君を照らす月
「満月よりも輝いていた貴方。」
「今日は満月だよ!綺麗だね。」
貴方がはしゃぎながら言った。
その時の時間はもう深夜で、空を見上げて月を見てみると本当に綺麗だったんだ。
「うわ本当だ。とても輝いてるや…」
とても共感した。いつもの月とは違い物凄く輝いていて、真っ黄色だった。
「だよねー!……
てかなんかさ、月って良いよね!」
「何それ、急だなあ」
俺はふふふ、と笑ってしまった。
「ほら、なんかさ!ロマンチックなシーンで使われたりするじゃんか?やっぱ綺麗だから!
俺そう言うの大好きなんだよね〜、男のロマンじゃない?」
貴方は続けて言う。
「やー、プロポーズとかされたら最高じゃんね!」
その言葉に少し、いや大分戸惑った。
だって、俺らは恋人同士だ、
異性ではなく同性の。
「……そうだね。」
少し間が空いた後俺は言った。
その変化に貴方は当然気付き、
「…あっ、いやお前が思ってる事と違うと思うからね!」
焦りながら貴方がそう言う。
「え、じゃあ何。どう言う意味で言ったんだよ…?やっぱ男より女の方が良いとか言うのか??」
俺がそう言ったら、貴方はとても困っていた。
「いやいや違くて!そのさ…
絶対!引くなよ??」
ほんのり頬を赤くしながら貴方がそう言った。
「えっ…わ、分かった。」
そして貴方が恥ずかしそうに、
「あの…もし、俺がお前に!プロポーズされたらって、話…して、たんだよ……。」
最後の方は声が小さかったが、明らかに聞こえた。俺は意外な言葉に凄く驚き、
不意に口角が上がってしまった。
「…えっ、何笑ってんの…?もしかして俺、そんなに可笑しな事言った!?」
「ううん…いや、嬉しい事言うなと思って。
それと、さっきはごめん、勘違いした。」
俺がそう言うと貴方は機嫌を直して、
「あー良かった!もう、勘違いすんなよな?
てか、俺さっき凄い恥ずかしいこと言ったよね?あー、恥ずかし…!」
顔を全体赤くして、貴方は笑顔で言った。
「はは、ごめんごめん……。大好きだよ。」
「うん、俺も大好きだよ!」
その笑顔は、輝いている満月よりも綺麗だった。
11/16/2025, 11:56:05 AM