七シ

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11/23/2025, 3:35:38 PM

『不運な男』




「このアイス美味しそう。
あ、でも太るか…
うわどうしよっかなあ…」

迷いに迷ってカゴに入れた。
レジへ行って、会計を済ませて家に帰ろうとした。少し歩いた所で中学の頃仲良かった奴と偶然遭遇して、

「え!久しぶりじゃん!元気してた?」

正直めんどくせえなと思ってた。
だって、長い話になってくから。

「めっちゃ元気よ。そっちは?」

その後高校生活の話をしたり、進路の話とか
恋バナ(そいつがただ好きな子の事を語ってるのを俺が聞くだけ)もしたり…

「あ、俺もう行かなきゃだわ!じゃあな〜」

「うん、また。」

やっと終わったとため息を付き、急いで家に帰る。
思っていたよりもすぐに着いた。
それで俺は素早くエアコンを付けた。こんな真夏でエアコンなしでは居られない。だってみんなそうでしょう?
そしてやっとアイスを食べれると思ったその時…

携帯の着信音が鳴った。


「……もしもし。」

イラついていた事もあり、怒り気味にその電話に出た。

「もしもし!あの、今…大丈夫だったかな?」

その声の主はまさに、俺が最近気になっている子だった。

「え、あっ、…大丈夫だけど、どうしたの?」

驚いたあまりに声が裏返った。恥ずかしい…
そう言ったらその子は

「良かった〜…あのね!頼みたい事があってね、」

俺はうんうんと頷きながら聞いていた。

「イケメンって噂の子、居るじゃん?その子の連絡先とか…持ってたりしない??」
「ん?持ってるけど…?」

「あ、良かった!その子の連絡先送ってほしいな!良い?」
「分かったよ…。」

じゃあ切るね!送ってね〜。と、その子は電話を切った。凄くショックだ。確かに俺の友達にイケメンの奴が居る…だけどそれ目的だとは思わなかった。

「はあ、失恋しちゃったな。」

なんて、独り言を言った。まじで情けないな俺。
前まで結構良い雰囲気だったはずなのに…

そう思ってたら突然さっき買ったアイスの事を思い出し、俺はアイスを袋から出した。
溶けてませんように…と願いながら用意していたスプーンで一口すくって食べてみた。


うん、柔らかい。やっぱり駄目だった。

だけど今食べたかったから5分も経たないうちに完食をした。

「2つも悪い事があったなあ。」

一言目も最悪なのに、二言目がこれなんて…超最悪だ。


「いつか報われねえかな…」

そんな事を言い、俺はまた窓越しの空を見上げてみた。


こんな最悪な自分もカッコいいかと厨二病らしい事を思ってしまった自分を殴りたい。

11/19/2025, 3:48:55 AM

すみません、今日は書くのやめます。
また明日書きます。

11/23 やっと新しいのを更新出来た!!

