Shiro子

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8/7/2023, 11:28:41 AM

最初から決まってた。
歌の話をすることを。したすぎて、する。するもん決めたもんするから。する。するったらする。
当方、歌が大好きである。
どれくらいかと言うと、小さい頃から常に何かは口ずさんでいるし、授業中は何かしらがずっと頭の中を流れているし、お風呂の中では熱唱し、今まで生きていた中で音楽に触れなかった日は無かったと断言出来るほどには歌及び音楽が大好きである。
これを書き始める前も部屋の中で『怪獣の〇唄』の練習をしていたのだが、最後のフレーズがどうも出なくて苦戦していたところだった。
小さい頃によく聴いていたのはアイ〇ツ、そしてハートをキャッチするプリ〇ュアからプリティなリズムら辺。それから太鼓の〇人に出会い、子ども向け音ゲーから少しランクアップした(それでも音ゲーに本格的にハマったのは中学生にしたオンゲ〇)と思えば、空前絶後のボカ〇ブームがやってきた。
東〇もあったな。プロジェクトの方。お父さんがとても歌が上手いので、点数で(ちなみに機種はちゃんとDAMである)勝ってやるぞー!と意気込んで歌いまくって当時サブスクも無いので歌詞をノートに書いて頑張っていた記憶がある。その当時の点数が大体72〜75点。
しかし中学生の頃は専ら聴き専で、受験生になるまではあまり歌うことはなかった。
受験生になるまでは。
ある日気晴らしに風呂場で歌ってみたら、これがもう楽しい。とりあえず、打倒父を目指した。女で背が低いのにも関わらず地声が低く、とても低く、合唱コンクールでアルトでも高いような声帯を持っている為、高音は捨て低音を極めることにした。
結構出るようになった。
どのくらい出るかと言うと、女性が出せる低音の限界を超えて半音かもう一音くらい低く出せるようになった。
何故か俺は女性にも関わらず、喉仏が目立つレベルで出ていて、それが俺にとってはコンプレックスどころか嬉しくて堪らなかった。モチベーションなんて湯水のように沸いて出た。故の結果だった。
そして今年の冬、前期受験を見事に落としたので気晴らしにカラオケに行った際、父に勝ったのだ。
既に父が91点を叩き出していて、点を狙いに行く歌い方こそいつもしないもののちょっと真剣にと思い選んだゆっくりな曲で93点出した。
勝った。
今でも写真が残っている。
嬉しい。
この前誕生日にカラオケ行ったら90点が何故か一回しか出ず負けたのだが、父は93点を超えられていないので勝負には未だ勝ち続けている。
今の平均が84〜90点くらい。90点はちらほら出るものの、しゃくりとビブラートが伸びない。こぶしはめちゃくちゃ出るんだけどさ。
なので、まだまだこれから伸び代はある。
今はとにかく自分がしたい歌い方を極めてみたり、好きな方の歌い方を参考にしてみたり、あと高音の限界も伸ばそうとしている。ここでの高音とは地声で張り上げられる範囲を広げることであって、一応女ではあるので裏声やらファルセット(実際には女性に裏声の概念は無いらしいが)を使えば結構出るが、迫力にかけるので喉にちょっと負担をかけている感じである。なんなら裏声なら『僕らの記憶を攫わないで』の一番高いところもギリ出るんだけど、地声だと全然そこらの男性の方より出ない不思議。
がなりはたまに出来る。意図しては出来ない。高ければ高いほどがなれない。喉を閉めるからなんだけど、最近開けて歌えるようにはなってきている。低いと全然いろんな歌い方ができて楽しいが、もっと練習して幅を広げたいので頼りきりにはしないようにしている。
正直、自分の声は好きだし歌も好きだしちょっとだけ上手い自信がある。今の目標は90点台前半の安定と95点を出すことだが、実はそんなにそれに固執していなくて、毎日楽しく歌えたらいいだけである。
別に将来、小説と違って仕事にしたいとは考えていないし、そりゃ友達と一緒に歌ったり動画を〜そしてバズり〜なんて出来れば楽しいことこの上ないが歌い手を目指す気もない。
俺の憧れている方でさえ素人と自分を卑下されているのだから、俺なんてど素人かそれ以外の自惚れ野郎と言われてもおかしくはない。
だから、歌は好きだし、これからも楽しめていければいいなくらいのもので捉えてはいる。
おしまい。
Shiro子先生の次回作にご期待ください。

