独りは寂しい。
寄り添ってくれる人がいないから。
三人以上はたまに仲間はずれにされるから、
あまり好きじゃない。
僕たちは、親友なのか、友達なのかあまりはっきりしてはいないが、
一緒にいると安心する。
そんな関係だった。
僕たちは周りに嫌われているのか、
もしくは周りに溶け込めてないのか、
いつのまにか、友達も親友もいなかったし、
いない存在、みたいにされていた。
初めて会ったとき、
一目見て思った。
(僕たちは、似たもの同士なんだ)
このとき、初めて寂しさが埋まった気がした。
僕たちはいつのまにかそばにいて、
いつのまにか寄り添いあっていた。
誰もいない場所で、とても静かなところで、
声さえ出さず、静かに寄り添った。
寒さも暖かさも、たった二人で分け合った。
そして、静かに笑い合った。
『二人ぼっち』
3/21/2023, 11:44:57 AM