11/17/2025, 11:27:23 AM

「冬の青春。」


私は別に季節の好き嫌いなんかはない。

だから冬も好きでもないし、嫌いでもない。普通なのだ。


「あれ?ねえ、話聞いてる!?
もう冬ってほんと嫌だよね!」
けど私の親友は冬が大の嫌いらしい。

「…なんで嫌いなの?」

「えっ、何でか?逆に嫌いじゃないの??」
親友は驚いた顔をしていた。
目がもうガン開き……それと正直私も驚いた。
親友の顔でね。

「別に普通だよ私は。それで?何で嫌い?」

好き嫌いのない私にとっては謎で、凄く気になっていた。
私がそう言って親友は、

「あのね!その理由は……なんと3つ!!」

ここでそんだけかよと思ったのは親友には言わないでおいた。

「1つ目!とにかく乾燥するの!唇とか、ほっぺとか顎!!JKにとって盛れは大事だもん!」

ここは共感出来たんだよね。でもその後2つ共が本当に分からなかった。

「2つ目!朝まじ寒すぎて起きれないの…」

「あ、だから今日も遅刻したんだ」

「あ〜あ〜聞こえない聞こえない!!」

私の言葉を聞いた途端、親友は自分の耳に手を当て、目を泳がした。

ちょっと面白くて私は笑った。

「えっと、最後!3つ目!…雰囲気が怖いんだよね」

特にこの3つ目が訳分からなかった。

「怖いの!暗いし静かだし寒いし不気味なの!」

私は分からない、冬が怖いなんて感じたこと無いし。

「だから今も怖いんだよ!まだ2人だから良いけどさ…後もう少しで道別々になっちゃう!嫌だ!無理!!」
親友が叫んで言った。

「それ弱虫なだけじゃんか。」
正論を言い放つ私に親友は絶望な顔をしていた。

そんなくだらない会話をしていると私達がもう別々の道で帰らなきゃいけない時が来てしまった。

「無理無理無理。あー!待って行かないで!」

「ああ、足が勝手に。バイバーイ。」
棒読みで私は言った。

親友も諦めて自分の帰る道へ行った。

のだけど、その後電話が鳴ったのが分かり、出てみると

「もしもし?」

『これで怖くないね!』
と、さっきまで聞いていた声が電話先に聞こえた。
ついさっきまで一緒に帰っていた人だった。

「そこまでして怖さを乗り越えたいのかよ」

『うん!!怖いの嫌だしね〜、…あ、電話切らないでね!?切ったら一生恨むから!』
その言葉を聞いて、親友の焦った顔が想像出来た。

「あーもう仕方ないな。家着いたら切ってね?」

『はーい』
と、次は喜んでいる顔を想像した。

声だけで表情が分かっちゃうなんてどんくらい分かりやすい人なんだと思った。あるいは私の勘がいいのか?
まあ良い。

それより、こうして親友と電話しながら帰れるのは冬だけだ。

『やっぱり冬って寒いね!手袋もつけた方が良いのかな…?』

「えー、そんな寒いか?」

『えっ!?寒いよお!!』

と、どうでも良い話をダラダラと続ける。


私はこの時間をほんの少し、楽しみにしている。


いや、さっきの言葉は無かったことにして、













めっちゃ楽しみにしてる。
勿論、親友にはナイショ 絶対に。

11/16/2025, 11:56:05 AM

君を照らす月
「満月よりも輝いていた貴方。」


「今日は満月だよ!綺麗だね。」

貴方がはしゃぎながら言った。
その時の時間はもう深夜で、空を見上げて月を見てみると本当に綺麗だったんだ。

「うわ本当だ。とても輝いてるや…」

とても共感した。いつもの月とは違い物凄く輝いていて、真っ黄色だった。

「だよねー!……
てかなんかさ、月って良いよね!」

「何それ、急だなあ」

俺はふふふ、と笑ってしまった。

「ほら、なんかさ!ロマンチックなシーンで使われたりするじゃんか?やっぱ綺麗だから!
俺そう言うの大好きなんだよね〜、男のロマンじゃない?」

貴方は続けて言う。

「やー、プロポーズとかされたら最高じゃんね!」

その言葉に少し、いや大分戸惑った。









だって、俺らは恋人同士だ、
異性ではなく同性の。

「……そうだね。」

少し間が空いた後俺は言った。
その変化に貴方は当然気付き、

「…あっ、いやお前が思ってる事と違うと思うからね!」

焦りながら貴方がそう言う。

「え、じゃあ何。どう言う意味で言ったんだよ…?やっぱ男より女の方が良いとか言うのか??」

俺がそう言ったら、貴方はとても困っていた。

「いやいや違くて!そのさ…
     絶対!引くなよ??」

ほんのり頬を赤くしながら貴方がそう言った。

「えっ…わ、分かった。」

そして貴方が恥ずかしそうに、

「あの…もし、俺がお前に!プロポーズされたらって、話…して、たんだよ……。」



最後の方は声が小さかったが、明らかに聞こえた。俺は意外な言葉に凄く驚き、
不意に口角が上がってしまった。

「…えっ、何笑ってんの…?もしかして俺、そんなに可笑しな事言った!?」

「ううん…いや、嬉しい事言うなと思って。
   それと、さっきはごめん、勘違いした。」

俺がそう言うと貴方は機嫌を直して、

「あー良かった!もう、勘違いすんなよな?

てか、俺さっき凄い恥ずかしいこと言ったよね?あー、恥ずかし…!」

顔を全体赤くして、貴方は笑顔で言った。

「はは、ごめんごめん……。大好きだよ。」














「うん、俺も大好きだよ!」

その笑顔は、輝いている満月よりも綺麗だった。

11/15/2025, 4:24:55 PM

「顔は可愛いあの子。」


いつも思う
あの子は可愛い。

あの子は他の子と違って可愛い愛嬌のある子、それに頭もそんなに悪くない。

友達も多いし人気者。きっと、あの子に憧れている子も少なからずもいるだろう。
それに…

あの子に好意を寄せている子も居ると思う。
本当に凄い存在だ。


「あの子になりたい?」と聞かれたら、なりたくはないけれど。













「ねえ、彼奴ってちょっとやばくない?」

可愛いあの子は言う。


「貧乏だから制服もお下がりでボロボロらしいよ?お風呂もたまにしか入ってないって。ちょっと……いや、凄く可哀想だよね〜?


だからあたし、そいつの体綺麗にしてあげようと思って…トイレ行った時にその上からバケツの水浴びさせてあげたの!」

それはいつも独りぼっちで居るクラスメイトの話だった。

「そしたらそいつさ、キャッ!って言ったの!まじウケない?面白かった〜」

笑いながら言っていた。
その笑顔はとても可愛いかった。

「えーなにそれ、笑えるね。」

愛想笑いをしながら私は答える。

こんなに可愛い子が虐めをしているなんて、誰も知らない。
知っているのは1人、私だけ。



本当に、あの子は可愛い
そう思う。

…けどあんな裏表激しい女、私は絶対になりたくはない。
簡単に言うとあの子は私のアクセサリーなのだ。

仲良くしていたら私は嫌われる事はない。それにあの子の機嫌取りをしたらもっと仲良くなって私の評価も上がるだろう。

もっともっと仲良くなって、もっと人気者になっていきたい。




案外私も可愛いあの子と似たモノ同士なのかもと思い、ふっと笑ってしまった。


「ねー、どうしたの?なんか面白い事考えてたの?てか、私の話ちゃんと聞いてた?」

可愛いあの子がそう言って私の顔を伺ってきた。
彼女の顔が少し強ばっている。まずい。

「ん?何もないよ、それよりもまだその子の面白い話聞きたいな。気になるからさ」

にこっと笑ってみた。そしたらあの子は

「え、本当に?あのね!」


と、またその子の話を始めた。










本当、顔 "は"  可愛い。

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