六月の帰路

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11/3/2022, 4:05:14 PM

口元に梅干しを その風味がとても甘く感じた
軽く息を吐いていて 死ねるように眠りにつけたらな
手の中に想像を思っていたって いつの間にかそれは
理想に変わってゆくだけだったのだろう
胸に抱きしめていたのは小さな彼岸花で それはまた望でしかなかったから

天から降った花に何もかも押し付けて 全部言い訳に
天国を奏でていたい
声が聞こえてきたって言ってた
私に全部の秘密教えてくれた
それがまた信じているわけでもなかった
ただ無駄になった声 気持ち悪い声
死ねばいいと思った
全部踏みつけられて言った 結局望は
彼岸花を 口元に その風味はまた。

10/31/2022, 9:27:10 AM

太陽君が隣の組にいた それは
とても綺麗だとゆらゆらと 花が靡くみたいに
自然なこと 大勢歌ってた それは安らかか
いや多分 造花に咲いた
空から目玉が降っていた 沈むように その事を地面に
雫が垂れた それを誰かが涙というものだ
実はそれは尿だった のも

面白くないものだと言った 誰かが泣いた
面白くないものだと言った 誰かが殺した
面白くないものだと言った 誰かが死んだ
悲しいものだと言った

四角い手首が恐ろしい 全てにはまるような気がしたと
まるで冬にいるみたいだった 外はどうやらお祭りで
黄色い歓声が蟬を殺した 虹を思い浮かべるみたいにさ

尖りくねった物体で 全てをカクカクにして欲しい
作り出された物体なのに どこか汚く見えて仕方ない
あなたは文句ばかりなのね

10/29/2022, 4:50:25 PM

見つけた、誰かノ水槽に 心臓を入れて 赤色の水
スープになった 海藻がおいしそうにゆらゆらと

黒色のスープは 味が濃いのかな 底は見えず
ダークブラウンのスープは 赤色の具材かな

消失点まで歩いた はて ここは何色に染りゆく
笑いながら混ざりあった 暖かいスープ

隕石の手紙 すべて分かっていたのにね
手が溶けて 美味しくなさそうだな

わかっていたことは何も無いね
震える空気に混ざり会えない

信号が変わりゆく それはもう 記憶が飛んだみたいに
最後まで冷めないでほしい 暖かいゆらゆら

10/27/2022, 4:56:34 PM

(2)
風に捲られた小説みたいに、電柱が移り変わり
電線が文字の様に綴られていた。
遠い場所を探している
街を出る時、どこか帰れなくてもよくなるみたいな気持ちになる時があって
今どこに向かっているのだろうと思い込んで
地球が回っているみたいな そんな気がして
辞書を閉じた。
冷却室に埋まる思いの出来事 溶けて無くなりはしない
辞書、小説、漫画、香り、全部温もりだった。
少しだけ休むといって
君は溶けちゃってどこかへ消えた
駅の看板の文字 錆びた僕の心臓が不快感を訴えた
それが無くなることも、もうずっと訪れないと自分自身を疑っていた なぜここにいる? なぜ電車に乗ったのか?溶けだす前に段差を下った。



10/23/2022, 2:26:18 PM

赤色の当たり前が 突き刺さる
誰かが心をこぼしても、食べられず
廃棄処分されて終わるんだ
いつか赤子の悲鳴が聞こえてくるんだ
それは多分過去のこと どうせまた、死神が遊びに来る
朝起きた時のあの感じ 幸だった時はいつの日か、
辛いだけになって、それは赤くもなくて、ただ色のない終焉が私を突き放したみたい。

鼻血が出た、茶色くなって、枕が濡れた。
お揃いな色 それなら、私の布団も全部、私にあげたい
全て肉体に寝かせてあげたいくらいだ
もしも幻想が来るなら、なんて夢幻だろうか
暖色に染った犯人に泣いてもらうことは叶わないと。

鉛筆の後が沢山に そのまま置き去ったスケッチブック
消えかけた漫画のコマが、切り傷の中に死神が。
ようやく完成できたらしい、私の四コマ
人生は四コマか 死んで、生きて、死んだ
いや、3コマかもしれない、いや、何も要らないや。
だからかな。消しゴムの消しカスで 全部埋めてね。

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