漣 蓮斗 毎週投稿目標

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7/30/2024, 10:15:20 AM

テーマ 澄んだ瞳

「おぉ!」
僕達は夜景を見ていた。親には秘密で。
「大きな声出して親にバレないようにね」
「..はーい」
丘の上は涼しく、ただただ綺麗な黒に染まった都会の夜景を見ていた。
「...こんな時間か」
ふと腕時計を見たら時計の針が9に向いていた。
「..さっっむ」
薄着で来ているからだよ。
「どうやって親に説明したら良いんだ..」
時間的に手遅れな気がする。
「...ねぇ」
「ん?」
「.....これ見て。」
スマホに出ていた画面では「夫婦火事で"死亡"」
怖いと思っていたらその家の場所が僕の家だった。



「....ぇ」
丘から景色を見た。一つの家から煙が立っていた。
「お前はこれからどうする?」
これからの人生に希望が見えない僕はあいつの綺麗な瞳すら曇って見えた。

おわり

7/28/2024, 10:21:42 AM

テーマ お祭り

「おまつり...?」
「は!?お前知らんの?」
昔居た小学校でお祭りをするから一緒に回ろうかと仲の良いあいつに話しかけたけど...このざまだ。

「おまつりって?」
「...本当に知らないのか?」
嘘ついてるかもとよぎったから聞いてみた。
「...そんなわけないじゃ〜ん知ってるよ〜」
おい。ざけんな。
「..はぁ心配した僕が馬鹿だったよ」
「ごめんごめんって〜」
「で、お祭りは明後日ね」
「は〜い」



「やっぱり賑わってるね〜」
「そうだな」
小学校だからか子供が多い感じがする。
「じゃあ周るか」
「おっけ〜」


「疲れた〜」
「あ、最後に花火あるぞ」
「帰りながら見よう〜」
「..まぁいいよ」
家から学校は案外遠い。もう帰り始めないと空が真っ暗になっていただろう。


「「「「ドーン」」」」
一つ。
「「「「「ドーン」」」」」
二つ。

「綺麗だ〜((おっと」
「...そうだな」
アイス食いながら喋るから。

「「「キキーッ」」」
三つ?。



裏山に来た。あいつと仲良く遊んでいた場所。思い出の詰まった場所。

「..夏だね」
微かにあいつの声が聞こえた。

「.....そうだな」
もう届かないのに僕は応える。


あいつは一昨日死んだと言うのに僕は応える。

あいつの亡霊に。

おわり

7/27/2024, 11:29:15 PM

テーマ 神様が舞い降りてきて、こう言った

「今日はこれで終わりかな〜」
「そうですね。」
昔居た相棒。でも、


「今日もこれでおしまいっと」

「「お前も道連れだ」」
「!」

「「「バンッ」」」
あいつの後頭部を撃ち抜く殺したはずのターゲット。詰めが甘かったようだ。でも今はそんなことを思っている暇はない。急いで、急いで、

「...ごめんね」

「おい!おい!おい!」
声をかけても返事が無く、呼吸をしなくなっていた。


ある日、屋上でニンゲンではない生物を見た。羽の生えた生物。ニンゲン達が例えるなら神様と言いそうだ。


「可哀想」

「...は?」
後ろを向いて僕の方に視線をあわせながらそう言った。お前ごときに、オマエごときにナニが分かる。
相棒を失った悔しさも、このセカイでずっと生きていく絶望も、全部、ゼンブ




「「「「オマエにナニが分かるんだよ」」」」

おわり

7/27/2024, 8:01:46 AM

テーマ 誰かのためになるならば

漆黒の世界に手を伸ばして、


心も体も全て全て

黒く染まった。

「今回の依頼は...」
前と似たような依頼だな。
僕は個人で仕事をやっている。一人でいることにはもう慣れているから。個人でやってるせいでお金に困ることがたまにあるのは秘密。



「命だけは..!?」
「もうその言葉飽きちゃったんだよねー」
もう何十回も言われて本当に飽きちゃった。金持ちの言うことや胡散臭いニンゲンの言うことは信用がない。この仕事のせいだが。

「...洗濯めんど」
クリーニングに出せないのが少々癪だ。





「恨むわ...」
もう命の宿っていないニンゲンを見て、僕の方に言い放った。



あぁ。僕のやってることに意味はあるのかな。

おわり

7/24/2024, 10:56:59 AM

テーマ 友情

「元々君は嫌いだったよ(笑)」
結局友情なんてそんなもの。ガラスのように光っているけど、ヒビができたらすぐ割れちゃう。

「あっそ」
素っ気無い態度をとってももういいんだ。友達じゃない。ただの他人だからね(笑)。

「....またな」
気まずくなって相手が帰ろうとする。
「"さようなら"」
わざと大きく言って僕は去っていく。



「はぁ...」
これで21回目。さすがに疲れてきた。相手にうまいこと利用される僕に飽き飽きしていく。


「ばかだなぁ(笑)」
そう言って僕は柵から身を乗り出した。

おわり

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