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3/27/2023, 9:00:42 AM

僕らはそれぞれのいらないものを欲しがるんだ。
この人のこれが欲しい、あの人のあれが欲しいと。
まるで嫌味のように。
自分の痛みばかり大袈裟に語り、人の傷を煽る。
誰もがいらないものを抱えている。
そしてそれを羨む人もいる。
そう考えると平等だと思う。
でもそんな言葉じゃ僕らの心は癒せない。
どうしたって綺麗事に過ぎないのだから。

3/25/2023, 5:22:11 PM

どうでもいいようなヤツと踊った。酒を食らった。
キスをした。好きじゃないのに、何度も何度も。
さっきまで最高に聴こえた音楽が煩わしくなって、二人で抜け出し、ラブホ街へ駆け出した。
夜風は僕らの汗を冷やしたが、これから起こることに背徳を感じ、身体が火照り返す。
それが心地良かった。
酔ったフリでもなんでもいい。
今日ぐらいは一夜限りの愛を語ろう。
僕も君も寂しいのだから。

3/24/2023, 6:42:51 PM

あの日は雨が降っていた。
とても綺麗だと思った。
あなたの涙に似ていたから。
だけど、雨は嫌いだ。
僕の知らないどこかで、あなたが泣いているような気がするから。

3/23/2023, 5:31:25 PM

この手が押したのだ。
君の人生を変えたのだ。
ないものとしてしまったのだ。
本当はずっと離したくなかったのに。
ずっと持っていたかったのに。
幸せを優しさを形で証明する君の声を匂いを肌をずっと感じていたかったのに。
汚れた手を隠す訳でもなく、群衆に混じるのはとても背徳に感じた。
別れも出会いの一部なのだと思い込み歩いた。
だけど、どうしようもなく君に会いたいよ。
断ち切ったのは僕なのに。

3/22/2023, 9:25:47 AM

夜空を見上げ、君の言葉を待った。
静寂が、耳を通じ脳に響く。
薫風が心地よくて、不意に昔を思い出した。
ふと、君と目が合う。
少しはにかむ君の顔がどうも愛おしくて綺麗でなぜか勿体ないと感じた。
エゴでしかないが、僕だけに見せてほしい顔なんだ。きっと。
それが叶うなら、もう少し生きていたいと思った。

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