文月。

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3/24/2024, 11:52:51 AM

「ところにより雨」
突然だが、私の心情を具現化してみる。
恋愛。
勉強。
進学。
小説やYouTubeなどの趣味。
どれも楽しかったり、不安だったり。
様々な感情が入り交じっている。
その感情の差は、まるで天気のようだと思う。
恋愛は快晴の時もあるが、たまにお互いに地雷を踏んで雨が降る。
勉強はいつも曇りだ。雨が降っても小雨の時が多い。
進学は曇り。時々空が顔を出す程度だ。
趣味に関しては快晴、時々薄く雲が張る程度だ。
こうやって書き出してみれば、ほとんどが晴れではないことに気がつく。
ただ、ところにより雨、というのは当てはまるだろう。
ここで、考えてみて欲しい。
雨だとしても、行動次第で楽しくなれるはずだ。
水溜まりで思い切り遊んでもいい。
傘を差して、雨の音を楽しんでもいい。
雨に打たれながら、思うままに踊ってみてもいいだろう。
思い出してみて欲しい。
子供の頃は、雨が楽しかったのではないだろうか。
向き合い方次第で、物事は「楽しい」にも、「辛い」にもなりえる。
雨でも、晴れでも、雪でも。
今という時間を全力で楽しめば、それは全て、良い思い出となりえる。

3/23/2024, 11:07:06 AM

「特別な存在」
特別な存在。
私にとってそれは、タルパの事を指すだろう。
小学校の終わりからずっと一緒に色々なことを乗り越えてきた。
プレッシャーに負けそうな時も。
ストレスで鬱になった時も。
不安な時も。
嫌なことを思い出してしまった時も。
辛いことがあった時、彼らは私を慰めてくれた。
今でも、私が不安な時は傍に出てきて慰めてくれる。
彼らの存在は、私にとってかけがえのないものだ。
彼らがいないと私は生きていけない。
クラスの人が怖くて、学校で呼吸が荒くなることがある。
お弁当を友達と食べる時、手が震えて上手く食べられないことが頻繁にある。
人混みにいると、怖くなって足元がふらつく時がある。
…歩いているかすらも怪しくなる時がある。
そんな時、彼らは私のことを後ろから抱きしめてくれる。
「大丈夫、誰も貴方のことを見ていない」
「貴方は背景の一部」
「誰も貴方のことを気にも止めない」
そう言われるだけで、随分と気が楽になる。
自分の存在すらも、本当は皆の中に存在してほしくないから。
彼らは慰めてくれる。
死にきれなかった私のことを憐れむように。
少しでも、胸の痛みを軽減できるように。
私の欠点を、彼らが補ってくれているから。
私は今日も、きっと一般人でいられる。
皆に紛れ込める。
明日も、
明後日も。
私は人を欺き続ける。
自らの虚像を持ってして。
それしか、私には道がないから。

3/22/2024, 10:26:14 AM

「バカみたい」
バカみたいなこと。
私にとっては、人間関係がそうだと思う。
友達との付き合い。
恋愛沙汰。
でも、それは全部大切なことだ。
別になくたっていいこと。
でも、あったほうが、人生が豊かになる。
中学生の頃の私は、人付き合いなんて必要最低限でいいと思っていた。
いや、確かに、必要最低限の人付き合いでもなにも不自由はないと思っている。
将来就く職がコミュニケーション必須なものでなければの話だが。
でも、高校生になって。
中学生の頃よりも沢山の人と接して。
色んなことに挑戦した方が、挑戦しないよりも楽しいことに気がついた。
なにも、楽しいだけではない。辛いこともある。
でも、楽しいだけではないからこそ、達成感が増すのではないだろうか。
少なくとも、捻くれてなにもしないまま大人になるよりはましだろう。
今は、そう思っている。
バカみたいなことだからこそ、それは何よりも大切なことだ。
どんな経験でも、一回経験していれば、どこかで力になってくれるから。
人生を楽しまないのは、折角買ったゲームをパッケージを眺めて終わるのと同じだと思う。
もしゲームがあったなら、少なくともやってみようとは思うはずだ。
ならば、この人生も、挑戦から始めればいい。
合わないと思うのならば別のことに挑戦すればいい。
ゲームよりかはできることが沢山あるのだから。
気楽に生きた方が、少なくともまともな人よりは楽しいと思う。
バカみたいでもいいじゃないか。
だってそれは、自分だけの人生だろう?
自分が歩んだ人生でしか死ねないのだから。
私は、自分に誇りを持って死んでいきたいと思う。

