【ずっと隣で】
今頃、あなたは元気にしているでしょうか。
私は昔、あなたに酷いことをした。
どれだけ経っても癒えない深い傷、
今でも残っているでしょうね。
一生かけても償えない罪だ。
貴女と離れることで、少しの償いになったでしょうか
それとも罪と言いますか。
あなたのことは分からない。
ずっと一緒だったはずなのに、
何も知らない。
どうして私のような人を好いてくれていたのか…
未だに分からないのですから、
あなたの隣に立つ資格はもうありませんね。
次はもっとあなたを大切にしてくれる人にしてください。
また同じことになりますよ。
本音を言えば、
私があなたの隣に居たかった。
あなたの人生を隣で見ていたかった。
最後まで、ずっと一緒だと思っていた。
もう過去は変えられない。
届くはずない光に少しでも触れられると
そう思った罰なのでしょうね。
長話になってしまいました。
あなたにも未練があるというのなら
私なんか気にせず前へ進んでほしい。
きっとあなたには良い人がその先にいるでしょうから
どうか、次に隣に立つ人は良い人でありますように。
ずっと貴女の幸せを願っています。
大好きでした。
【欲望】
才能があって、環境も良くて、
ストイックで、努力家で、
どれだけ努力しても届かないような
住む世界が違う人達。
いわば憧れの存在。
いくら手を伸ばしても届かない。
背伸びしても、跳んでも、同じことだ。
遠い遠い場所にいる。
星を掴もうとするくらい無謀な行為だ。
それでも手を伸ばすのを辞められないのは、
あの輝きから目を逸らすことはできないのは、
私が欲張りだからでしょうか。
才能もないし、努力すらまともにできない
そんな夢想家に叶うはずないって、
分かってるよ。
興味のある知識を吸収しても、
珍しい知識を学ぼうとしても
全部浅い所で終わってしまう。
浅く知ったところで何ができると言うんだ。
私はどうせ何も成せない。
興味のあることが才能というのならば、
私は興味の無いものに出会ったことがない。
全部知りたくて、みんな欲しくて、
好奇心が止まらない。
でもどうせそんな時間はなくて、
諦めちゃうんだ。
一つを学んでしまえば、
他のことはもう出会えないと思って、
浅くてもいいから全部を知る。
だから深く知識のある人達は
努力なんて諦めてる私には届かない。
分からない、知りたい、教えてくれ。
音楽も、学問も、趣味も、友人も、
等しく深く広く知りたい。
一芸じゃ物足りないから、
二も三もそれ以上を求めてしまう。
私は、この世で一番強欲な人間だ。
あの日見た夜空が忘れられない。
それはそれは美しい星空だった。
見た誰しもがあんな星になりたいと思うだろうよ。
だから私は星空になりたかった。
これは とても素敵なことで、本当に残酷なことだ。
【0からの】
過去にやってしまったことは消えないという。
そして、それが皆に知られているとしたら
もう取り返しがつかないだろう。
たとえ更生して自分を変えようと動いたとしても、
誰も許してはくれない。
どれだけ変わろうとしても、
許してくれと乞い願おうとも、
過去は消えないし、罪も無くならない。
無くならない限り、許してくれる人もいない。
私も重い罪を犯したことがある。
誰にも知られてはいない。
いや。二人だけが知っている。
取り返しがつかないほどの重罪だ。
謝ったとしても、自己満だと非難され、
謝らなくても、罪を理解していないと謝罪を要求される
一度広まってしまえば、
私はもう二度と社会には戻れない
だから関係を絶って、お互いが知らないところで
好きなように生きていく。
それが最善だった。
あの子がまた被害者にならないことを願う。
もしも、本当に罪が広まってしまったら、
友人たちは私から離れていくだろうか。
若しくは、私を信じてくれるのだろうか。
どちらかは分からない。
でも、私は変わろうとしている。
罪だけを見たら、私は確かに犯罪者だ。
友人たちは今の変わろうとしている私を見ている
偽善だと言って離れる。
罪こそが嘘だと言って信じる。
過去の罪から学んでいると言って許す。
どんなにせよ、あの頃から変わった私を見てるのだ。
ちゃんと私を見ようとしてくれるだろう。
過去は変えられない。
それが罪なら誰も許してはくれない
終わってしまったものは、もうふりだしには戻れない
でもこれから変わろうとすることができる。
もし罪が露見しても、
こんなことする奴じゃない
という信頼さえあれば、
それは罪が軽くなったと思っていいのではないか
少しは楽になっていいんじゃないだろうか
ほんとに少しだけだけれどね。
罪という自覚があるなら、罪悪感を背負って
これから生きていくことは絶対だ。
でもそれが重すぎたら、
結局、何も始められない。
反省しながらずっと生きて、
変わろうとする努力をしたら、
ほんの少しだけ許してくれるだろう。
そこからまた進んでいけばいい。
【誰よりも】
誰も私の事なんて見ていない。
何をしようと、どう頑張ろうと、
だれも見向きもしない。
別に見られなくてもいいと強がったり
どうせ見てもらえたとて、と諦めたりして、
どうにか自分を納得させていた。
そうだとして、血反吐を吐くくらい努力して
心が折れても諦めずに進んでも、誰も見てくれない。
そんな世界が嫌にならない訳がない。
だから努力なんてしたく無くなった。
どうせ見てもらえないなら、
落ちぶれても同じこどだろう。
努力をしなくても、人並みにはできるものがあった。
それだけで皆は私をすごいと称える。
でも私はすごいとは思えなかった。
あの時、血反吐を吐くまでやってきたことは
無駄だったのかな。
このままほとんど何もせずに居ていいのかな。
そんなことばかりが思い浮かぶ。
才能があって褒められるならそれでいいはずなのに
どうしてこんなも悲しいんだろう。
誰よりも努力して手に入れた力よりも
努力しなくても元々持っている力の方が
褒められてしまう世界なんて、どうでもいい。
嗚呼、誰でもいいから私を否定してくれ。
才能だけじゃダメだってことを、
それを伸ばす努力が必要だって。
才能がなくても好きなことをしていいんだって。
これじゃ、私は才能しか信じなくなる。
努力の強さと才能の弱さを知らずに
どうして素晴らしい人間になれようか。
好きなことを努力しても見てもらないけど
嫌いなことでも才能があれば見てもられえる。
この世界で生きて行くなら、
少しくらいの我慢が必要なのかな
努力してでも手にいれるものに価値なんてない。
自分の才能を見つけて、
それに合うことをすればいい
それで何がいけないの。
なんで胸が苦しくなるの。
ねぇ、誰か助けて。
【バレンタイン】
甘いものを食べて、
なんだか幸せな気分になった。
あぁ、楽園はここにあったんだ。
しかし、やる事が山ずみなのをふと思い出して
現実に戻される。
幸せは長く続かぬものか。
今日くらいは現実なんて忘れて、
溶けてしまいたい…
努力なんてしなくとも成功して
全てが上手くいく。
好かれたい人に好かれて、
嫌いな人には嫌われる。
好きなものを好きなだけ食べても
病気にならないし、
やりたいことやって、好きなことしても
誰にも悪く言われない。
そんな甘すぎる世界だったら
苦い現実もそう悪くはないかもしれないな。
努力をしても、報われる訳じゃない
何もかも簡単にはいかない。
嫌いなことでもやらなければならない
やりたいことが自由にできるとは限らない
こんな理不尽に立ち向かったとしても
誰かが褒めてくれる訳でもない。
これだけ苦い世界なのに、
誰も変えられないし、消えることもない。
人が甘いものが食べたくなるのは、
現実が苦すぎるからなのかもね。