3/1/2024, 11:29:59 AM
欲望
どうやら私は”アイツら”に哀れに思われているらしい。
闇の中へ押し込められたかと思えば、引っ張り出され、天秤にかけられ、また闇の底へ放り込まれる。
その繰り返し、それが私の扱われ方だ。
確かに側から見れば可哀想かもしれない。
でもね、たまに闇から開放されたときの、思う存分暴れていいよって言われた時のあの疾走感が堪らないんだ!
私からすればアイツら、”喜怒哀楽たち”が不憫でしょうがないね。
2/29/2024, 1:59:24 PM
列車に乗って
辿り着く先に想いを馳せて乗っている人々。
年齢は違えど、気持ちは同じ。
皆、ドアが開くのを今か今かと待ち構え立ち上がる。
足並みを揃えそれぞれの出口へと吸い込まれてゆく。
心を躍らせ、重い荷物を軽やかに颯爽と引きずり歩く。どんなに足が疲れ果てようと、お酒で酔い潰れようと、そんなの知ったこっちゃない。
なにせ旅行客は無敵なのだ!
2/29/2024, 10:26:03 AM
どこか遠くへ
お母さんは私たちの背中を、
めいいっぱいの風とともに押してくれた。
風は暖かく、とても心地が良い。
初めて見る景色は色鮮やかで、寂しさを紛らわしてくれた。
ふわりふわりと地上に降りると、やわらかい土と葉が私を受け止めてくれた。
私はタンポポ。
太陽が世界を空から明るく照らすように、私は世界を地面から明るく照らす存在。
あなたはどうやって世界を照らすの?私に教えて。