【終わらない問い】
私は完璧にならなければいけない
好きな物を奪われてしまうから、
大切なものを守れないから、
全てが無くなってしまうから。
人には頼らず、自分の力だけで生きていけるように
もしもの時でも、這い上がれるくらいに
力をつけなければならない。
これはできたが、あれができない。
ならばもっと努力をしなければならない。
疲れを感じている。やる気が出ない。
まだまだ未熟な証だ。
これくらい耐えなければ、完璧にはなれない
また間違えた。次も失敗した。
チャンスは一度しか無いかもしれないのに
これではダメだ。
一度でできるようにならなければ、
完璧にはなれない
私は疲れていない。
自分に甘えては強くなれない。
もっと、もっと頑張らないと。
まだ何も出来てない。何も成せてない。
なんでこんなにできないんだろう。
甘えてないで、もっと努力しなきゃダメだ。
誰も私を見ていない。
どうせ誰も助けてくれないんだから、
自分で自分を守れるようにならないと。
そういえば、強いってなんだろう。
私は誰に見てもらうために頑張っているの?
本当に傷つきたくないなら
誰も見てない方がいいんじゃないの?
完璧になれば誰が見ても傷つかない。
でも私自身が私を傷だらけにしてしまう。
見てほしくない人に見てもらって何がいいの?
見てほしい人に見てもらえば、いいんじゃないの?
どうして?なんで?
わからない。
もう疲れた。何も考えたくない。
いつまで頑張ればいいんだろう。
目を瞑って、息を吸って
自分だけの世界に閉じこもる。
誰もいない一人の世界。
全部思い通りで完璧な妄想世界
私は私で、誰でもない人。
きっとそれだけでいい。また考えればいい。
今はまだ、必要ない。
【friends】
私は常に友達を疑っている。
もちろん君も、ある友だって、
本当に信じられるのか。
親しい者ほど疑え。
実際にそれを言ってみた友は
少し悲しい顔をしていた。
でもそれが私なのだと、
嫌いな訳ではないから許してほしいと言えば、
嬉しいような悲しいような声色で
わかったよ。と返事をした。
とても心苦しいが、
これが私流の人との関わり方なのだ。
過去に囚われすぎて、今が大事すぎて
未来へ進むのが怖いんだ。
今が続くように、でもすぐに逃げられるように、
大切な人達を疑い続ける。
ある友は、私に言った。
大好きだと、その言葉に嘘偽りはないと。
でも私はそれを信じきれないから
ありがとうだけしか言えなくて、
好きを返せないんだ。
臆病でごめんよ、嘘つきでごめんよ、
信じられなくてごめんよ。
小さい頃、
周りの友達に何を言っても否定されたことがあってさ
誰かと関わる度、その記憶が脳裏にちらつくんだ。
誰かに手を伸ばされても、
嬉しいんだけどその手をとることはできない。
本当にごめんね。
信じているよ。
信じていたから、信じられないんだ。
【光と霧の狭間で】
ずっと届かない光があったんだ。
それは、真面目に努力を続ければ何にでもなれる
小さい頃からの信念を簡単に否定した。
そして僕は、光のない場所へと落ちていった。
努力さえすれば誰でも何にでもなれるなら
この世に面接や選抜なんて必要ない
ただ努力を続けるやつだけ選べばいい。
でもそんな世界じゃないから
真面目が損をする。
才能のあるクズと努力を続ける真面目とで
クズのがすごいと言われる世界で、
自分の才能を探して、いくら嫌いなものでも
適応することをしていた方が儲かるなら
どうして努力を続けようと思えるのか
ある友に聞いたことがある。
才能がないならやめた方がいいだろうかと。
少し考えた後、こう答えた。
嫌なら続ける必要は無い。
しかし好きならばそれだけで続ける価値はある
才能があろうがなかろうが、やめたら皆等しく負けだ
やりたいことをしたらいいと思うよ、綺麗事だけどね
どうして努力を続けられるのか
それがわかった気がした。
まぁそれで頑張ろうって思えるほど
立派な人間じゃないけれど
頑張る意味があるなら少しだけやってみようって思えた
努力するのは苦手だけどさ
手を伸ばすくらいは許してほしいかな。
子供の頃、口が軽いと言われて、
急に避けられたことがあった。
どんな質問にも、なんでも素直に答えてしまうような
嘘をつかない真っ直ぐな子供だった。
今では考えられない。
それが影響したのか、他に理由があったからか
分からないけれど、
全く真逆な人間に育った。
あの素直な子は一体どこへ行ったんだろう。
嘘をつくのは隠したい秘密があるから
疑うのは、秘密を広められるのを防ぐため
子供の私は、秘密がなかったのかもしれない
秘密を広められる恐怖を、嘘をつく意味を
知らなかった。
少し大きくなった頃ある嘘を見た。
誰かを守るための、優しいものだ。
嘘が人を助けることを知った。
正しいことは時に、人を壊すことも。
嘘をつく意味と、秘密を明かす恐怖と、
今までしたことの罪の深さまで知ることとなった
誰も傷つけないように、誰の秘密も知らないように、
秘密が聞こえない、噂が流れてこない静かな場所で
自分を守ることにした。
【消えた星図】
私は消えてしまったのかもしれない
テストでどれだけ高得点をとっても
部活を頑張って活躍しても
誰も私を見ない。誰も私を知らない。
最初は誰か見てくれたとしても
最後は必ず、みんな居なくなる。
みんな消えて居なくなっちゃった。
そもそも私は存在するはずじゃなかった。
うまれるとき、母子ともに死にそうだったらしい。
私はいないはずの子。
いなくてよかった子。
笑顔でいたら否定されて、真顔になった。
真顔も否定されたから、どんな顔をすればいいかな。
感情も消えてしまうかも。
誰かに見てもらうために頑張ってるなんて
笑われちゃうかな。
もっと頑張れ、力をつけろ、自分に甘えるな
なんてみんな言うけど、
私が努力を微塵もしてないと思っているのか。
何回も何回も考えて、これじゃないって失敗して、
なのに誰も見ない。どうせ私はできるからって。
そんな信頼どこから来るの。
私は才能なんて持ってない
みんなの方が持っているよ。
みんなの星座は色んな色がある。
とても綺麗で、目が奪われる。
思わず手を伸ばしてしまいそう。
私の星座は恒星を持っていない。
星図に書かれないから
誰も見えないし、誰も見てくれない。
でも見てくれた人の星図には
私があったんだろうな。
目を凝らして、手を伸ばして
見てくれていたんだろうな
今さら気づいたなんて、
やっぱり私の星図は何も書いていないみたいだ。