漣 蓮斗 中間で更新遅め

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テーマ つまらないことでも

「セカイの何処かで待ってるよ」
夜、夢の中で言われた。
「..君の名前は?」
「...それは教えられない」
大きな木の下の落ち葉を手に取りながら相手が言った。
「はぁ?」
なんで教えてくれないんだ。その疑問が僕の心に残る。

「もう朝になるね。またね」
「ああ。」
視界が真っ暗になった。
「何だったんだ..」
そういやあの木、見覚えがあるな。



「此処だったか。」
昔あいつと遊んでいた場所。もうあんまり来なくなっていたな。

あいつと一緒に居た最後の場所。最後まで僕達はくだらないことをしていたな(笑)。

「なんで...置いて行ったんだよ」
肌が水で濡れる。でもそんなことは今はどうでもよかった。


「ここでずっと待ってるね!」
昔のあいつが見えた気がする。

おわり

8/4/2024, 11:09:18 PM