8/6/2023, 10:40:23 AM

太陽。
イケナイ太陽〜ナーナーナナナー
というネタを稀にするものの、親以外でそれを知ってる人が居ないので親しかウケない悲しい状況。
自分に申し訳ないが、太陽の話題はここまで。
今フィギュアやっとこさ開封してディテール細すぎて大興奮してるのでその熱で書き散らしていることもあり、今俺にとっては二人が太陽。後ろの壁に適当に『二人は問題児、ただし最強。』とか紙に書いて貼ろうかしら。こんなのだっけ。神々しさがすぎる。身長差再現されてる。報われ無さすぎて好き。
さて、本題に入るんですが。今日イ〇ンモール系列に行った際、久々に太陽を見ました。こじつけがましいね、要は推しを見て。俺の誕生日前くらいに一度見かけた、所謂量産型の服と地雷系の服を着た二人組がたまたま今日居たということ。
俺の住む地域は田舎とも都会とも言えぬ中途半端、しかし幼少期を過ごすには適してるような良い感じな場所なんだけど、それでも三大都市圏のようなレベルではなく、髪を染めてる人も派手な服を着る人もあまりおらず、ちょっぴり浮いちゃう地域だったりする。それ故にそういう格好をしにくいし、実際同級生に会いやすいこともあってそういう面でも積極的にとはいかない。実際俺も地雷服(ここで言うのはハーフアップにワンピース厚底とかでは無く、ダボダボパーカーにくまちゃんドーンを言う)が大好きだしシルバーのアクセサリーを愛しているが、流石に学校でど陰キャかましていることもありすれ違うとこの世の終わりである。
だから、人の目を気にせず楽しんでいる二人組が俺にとっては太陽で、実際めちゃくちゃ可愛いので癒しとなっている。
そういえば冬頃に地雷服を着た大学生くらいの男の子もいた。ごついチョーカーをしてクレーンゲームでぬいぐるみを狙ってて、友達と何かして、非常に羨ましかったのを覚えている。
両者とも、特にお近付きになりたいとかは思っていないんだけど。本当に。思ってないです。
見かけるだけでちょっぴり元気になるからいいよねという書き散らしである。
そういやPart2。今日ヴィレ〇ァンでそのシルバーのアクセサリー類を見ていて屈んでいると、その二人組が後ろに居たんですよね。まぁびっくり、推しが後ろに居る。推しが後ろに、二人並んで、何か話している。もうびっくり。気まずいとかない。びっくり。そのお店のアクセサリー類は黒いボードにサンプルとして飾られているから、その空いている黒が反射して二人の姿を映してくれて、びっくり。
退こうかどうか悩んだ末に最悪なことに気づいて。
今日制汗剤塗ってなくて。
ここから汚い話になるからご了承下さいな。
中学生のある夏から、指摘され制汗剤を塗り始め四年目。市販のものだと貫通するので、わざわざアマゾンの奥地から外国産の強い制汗剤を取り寄せてるんだけども。冬は二日から三日に一回塗れば良いんだけど、夏は毎日塗らないと歯止めが効かず地獄で。そして毎日塗り続けるとどうなるかと言うと、
脇が荒れまくる。
かぶれる、痛い、痒い、その繰り返し。最近になって安く荒れにくい制汗剤も併用し始めたものの、それはバニラの匂いが俺にはキツい上に最低でも二度塗りしないと一日もたないので難しいところ。結局夏は高校生になってから更にホルモンバランスがぐちゃぐちゃで貫通することも多く、完全にとはもういかなくなり。
なもので、荒れまくった脇を休める為に、友達とお茶するやバイトや学校や以外は基本塗らないんだけれど、夏休みなのでそりゃ塗る頻度も結構減り。
長期使用してるが為にマシになっていただけで使わなかったら本当はこうなんだよと言わんばかりに最近香ってきてて。
まぁつまりどういうことかというと、暫く放置してそのまま外に出たら推しに会い、真後ろに来られて俺は(あっダメだ近づかれたらバレる)と思いすぐ退いたという感じ。
大丈夫かなぁ、避けた感じに見られてないかなぁと思ったものの、第一印象にかなり残るは匂い或いは臭いなので悲しいなぁ、とぼんやり考えた。それとてっきりそのまま前に詰めてアクセサリー類を見るものだと思っていたのでまさかそのまま帰るとも思わず。話しかけたかったのかな。流石に自惚れだろうな。また会いたいね。
今日は色んな人やものを見て創作意欲がぐんぐん上がったのであっさり書けてしまったが、ちょっと内容は最悪だった気がする。誰もお前を愛さない。
推しにいつか話しかけたいなぁと思うが思うだけである。普通に迷惑だし気持ち悪い。それに推しというものはどの界隈であれど、不可侵であるからいいのであって、一度何かしらを通してしまうと、その太陽の光り方や眩しさが周りの星と然程変わらないと気づいてしまうものなのだから。経験談。

