漣 蓮斗 毎週投稿目標

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8/9/2024, 10:16:32 AM

テーマ 上手くいかなくたって良い

全てが僕には必要ない。

「アハハハ、ひっど〜い」

「「「「バケモノ」」」」

「..そうだよ。僕は化け物。」
羽の生えた醜い化け物。
「でも、化け物だからナニ?」

「「「「キエロキエロキエロ」」」」

「お手本見してよ」

「.....」
静寂に包まれる。自分は身を捧げたくないってか。自分勝手のあいつらにイライラしてくる。

「じゃあ実験〜」



僕の綺麗な羽が染まっていく。
「昔は違かっただろ?」
顔しか知らないようなただのニンゲンに言われる。
「ムカシ?どれくらいムカシ?」
「2年前だよ」
「...オボエテナイヤ」
昔ってなんだよ。僕は今を生きているんだ。

セカイが無くたって良い。スベテ消えても良い。
バケモノでも良い。ただのニンゲンでも良い。

「生きていればそれでいい。」



一つの教室は一色に染まっていた。

おわり

8/6/2024, 10:31:42 AM

テーマ 太陽

夜に花火が光る。
「けっこう回れたな〜」
夏祭りに来た君が言う。
「そうだね〜」
「もうお祭り終わるから帰ろ〜」
「分かった〜」
花火を背に向け、君が帰る。

「課題やらないとだな〜」
「僕は課題終わった〜」

「花火綺麗だったな〜」
「華やかなだったよね〜」

「お腹いっぱいだ〜」
「めっちゃ食べてたからね〜」



「...あの子も来れたらよかったのにな。」
「....」
君の目から涙がこぼれていた。



次の日。
君が家から出て少し立ち止まった。
「おはよ〜」
「..あの子が去って4日目か」
「あの子ともっとお話がしたかったよ..」
「....」
眩しい空を見上げながら君は僕にそう言った。

おわり

8/4/2024, 11:09:18 PM

テーマ つまらないことでも

「セカイの何処かで待ってるよ」
夜、夢の中で言われた。
「..君の名前は?」
「...それは教えられない」
大きな木の下の落ち葉を手に取りながら相手が言った。
「はぁ?」
なんで教えてくれないんだ。その疑問が僕の心に残る。

「もう朝になるね。またね」
「ああ。」
視界が真っ暗になった。
「何だったんだ..」
そういやあの木、見覚えがあるな。



「此処だったか。」
昔あいつと遊んでいた場所。もうあんまり来なくなっていたな。

あいつと一緒に居た最後の場所。最後まで僕達はくだらないことをしていたな(笑)。

「なんで...置いて行ったんだよ」
肌が水で濡れる。でもそんなことは今はどうでもよかった。


「ここでずっと待ってるね!」
昔のあいつが見えた気がする。

おわり

8/3/2024, 10:48:12 AM

テーマ 目が覚めるまでに

「おぉぉ!」
夏祭りで綺麗な花火を見ていた。きれいな花火は夜空に咲く花そのものだった。
「速報です。このあたりでまた殺人が起きました。凶器は細長い刃物だそうです。容疑者は逃走中で...」
あたりがざわつき始めた。


「....ん?」
帰る途中、暗い夜の中でフードを被ってる人を見た。
「手に持っているのは..ぁ」
手に持っているのは血で汚れている細長い刃物だった。
でも違うかも知れない。まぁ、カエルだけだし大丈夫か。



「ドッッ」
「カハッッ」
ふと下を見た。細長い刃物が僕の腹を貫通していた。
「なんd」
お腹が裂けていて痛い。だんだんと視界が暗くなっていった。手遅れ...手遅れだなぁ。

僕はもう、報われないな。





「また一人。」
僕の存在を見せるために人を殺した。殺した。コロした。コロシタ。

「「なんで」」
「「おかしいだろ」」
「「化け物」」

コロシタヒトカラノコエガキコエル。ドコノダレカモシラナイヒトヲコロシタ。

アア、ナンデナンデナンデナンデナンデ




「こんなことしてたんだろ(笑)」
思い返したら馬鹿馬鹿しいことをしていた。許されないことをしていたのは分かっている。

もう、モう、モウ


遅い。

おわり

8/1/2024, 11:04:26 AM

テーマ 明日、もし晴れたら

「今日なんで雨なの〜」
昼、暇だったので友だちと遊んでいた。ふと上を見ると雨が降っていた。
「..延期か」
夏祭りが今日と明日にこの学校であったはず。今日の夏祭りは多分中止だから明後日に祭りがずれるだろう。
「明後日なら祭り周れないや」
「おっけー」
いつものような会話。これがずっと続いて欲しかっ
た。

ー 次の日 ー

「ねね」
「ん?」
「あいつって持病持ってるらしいぜ」
そう言って昨日遊んでた仲の良いアイツを指さした。
「へぇ。」
僕には教えてもらえなかったこと。
「あいつと話すと病気が移るわ〜w」
「...」
「じゃあな」
さっき話してたあいつ、嫌いだな。

ー 次の日 ー

「ピンポーン」
「はい。あ、あの子の友達!」
気になったからあいつの家を訪れた。
「あいつの今いる場所ってわかりますか?」
「ん〜とね『学校に行ってくる』って言ってた」
祭りが始まるのは午後からだ。午前から行くなんておかしい。あとあいつは僕の誘いを断っている。

なんで学校に行くんだ?


「..見つけた。」
「来ちゃったの?」
生気が無いあいつが喋る。
「..どうしたんだよ」
「もう終わりにしたいんだ」
「...は?」
「さよーなラ」
あいつの体が宙に浮く。



今日も午後には雨が降った。

それは僕の心を表しているようだった。

おわり

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