lily

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12/31/2023, 3:19:13 PM

あけましておめでとうございます。
皆さん、良いお年を








今年はたくさん投稿できるよう頑張ります。

11/3/2023, 5:07:41 PM

『…うっは、似合わねー…』
鏡の中の自分を見て、そう思う。

白と薄い桃色のグラデーションのワンピース。
普段履かないハイヒール。
黒くて小さいバック。
可愛らしく結ばれた自分の髪。
そして、化粧。
そのどれもが自分には新鮮過ぎて、
思わず笑ってしまう。



昔から、スカートを好まなかった。
真っ白なスニーカーを履いて、
リュックサックを背負って、
梳いただけの髪。
そして、ありのままの顔。
それが普段の自分の格好だった。



「僕は、君が好きだよ」
突然、そんなことを言われた。
冗談だと思った。
それを口に出したら
「あいつ」は口を尖らせた。
「冗談じゃないよ」
『はぁ…じゃ、なんで?』
「なんでって?」
『なんで好きなんだよ?
…男って、可愛らしい子とか、綺麗な子とかが好きなんじゃねえの?』
「さぁ?僕は正直外見に興味はないからね」
『…じゃあ、なんで?』
「あいつ」は自分の目を見て、ふっと微笑んで言った。
「そういうところ」



「あいつ」は可愛らしい子とか、綺麗な子が好きって訳じゃあないらしいけど、
わざと、可愛らしい服を買った。
わざと、色々と調べて、化粧をした。
わざと、「女性らしい」姿で行こうと思った。
「あいつ」をからかってやろうと思った。
「あいつ」が自分をなんで好きなのか、知りたいと思った。気になった。
だって、告白されるだなんて、初めてだから。
全部気になって、仕方がない。

…「彼」の目の前で『私』を使うのもいいかもしれないな。
この言葉遣いも、変えてみようか。
『あいつ、どんな反応するかな』
鏡に写った『私』を見ながら小さく笑った。

似合わなくて笑われるかもしれない。
とても可愛いと、褒めてくれるかもしれない。
今のが好きだと、言われるかもしれない。
愛想を尽かされるかもしれない。
もしかしたら、
「そういうところ」について、教えてくれるかもしれない。
…こんだけ「彼」のことを考えてしまうのも仕方がないと思う。
だって、告白されるだなんて、初めてだから。


思ったより早い時間に準備が終わってしまったから、どっかで時間でも潰そう。
そう思いながら、ドアを開ける。
優しく吹くちょっと冷たい風が全身を撫でた。
…あいつ、どんな反応するかな。
『自分』が思ったより、「あいつ」の反応を楽しみにしていることに驚きながら、
『私』は、玄関のドアを閉めた。

11/2/2023, 10:20:59 PM

眠りにつく前に、
必ずすることがある。

虫歯にならないよう、歯を磨く。
深夜にトイレに行くのは、少し怖いから、
早めにトイレに行く。
自分の部屋以外の電気を消して、
うとうとするまでベッドで本を読む。
眠くなったら、本をベッドの近くに置き、布団の中に潜る。

明日もいい日であるように

眠りにつく前に、必ずそう思う。

11/2/2023, 8:07:04 AM

「僕だったら、君を永遠に幸せにするよ」
『どうしたの、急に。』
「僕は君に夢中なのさ」
『本当にどうしたの?』
「そんな心配しないでよ…悲しくなるじゃないか」
『…』
「え、ちょ…引かないで?!」
『ふふ、
…で、どうしていきなり私なんかにそんなことを言うの?』
「…さあ」
『さあ、って』
「あ、怒らないでね?」
『怒らないよ(内容によるけど)』
「…そっか」
「…さっきも言った通り僕だったら、君を幸せにするよ?」
『全く…そんな言葉で一体どれだけの女性を泣かせてきたの?』
「僕は一途だからそんな周りの人に愛を振りまかないよ」
「…君は、愛されたいんだろう?」
『…そんな嘘っぱちな愛は貰わないよ』
「嘘じゃあないよ…
ごめん、僕の言い方が悪かった。
君を心から愛してるよ」
『…ふふ、一途だね』
「そうだね…
僕と一緒に、何処までもいこう?」
『…』
「永遠に、一緒にいよう?」
『…』
「…」
『…ふふ、
君、意外と人を口説くのが苦手なのね』
「う、…
それは少し僕も思ったよ…」
「でも、さっき言った言葉は全て嘘じゃない。
…嘘だと思うなら、僕を殺してくれても構わないよ」
『…そこまでいうなら、
一緒に、いきましょう?』
「!…もちろん」


一緒に、逝こうか。

9/25/2023, 9:50:13 AM

形のないものほど大切なものは無い



って、知ってたはずなんだけどなぁ。

僕には、『それ』を大切にすることは、
出来なかったみたいだ。

ごめんね







貴方はそう言って、私を置いていった。
正直、私には『それ』が理解出来ていなかった。
でも、貴方は、
私のせいにしないで、
全て抱えていってしまった。
…わかってなかったのは、私なのに。


ごめんね

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