夏待ち人

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バカみたい


なんとなく視線を向けた先にはいつもあなたがいて、私のことを微笑んで見ていたよね。

でもあの時の私は恋愛なんて全く興味が無くて、もっと大人になったらするものだと思っていたんだよ。

だから最初はなんとも思わなかったんだ。なんでこんなに目が合うんだろってしか、思ってなかったんだよ。

でも月日が経って、あまりにも目が合うものだから、私も少しドキドキするようになった。何かに期待していたのかな…。


けれどやがてその視線が嫌悪に変わっていた。


私は見られるのが辛くなっていった。
視線だけで満足だったのかな、何も言ってくれなかったよね。私のこの気持ちは何だったのか…。

あなたのせいでよく分からなくなったよ。


結局答えが出ないまま、今は別の道を歩んでいる。
あなたはもうあの時のことを忘れているのだろうか。

だとしたら、私だけバカみたい。

3/23/2024, 2:21:36 AM