もう戻れくなってった
沈んだあの地球はだんだん
あかく ぽ
おちてそまって ぽ
いつから序章で ぎ
栞をなくしてしまった人工物の愛
赤い地球からこぼれおちた ち
永遠の愛だって ち
愛はハート うそ
愛はあかいろ
愛は血色 きも
愛はとけた
解けない未来のくせして ね
廃れたあの時に帰れること ね
耳さえも ださなくなってた
だきあってた ずっと 人工物の愛の乞食
どぶ
縷縷と吐き潰した
名前をつけてもらったことが
最初の手紙でも 贈り物でも
ただの切り傷だって
いつ気づいてくれたかな 無能
「死ぬにはまだ」
悲しさが足りないのと同時に
愛が足りなかった
朝ごはんだって
自分で作れたものなのに で?
なにもなかったみたいに
小さい階段が登っているだけの
音がバカ大きくてさ
それだけが愛の証なのかな あ
脈を繋いでいるだけで ね
そんなことしなくてもよかった
たんたんと愛が青いもの
それでいいんだって
あの愛は気持ち悪いってずっと
自分を化かしてる
そんな言葉も聞きたくなんてなかったって
それじゃあさ て
最初からいってくれたら さ
名前なんてなかった さ
自殺なんてしていなかった するはずもない
生まれることが綺麗だなんて ドラマチックな展開も
全部夜の
夜の向こう側に
2択の選択肢があるとするならば
そんなの全部君に預けていたのに
刻み込んだ愛が しね
月明かりみたいになるとでも思ったのか
うさぎソムリエ おいしい?
赤いものは自殺して
君は太陽赤くして
僕は地球赤くして
君は薔薇より綺麗だしね
君は太陽より美しいしね
君は生きることよりしね
ゴミの分別くらい
ちゃんと出来てほしかったな
ぼくの分娩室に泣きわめいたこえ
それだけこわかった
どうせ未来には
なにもできないやつだとか思って
しらないふりで
前を見て歩くって言ってた
夢が詰められた血液だとか
生きるための本だとか
だれかが見た訳でもないのにな
夏休みの絵日記により集められた
カラスは何回鳴いたか
結局みんな幸せそうに僕のこと忘れていくだけで
なにも知らない写真が増えて
なにも消えないところが増えた
その方がいい
きらきらなラムネが口の中で
溶けていくほうが、みんな幸せ
毛布の下に横たわる寂寥の温かさは触れられるほどのものでもないだろう
僕はゆっくりと目を閉じ、涙のような血を流している
終わることの無い時計の進む音は僕を焦らし不機嫌な顔をしている
頭の中空っぽでその世界は空想で、それが理想で。
いつまでも片付くことのない1つの部屋は
いつまでも黄昏ている扇風機さん
いつになったら出ていくのか分からない僕に問いかけていたよ
道の真ん中に大きな岩が置かれて
その岩に乗ることが出来ずに横に街を作るみたいな人
僕はその道すらも分からずにいる
分からないままでいていいのかな?
花が咲かなくてもいいなんて全て綺麗事にしか聞こえなくて
意味の無い種を植え付けられて、のたうち回る悲しみをあなたは分からないんだろうね
意味がわからなくなるけれど、最初から意味なんて持ち合わせていないなんて
分かりきっていた事だったのに
どうして僕らは意味もなく生きているのか
そんなことずっと考えて
希死念慮を枕に委ねているのだろうね
今思えば、枕があるだけ幸せなのかと思うけれど
そういう事じゃないのかもしれないや
人間ってそういうものでしょって
心の中で決定した事柄が、気持ち悪くて吐きそうで
そんな自分がまた██ねと思うんだ
時計の針を忘れかけていても
ずっと止まらないままだって
そんなこと気にしていない頃はいつだったっけね
主語をなくして赤らめる
そんなことをお構い無しに首に縄がかかる
白。
創る時に一瞬にして死んでしまった。
それは放たれた血の花のように
何者かに殺された跡は誰にも気付かれずに、
ただハンカチーフで拭う跡が見られた。
ただスケッチブックに飛び散った血溜まりだけが
作品として残されていた。
「ええ、私が見たのは真っ赤な血溜まりでした。
絵の具やインクなどではなく、黒と混ざりあった血。
私はそのような血文字をみたことがありません。」
ベッドに残されていたはずの血痕は
跡形もなく黒く塗り潰されていた。
それは信号に
それは壁に飾られたキャンバス
足跡のような絵画
みな蝉の言葉を忘れたように話していた
なにかがおかしくは無いかと
あの人は綺麗事だと笑った。
ただ周りから囲まれるムカデ
写真のあなたがいた。
なにかが分からなくなっていた。
青いスープを飲みたくないみたいに
それは自然な事だったようだ
''献身的だったんだよ''
それらの肉片はそういうことを言っていたような。
その方が良かったんだろう、
猫は首が取れていた
それはこちらを向いて睨みつけている
「産まれる前はしあわせだった」
そうやってアフレコした。
創作物であり、何をしてもいいのだ。
そこにいたアダムとイブは創作物だった。
甲羅を溶かしたことが辛かったと、
一瞬にして息を取り戻し、甲羅を元に戻している。
焦っている様子が気持ち悪かった。
教会にいたあの人も
吐かれていたムカデも
みんなもみんな、
そう感じていたよ
体に埋め込まれた創作物は
そう書いてあるから
そう言うしかないのだ
その方が良かったんだろう
そうやってみんなが創作物を笑うしか無かったのだろう
後ろ側にオルゴールを適切に鳴らしたと言えば
みなは納得して涙を流して造られていく
「あぁ、悲しいね。
はい、これでおしまいね。
さぁ、帰ろう。」
あの本が塗りつぶされる頃
蝉が泣いている。