独り言を紡ぐどこかの誰か

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【消えた星図】

私は消えてしまったのかもしれない

テストでどれだけ高得点をとっても
部活を頑張って活躍しても

誰も私を見ない。誰も私を知らない。

最初は誰か見てくれたとしても
最後は必ず、みんな居なくなる。

みんな消えて居なくなっちゃった。

そもそも私は存在するはずじゃなかった。

うまれるとき、母子ともに死にそうだったらしい。
私はいないはずの子。

いなくてよかった子。

笑顔でいたら否定されて、真顔になった。
真顔も否定されたから、どんな顔をすればいいかな。

感情も消えてしまうかも。

誰かに見てもらうために頑張ってるなんて
笑われちゃうかな。

もっと頑張れ、力をつけろ、自分に甘えるな
なんてみんな言うけど、
私が努力を微塵もしてないと思っているのか。

何回も何回も考えて、これじゃないって失敗して、

なのに誰も見ない。どうせ私はできるからって。
そんな信頼どこから来るの。

私は才能なんて持ってない

みんなの方が持っているよ。

みんなの星座は色んな色がある。
とても綺麗で、目が奪われる。
思わず手を伸ばしてしまいそう。

私の星座は恒星を持っていない。

星図に書かれないから
誰も見えないし、誰も見てくれない。

でも見てくれた人の星図には
私があったんだろうな。

目を凝らして、手を伸ばして
見てくれていたんだろうな

今さら気づいたなんて、

やっぱり私の星図は何も書いていないみたいだ。




10/17/2025, 12:06:16 PM