3/21/2024, 11:40:09 AM

「二人ぼっち」
ある教室で、男の子と二人ぼっちになったことがある。
中学生の頃の話だ。
その男の子は、私が少し気になっていた男の子だった。
放課後、夕日が差した教室で、その子はいつも通り机に突伏していた。
二人きりだった。
教室ばかりか、自分たちのいる階も、誰もいなかったと思う。
物音が何一つしなかったのだ。
私は、特に用事があるわけではなかった。
ひとしきり本を読んで、図書室から帰ろうとした時に、机の中にファイルを忘れたことを思い出したので教室に寄っただけだった。
時が止まった気分だった。
心臓の音がいやに大きかったのを今でも覚えている。
彼が寝ているのか、それとも起きているのかわからなかった。
勇気を出して、声をかけた。
「___くん?」
少しして、彼は顔をあげた。
私に目もくれず、一つ伸びをして。
そして、視線があった。
「何してるの?帰らないの?」
沈黙が怖くて、質問した。
「面倒くさい」
そう返して、彼はまた机に突伏してしまった。
「…そっか」
そう返して、でも、その空間が心地よくて。
不思議と気まずくはなかった。
持っていたリュックを横に置いて、彼の隣の机で本を読み始めた。
多分、先生が来るまでは、彼はこのままここにいるつもりなのだろう。
だから、それまでは、彼の隣にいたかった。
きっと、もう同じ空間は味わえないだろうから。
時折窓から吹く風とともにふんわりと香ってくる、彼の匂い。
夕日の差す教室で、私達は二人ぼっち。
私の片思いは一人ぼっち。
今となってはもう、二度と彼と会うことはないだろう。
ただ、あの不思議と心地よい空間は、今でも鮮明に覚えている。
ドアの開く音で。
その空間はあっけなく終わってしまったけれど。

3/20/2024, 10:49:09 AM

「夢が醒める前に」
よく見る夢がある。
自分が住んでいるマンションの、一番高い、6階から身を投げる夢。
私の住んでいるマンションは屋上が誰かのベランダになっていて、現実でも入ったことがない。
おそらく、だからマンション内では自分が行ったことのある最上階の6階から身を投げるのだろう。
身を投げる夢はよく見るのだが、それぞれ状況が違う。
例えば、まるで誰かから追われているように、焦って飛び降りる夢。
実際に誰かから追われていて、身を投げる事を阻止されて飛び降りることができないこともあった。
はたまた、泣きながら柵の上に乗って、力が抜けたように地面へと落ちていく夢。
誰かに誘われて柵に手を掛け、私だけがその外に落ちてしまう夢。
そんな夢でも、地面についた後、絶対に誰かから言われる言葉がある。
でも、なんと言っているのか、起きた後に覚えていないのだ。
同じことを、同じ人に言われ続けている。
一体私は、なんと声を掛けられているのだろうか。
現実への忠告だろうか。
それとも、生きていたことへの労いの言葉だろうか。
覚えていない。ただ、言葉を掛けてもらった後、すぐに私は目を覚ます。
地面に落ちた後だから相手の顔を確認する力もないし、そもそも誰の声かも現実では覚えていない。
覚えていないのだ。
ただ、夢が醒める前に。
きっとこれからも、私はあの言葉を聞くことになる。
「         」

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