8/5/2023, 11:36:19 AM

鐘の音。
ちょっと飽きてきた。
勉強にも飽きた。8桁精算表なんて一日にひとつでお腹いっぱいになる。
短く行きましょう。
鐘の音といえば、聞き馴染みあるのはやっぱり学校だ。バリバリ現役なので、ノイローゼになるくらいにはチャイムは聞いている。
アレってガチの鐘なことは知っているだろうか。鐘というよりチャイム、パーカッションのひとつだったりする。パーカッションは打楽器の総称で、ドラムからスネア、或いはマリンバからグロッケンシュピールなどの鉄琴木琴を総称した鍵盤楽器、カスタネットやトライアングル、タンバリンなどの小物に分けられたりする。これが大好きで、風になりたいのパーカッションソロなんて本当に楽しそうで(する前に人間関係で退部したのでやっては無いが)大好きである。ちなみにそのチャイムや俺が退部寸前までやってたティンパニはどれに入るのかは知らん。
ちなみに俺の居た吹奏楽部及びパーカッションパートは人数不足で、初コンクールはPerc.は4人であった。俺はグロッケン→マリンバ→ティンパニの流れでやったが、ティンパニの音変えとロールがキツすぎて本当に大変だった。すっごい楽しかったけど。
話が逸れまくった。学校のチャイムは『チャイム』という楽器を録音したものを使い回しているんだよというお話。実物は見たことないけれど、確かのど自慢のアレもそうだったはず。銀色でデカくて上の方を金槌みたいなので叩いて鳴らす、絶対身長が足らない楽器。
あと鐘の音でもうひとつ、除夜の鐘。今年初めてその音を聴いた。生で。正月にユ〇バに行く為年越しを待たず自分の部屋に行き寝よう……と思いつつなんだかんだ年が明けてからベッドに潜ったら遠くから聴こえてくるは除夜の鐘。等間隔、しかしムズムズするタイミングで聴こえてくるものだから寝付けなかった。結局一時間睡眠で車に乗った。多少車の中で寝られたとはいえ、とてつもなく地獄であったことは言うまでもない。八割方マ〇カーのせいだけど、本当に疲れた。楽しかったけど。
さて、これでいいんだろうか?最近自分が触れたことの無い界隈に触れてちょっとインプット期間に入りだしたのでアウトプットが億劫になっているからこんなのになったんだけど、ただの知識自慢じゃない?ひけらかしてるだけだよね?というかその知識自体合ってるか分からないのに。
どうしよう。一番くじで神引きした話したし。そうだその一番くじ関連で〇ルカ〇で下位賞を信頼できそうな方から買ったはいいものの発送されてんのに届いてなくてワンチャンボられた話でもしようか。まだ分からないし、九月初めにまた一番くじするので運貯めたいからやめとこうか。壱、弍とやって玉折はやらないのかな。そんなのやったらこの世の終わりかもしれない。財布と消費者の情緒が。
夜ご飯に呼ばれたのでここら辺でお暇しましょう。ぼちぼちアウトプットもしたいものの、バイトの研修の日が決まった関係で宿題が危うくて仕方が無いので毎日とは行かなさそう。キツイなぁ。
いつか歌の話とか書きたいな。あとサウンドトラックの話とか、英語の話、ラジオの話、学生目線でしか見られないものとか感性とか纏めておきたい。明日はどうだろう、親のクレカ関係の手続き手伝うだろうから面白いことになりそう。そもそも書くのかな、わからんけど。それじゃ。

