったのに。
9/19/2024, 12:17:07 PM