lily

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8/13/2023, 6:50:20 AM

私の奏でる音楽だけが部屋に響く。
音楽が終わったのと同時に、
1人の拍手が聞こえて、
私は静かに微笑んだ。

あぁ、本当に凄い!
君の奏でる音楽は命が宿ってる!
音の一つ一つが生きているみたいだ!
絵を描くことが得意な親友はそう言った。

部屋には僕の絵が飾られていた。
僕はその絵を見ている親友を見て、微笑んだ。

やっぱりいつ見ても凄いや!
君の描く絵には魂がこもってる!
線の一つ一つ、色の濃淡が生きているみたいだ!
音楽を奏でることが得意な親友はそう言った。


やっぱり、音楽も絵も似ている。
君はいつもそれを否定するけど、
僕は似ていると思う。
…ははっ納得いってなさそうだね。
確かに創り出す工程は全く違う。
でも、結局は
「思いを伝える」
ことが大事なんだと思う。
…何を言ってるんだって?
まぁ、簡単に言えば
耳に伝えるか
目に伝えるか
の違いだろう?
だからきっと、僕らは仲良くなったんだよ。

8/4/2023, 3:12:16 AM

大丈夫だよ。

君のことを傷つけるものは、
君の目が覚めるまでに
僕が隠してしまうから、
君は何も怖がらなくって
いいんだよ

君の目が覚めるまでに
終わらせてみせるから。

7/25/2023, 6:42:31 AM

みんなの一歩後ろに居て笑い合う様子を見るのが好きだ。
みんなの表情がころころと変わっていく様子を見るのが好きだ。
個性あふれる容姿を見るのが好きだ。
ひとりひとりの性格を感じる言葉遣いを聞くのが好きだ。

でもやっぱり、
1番は
そういう素晴らしいところに
さりげなく、
私も混ぜてくれるところかな。

7/20/2023, 1:22:20 PM

「僕、小学生くらいのときに大切な人が居たんだ」
『へぇ〜…喋るの苦手な君が?』
「ふふっひどいね、でもその通りだ。…僕が言おうとしていることをひとつひとつちゃんと聞こうとしてくれる人だった」
『優しい人なんだね』
「僕には勿体ないくらい素敵な人だったよ。とっても真っ直ぐに言葉を伝えることができる人だったなぁ…
真っ直ぐすぎて、すこーしだけ口悪かったけどね」
『あははっ、随分とすごい人だ!』
「でしょ?」
『…その人の名前は?』
「…わかんないんだ。なんでだろ?
その人の性格も好きなものも嫌いなものもちゃんと覚えてるのに名前だけ思い出せない」
『えぇ?』
「でも、なんだか綺麗な名前だったような…」
『綺麗な名前?』
「うん、なんだっけな…
思い出せないや」
『君、普段記憶力いいのに名前だけ思い出せないこととかあるんだね』
「僕もびっくり」
『そっか』

「あ、電話だ。誰だろ…あぁ、先生だ。
ごめんね、ちょっと話してくる」
『いいさ、全然。
…いくらでも待つよ』
「ふふっ、ありがと」


君のためならいくらでも待つよ。
だから、ゆっくりでいいから、

 名前、思い出してよ

6/25/2023, 2:14:33 PM

日に照らされて、
眩いほどに輝く花々。
その花々は
地に落ちて仕舞えば
また、
人々に踏まれてしまうのだろうか?

落ちて仕舞えば、
もう命は宿ることはないのだろうか?
もうその美しさは
姿を現さないのだろうか?

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