8/3/2023, 10:55:23 AM

目が覚めるまでに。
目が覚めるまでに、一人の人を自分勝手に振り回した。今はもうその鮮やかな記憶自身がトラウマと化しては思い出せないが、その自分勝手に付き合ってくれていた彼女の優しさに漬け込んでは青春を送っていた日々は本当に楽しかったんだと思う。
目が覚めるまでに、定期的に彼女の夢を見た。母校の、自分の教室の、休み時間にロッカーの端で二人話す夢。最初はぎこちなかった会話も、段々昔のように弾んでは自然と仲直りする夢。或いは一度二人で行ったことのあるゲームセンターで、二人でしたことの無いメダルゲームを楽しむ夢。或いは、或いは、すぐに消えたけれど、ある日突然彼女が夢の中に現れたと思えば何事も無かったかのように二人楽しく話す、そんな夢。
目が完全に覚めきるまでに、二年半もの月日を要した。
とっくに彼女は俺のことなど眼中にも無かった。
冷たすぎて優しささえ垣間見える文書、付かない既読。一行考えるのに平均三十分の努力と思い出せない記憶を引っ張りだす作業。無駄だったとは、思わない。思えない。思ってしまったが最後、過去の私が最高に報われない。
弱すぎた。
強かったけれど。
進学して心の余裕が出来て、やっと昔の私を俯瞰して見る時間も出来て、衝動的に考えた純粋な謝罪はきっと、彼女にとっては毒だった。
分かっていた上でやった、自己満足の塊だ。
成人式の日に再び会ったとして、中学の先生が言うように連絡先を残しておいたとして、それが大きな伏線になるかなんて今の俺には到底分からない。まだ子どもなのだ。甘えていられる。
明日、近くの神社に行こうと思う。
意味は無い。疎遠になったあの日から、私が敢えて距離を取った理由から、ずっと彼女には報われて欲しかった。今の俺でもそう思い続けている。私が隣に居ても迷惑をかけるだけだと、彼女の善意を無下にした。その根本には彼女自身の生い立ちと今までのこと、その時近くにいた友達のこと、色んなことが絡んで、離れた方が幸せだと思った。
俺が彼女の近くに居たら不幸せにさせてしまう、なんてことは思ってないけれど、
俺が彼女の視線の先に立ってはならないとは、正直思う。
自己満足自分勝手自己中心的承知で。
幸せになって欲しい。
自分を分かってくれる異性に出逢って、結婚して、子どもを産んで、子ども嫌いがマシになって、四苦八苦しながらも一人前に育てて、孫に恵まれて、幸せに看取られる。
そんな世間一般的では普通で幸せな生活をのんびり暮らしていってほしい。
もう彼女の声も匂いも姿も全てが不鮮明な、何処までも我儘な俺のことなんて忘れて、全部忘れて暮らしてほしい。
あと卒業アルバム見ないでくれ。
明日神社に行ったら、俺は一人で、ひっそりとこう願おうと思う。
彼女がこれから人に恵まれて今まで感じた負の感情を忘れてしまうほどに報われますように。

