独り言を紡ぐどこかの誰か

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【friends】

私は常に友達を疑っている。

もちろん君も、ある友だって、
本当に信じられるのか。
親しい者ほど疑え。

実際にそれを言ってみた友は
少し悲しい顔をしていた。

でもそれが私なのだと、
嫌いな訳ではないから許してほしいと言えば、
嬉しいような悲しいような声色で
わかったよ。と返事をした。

とても心苦しいが、
これが私流の人との関わり方なのだ。

過去に囚われすぎて、今が大事すぎて
未来へ進むのが怖いんだ。
今が続くように、でもすぐに逃げられるように、

大切な人達を疑い続ける。

ある友は、私に言った。
大好きだと、その言葉に嘘偽りはないと。

でも私はそれを信じきれないから
ありがとうだけしか言えなくて、
好きを返せないんだ。

臆病でごめんよ、嘘つきでごめんよ、
信じられなくてごめんよ。

小さい頃、
周りの友達に何を言っても否定されたことがあってさ
誰かと関わる度、その記憶が脳裏にちらつくんだ。

誰かに手を伸ばされても、
嬉しいんだけどその手をとることはできない。

本当にごめんね。
信じているよ。

信じていたから、信じられないんだ。





10/20/2025, 11:07:42 AM