私はあなたの声を聞く 夜明け前まで。
きっと私は 夜が明けてしまったら
死にたくなるわ 死にたくなるわ
だから つかの間の幸福がほしかったの。
私はあなたの心を聞く あなたに会う窓。
きっとあなたは無理をしちゃうわ そして
死にたくなるわ 死にたくなるわ
だから そうならないようにしたいの。
私は夜明けに生きる太陽。
きっと君には何もしてあげれない。
そばにいること以外。
あなたは朝に生きる月。
私に見返りなんていらないわ
そばにいること以外。
夜明けに涙を落としたら、
きっと水溜まりができるから。
私は燃える。心が炎に包まれて踊る時に、
本気の恋を知ったの。
カレンダーの日付を確認した。
明日は君と別れた日。
あぁ、別れたくなかった。
そんなことを思ったらふいに
気持ちがぶわっと溢れだしてしまう。
涙は止まってくれない。
大の大人がこんな毎年毎年泣いてる、
なんて、ださいけど。
今頃、あっちで彼女でも作ってたりするのかな。
そんなの悲しいから考えたくないけどさ。
きっとあんな素敵な人だったら美人な彼女が出来ててもおかしくないな。
でも、それでもさ、
君に会いたいよ。お願いだから。
時間を巻き戻してほしい、の。
5年前、私が原因で、大喧嘩して家を出ていったきり帰ってこなかった君。
行方不明になっちゃった。いつもいつも、君が居なくて寂しくて、辛くて。
その一年後さ、帰ってきた、って思ったのに、君、は。
生きてなかったんだよね。
殺人事件に巻きこれちゃったらしいの。
その後山に埋められてた、とか。
ほんと、笑えちゃうよね、
自分の最悪さが。
私が正直に謝れば済む話だったんだよ。
ごめんね、意地張って。
しかも私さ、君に酷いこと言っちゃった。
もう顔も見たくない、なんて。
ぐちゃぐちゃだったんだよ、君の顔が。
本当は、もっと君の顔見たかったの。君と生きたかったの。ごめんねしか、言えない。私って、馬鹿だなぁ。
きっと来年も、再来年も、毎年毎年。
ずっと忘れられないよ。
大好きだよ。一生。
会いに行きたいよ。
残酷な白色の街。
吐く息の冷たさが今日も凄くて、
外は寒くて、窓も開けれない。
どうしようもないほどの綺麗のせいで喪失感。
記憶は日々薄れるのだ。
明日も外には雪が降る。
この冬は明けないだろう。
寒くなりすぎた地球でまだ
今日も僕はもう届けれないラブレターを溜める。
いつか僕が生きれなくなるまで。
自分には、ある。
世界に1つだけの何かが。
なんて、そんなものない。
この世には、ドッペルゲンガーが3人いるらしい。
じゃあ、私の顔なんて、
特別珍しくない。
私の思考は?
パクリって言うのは偶然被ってしまってもおきる。
その原理で言うならば、
私の思考は珍しいわけがない。
心、そもそも、それはどうやって証明するのだ。
それは思考と同じであるだろう。
やっぱり私は模倣作であり、コピーでしかないのだ。
きっと私の行動も、体型も、なにもかも、
被っている。
では、オリジナルは誰なのだ。
みんなコピーなのだ。みんながみんな互いを、
模倣しているから。
私たちには、どうすることも出来ない。