ところにより雨
私は、人がなぜブランド品に拘るのかが理解出来ない。
高値の私物を、他者に安価な物と間違われた事がありショックを受けたという話を聞いた事がある。
続けて、安価な物が似合う人に見られているのかと思い自己嫌悪に陥ったと言う話も聞かされた事がある。
ブランド品を持つ事で悩まされるなら、いっそ持たない方がいいのではないか…と少しモヤモヤしたことがあった。
雨とまではいかないけれど、気持ちが曇った事をここに記す。
特別な存在
「誰か!この人を捕まえて!!」
その叫び声で我に返り、俺は一目散に逃げ出した。
くそっ、俺は何を考えていたんだ。
見知らぬ通りすがりの奴に転ばされ、拘束されているうちに、叫んだ女が駆け寄ってきた。
ああ、人生終わった。
諦め、力を抜いた時に女は変な事を言い出した。
「あのっ、悩み事を聞く事だけなら出来るので…私にお話を聞かせて頂けませんか?」
は…?被害者が何を言っているんだ?理解出来ず、目を丸くしていると、突然俺の目から涙が溢れた。
もう我慢しなくて良いのだと…。生まれて初めて嬉しくて泣いてしまった。
バカみたい
なんとなく視線を向けた先にはいつもあなたがいて、私のことを微笑んで見ていたよね。
でもあの時の私は恋愛なんて全く興味が無くて、もっと大人になったらするものだと思っていたんだよ。
だから最初はなんとも思わなかったんだ。なんでこんなに目が合うんだろってしか、思ってなかったんだよ。
でも月日が経って、あまりにも目が合うものだから、私も少しドキドキするようになった。何かに期待していたのかな…。
けれどやがてその視線が嫌悪に変わっていた。
私は見られるのが辛くなっていった。
視線だけで満足だったのかな、何も言ってくれなかったよね。私のこの気持ちは何だったのか…。
あなたのせいでよく分からなくなったよ。
結局答えが出ないまま、今は別の道を歩んでいる。
あなたはもうあの時のことを忘れているのだろうか。
だとしたら、私だけバカみたい。
怖がり
このお題で、お化け屋敷とコラボしている水族館に彼と行くことになったときの事を思い出しました。
髪の長い女のマネキンが複数並んでいる所を通る必要がある場面がありました。
怖がりの彼は先に行こうとしないので、私が前を行く羽目に。笑
(これって、1体だけ本物パターン?)と思いながら通りましたが、全部マネキンでした。
なーんだ。と思って後ろの彼に、全部偽物だったね笑と、言おうと振り返ると…
彼は後ろに居ませんでした。
怖くて遠くから私の様子を見て、確実に大丈夫だと分かってからついてくるつもりだったようです。
呆れましたが良い夫婦の思い出です笑
ずっと隣で
授業中だというのに、隣の席の彼はひたすらに絵を描いている。
彼は、私がノートを貸してくれる事に味を占めているのだ。でも悪い気はしない。なぜなら引き換えに彼の描いた漫画を読ませて貰っているからだ。
漫画の内容は、授業への集中力をかなぐり捨てているだけあってとても面白い。読んでいると1人で笑いそうになったり、悲しい顔をしたり…。おかげで私は人間観察好きな友達から面白がられる始末だ。
彼は将来漫画家になりたいらしい。
彼は図々しいことに、漫画家になったら私にアシスタントをして欲しいと語った時があった。「美術得意じゃん。」と。
なんと言う事でしょう。私を今以上に自分の将来に巻き込むつもりでいるのだ。とても図々しい。
そんな事を考えながら、空や草花、人や車など、周りを眺めながら帰り道を歩いた。目と頭の中は無意識に、物体を見ては構図を考えていた。