六月の帰路

Open App

ゴミの分別くらい
ちゃんと出来てほしかったな
ぼくの分娩室に泣きわめいたこえ
それだけこわかった
どうせ未来には
なにもできないやつだとか思って
しらないふりで
前を見て歩くって言ってた

夢が詰められた血液だとか
生きるための本だとか
だれかが見た訳でもないのにな
夏休みの絵日記により集められた
カラスは何回鳴いたか

結局みんな幸せそうに僕のこと忘れていくだけで
なにも知らない写真が増えて
なにも消えないところが増えた

その方がいい
きらきらなラムネが口の中で
溶けていくほうが、みんな幸せ

10/1/2022, 4:10:26 PM