lily

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3/26/2023, 10:53:37 AM

※最近のお題難しいの多くないですか⁈
っということで、中の人(lily)の考えや思い(?)を小説
風に書いてみます。

私はよく、周りの人に「真面目」と言われます。
友達にも、家族にも、先生方にも。
「勉強ができていいね」とか、
「頭いい」とか、
「みんなにも見習ってほしい」とか。
だって、
私には、それしかできることがないんだから。

スポーツも、楽器も、料理も、
私にはできない。
私の取り柄は勉強だけ。
特に優しいわけでも、凄いわけでもない。
でも、
勉強もこれから難しくなってくるのだと思うと、
不安で押し潰されそうになる。
正直いうと、周りからのプレッシャーとか、期待とかはあまり気にしてないから大丈夫だが、
私は勉強くらいしかできることがない。
それさえできなくなってしまえば、
私には何もなくなる。

世界を広く見ていると、私は何もない人間なのかと
いつも思う。
別に何かないといけないわけではないし、
決まってるわけでもない。
でも、贅沢だとわかってはいるけれど、
みんなのことが、
いろんなことを好きになれて、
いろんな可能性を持ってて、
いろんなことができるみんなを、
たまーに、羨ましく思う。
スポーツすること、楽器を演奏すること、料理することができたらいいのにと、
ないものねだりをしてしまう。

ないものをねだりをすることが駄目なわけではない。
ただ、いろんなことができる人達を見ていると、
自分は無理なんだろうなと
諦めを抱いてしまうから。
でも、ないものねだりをすることは
少しだけ、楽しい。

3/25/2023, 10:49:14 AM

「好きじゃないものをたまーに食べるのって、いいよね」
え?
「いや、だってさ、好きなものだけを食べたいって思えることって、幸せだと思うんだよ。
まず、好きなものって、嫌いなものがあるから成り立つんでしょ?」
…難しいこと言うね?
私は理解できないや…
「ふふ、遥(はるか)は好き嫌い多いもんね」
絵里(えり)も人のこと言えないでしょ!
「あっ…
まあまあ、それは置いといて」
(逃げられた…)
「好き嫌いができることって、幸せだよね。
食べ物に限らずさ、例えば…人、とか?」
え⁈なんで?
「だってさ、嫌いな人がいるってことは自分の周りにはちゃんと人がいるってことでしょ?
それって、嫌いな人がいるのは嫌かもしれないけど、客観的に見たら嬉しいことだよね」
あー…確かに?
「好きなものばっかりじゃ飽きるでしょ?」
あ、それはわかるかも。
「だから、好きじゃないものがあると安心するよ」
好きじゃないのに?
「好きじゃないのにね」

3/23/2023, 11:30:13 AM

私は自身の薬指にはめられている指輪を、長いこと眺めた。
だって、それが自分のもので、大切な人もそれをはめているんだとは思えなくって。

「なにしてるの?」
私が何よりも大好きな声。
『私たち、家族になったんだね』
「うん、そうだね。
…もしかして、嬉しくなかった?」
悲しい目を私に向ける彼。
『ううん、嬉しい!
ごめんね、不安にさせちゃって』
「…ふふっ、君は昔から僕の悲しい顔には敵わないんだね」
『あ、もう!また騙したの⁈』
「ごめんごめん」
笑いながら私の額にそっと口付ける。
『もう…キスすればいいと思ってるでしょ!』
「おまけに君の大好きなスイーツも奢るよ」
『…ありがたく頂くわ』
くすくすと笑いながら優しく抱きしめてくる彼。

私はこの人も、はめられている指輪も、
これから待っている日常も、
私だけの、私と彼だけの「特別」だ。
私はこれから特別な存在に囲まれて歩んでいくんだと思うと、楽しみだと胸が高鳴った。
私は微笑みながら、抱きしめてくれる「特別な存在」の背中に腕をまわした。

3/22/2023, 10:13:11 AM

「バカみたい…」
そう言って君は泣いていた。
僕は君を静かに抱きしめて言った。
『君がどんな姿でも、君からどんなに嫌われても、
僕は、君のそばから離れたくないって思うよ。
だって、僕は言葉に表せないほど、
君が大好きで仕方がないんだから。
君を愛せるなら、僕はバカになっても構わない』
そう言うと君は僕の腕の中で笑って、
「バカみたい」と呟いた。

3/21/2023, 11:44:57 AM

独りは寂しい。
寄り添ってくれる人がいないから。
三人以上はたまに仲間はずれにされるから、
あまり好きじゃない。


僕たちは、親友なのか、友達なのかあまりはっきりしてはいないが、
一緒にいると安心する。
そんな関係だった。
僕たちは周りに嫌われているのか、
もしくは周りに溶け込めてないのか、
いつのまにか、友達も親友もいなかったし、
いない存在、みたいにされていた。

初めて会ったとき、
一目見て思った。
(僕たちは、似たもの同士なんだ)
このとき、初めて寂しさが埋まった気がした。

僕たちはいつのまにかそばにいて、
いつのまにか寄り添いあっていた。
誰もいない場所で、とても静かなところで、
声さえ出さず、静かに寄り添った。
寒さも暖かさも、たった二人で分け合った。
そして、静かに笑い合った。

『二人ぼっち』

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