漣 蓮斗 中間で更新遅め

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テーマ お祭り

「おまつり...?」
「は!?お前知らんの?」
昔居た小学校でお祭りをするから一緒に回ろうかと仲の良いあいつに話しかけたけど...このざまだ。

「おまつりって?」
「...本当に知らないのか?」
嘘ついてるかもとよぎったから聞いてみた。
「...そんなわけないじゃ〜ん知ってるよ〜」
おい。ざけんな。
「..はぁ心配した僕が馬鹿だったよ」
「ごめんごめんって〜」
「で、お祭りは明後日ね」
「は〜い」



「やっぱり賑わってるね〜」
「そうだな」
小学校だからか子供が多い感じがする。
「じゃあ周るか」
「おっけ〜」


「疲れた〜」
「あ、最後に花火あるぞ」
「帰りながら見よう〜」
「..まぁいいよ」
家から学校は案外遠い。もう帰り始めないと空が真っ暗になっていただろう。


「「「「ドーン」」」」
一つ。
「「「「「ドーン」」」」」
二つ。

「綺麗だ〜((おっと」
「...そうだな」
アイス食いながら喋るから。

「「「キキーッ」」」
三つ?。



裏山に来た。あいつと仲良く遊んでいた場所。思い出の詰まった場所。

「..夏だね」
微かにあいつの声が聞こえた。

「.....そうだな」
もう届かないのに僕は応える。


あいつは一昨日死んだと言うのに僕は応える。

あいつの亡霊に。

おわり

7/28/2024, 10:21:42 AM