8/2/2023, 12:41:13 PM

病室。
英会話終わりからこんにちは、今日はネタは無いけど意欲はある日。返信考えないでこっち考えてるのは普通に考えておかしいんだけども。

病室というやつは、私の知る限り二種類あるらしいのだ。大部屋に数人が暮らすタイプと、大部屋を独り占めできるタイプ。勿論どちらが高いなんて子供でも分かる。大きいテレビがあって、ソファと机があって、風呂もある。
勿論私は個室がいい。元々身体は弱いどころかとても強く、風邪なんて一回しかかかったこともない。まだ子供で未成年という分類ではあるものの周りから言わせれば大人びていて、大人で、お姉さんで。
個室がいいのだけれど、お姉さんだったから昔大部屋に放り込まれたことがあった。
といっても周りに同年代などおらず、お姉さんだったからお姉さんの更にまたお姉さんとも仲良くできるだろうだなんて安直な考え故に年上ばかりの部屋だった。みんな仲がいいのに私だけぽつんと一人で本を読む。三次元の動画投稿者より二次元や両方行き来するタイプの配信者が好きで、面白いけれど笑わないように、ひっそりとイヤホンをつけて配信を夜遅くまで見漁って過ごした。初めての入院生活。そもそもの話、同じ部屋にいた同じ病人たちはこちらに話しかけることなど一切せず身内ノリで遊んでいた。きっと、私は悪くない。
退院寸前に病が再発して入院生活が延びに延びたこともあり、再発防止にも熱心すぎたあまり入院し始めて三ヶ月目、私は初めて話しかけられた。
名前などもう覚えてはいない。
女の子だった。同い年か、一つ上か。昔からずっと病院暮らしだから世間知らずのある意味箱入り娘で天然、体は弱いのに外に出たがり屋。箱入り娘であるが故に私の求めていた個室で生活していたが、初めて話しかけられたその日に名前を言ってしまったが最後、廊下を練り歩いて気合いで部屋を特定され毎日やってくるようになった。
匂いも声も姿も全て不明瞭な彼女に私は沢山のことを教えて暮らした。好きな歌のこと、配信者など趣味のこと、本で読んだことを知ったかぶって天才かのように話した。ちゃんとお勉強もした。やがて私の方から部屋に訪ねに行くようになり、そこでのびのびと過ごしたり、外や屋上に勝手に行って遊んでみたり、その結果今があったり。ともかくとして今私の中に残っている微かな彼女の記憶は、不明瞭がために輝いていた。
彼女の両親を継ぐために貯められていた彼女自身の遺産は、彼女自身の意向で、一粒のダイヤモンドへと注がれることとなった。
彼女はずっと、ずっと、ずーっと私よりお姉さんをしていたのだ。
私が暮らしていた大部屋から人がまた一人、一人と居なくなる度、大抵数週間もしないうちに新しい病人が足され暮らし始める。その居なくなった人たちの行き先なんて知る気すらもなく、関わったことすら名前すら知らない彼らに割く脳の容量など無かった。
将来の夢を叶えて幸せになってねだなんて大人より現実味のないことをある日突然言った彼女のことで頭がいっぱいで、抜け殻だったし、不運にも私は身体は強いものの心は弱かった。
そしてその願い事を叶えられるほど、私の心体は強くなかった。
病は気からとも言うし、久々の外の生活を満喫する暇もなく逆戻り。配信者にも歌い手にもちゃんとしたアーティストにもなる準備すらまともに出来ず買おうとしたお高いマイクはキャンセル。プラマイマイナスに終わった。
そこまで久々ではない大部屋では、流石に私が一番お姉さんだった。積極的に話しかけに行くように努力した。お姉さんはお姉さんらしく、部屋の中心人物になれたとも思う。
これでいいのだろうか、とも思う。
分からない。何が正解かなんて分からせちゃくれない。献血もドナー登録もした、お金も貯めていた、あと他にすることはあるだろうか。
考えた結果が、部屋の引っ越し。
もう自立しているし、親も仕事の都合で離れた位置にいる。勝手に手続きをした。前の部屋とは違いお金がかかって、広くて、寂しい部屋に変えた。
消えていく悲しみなど知らなくていい。私の担当医のように優しい大人だっているのだ。演技が下手だけど他人思いの人で、子供が大好きな人とか。
私の数少ない遺産は人数分で割って、各々の治療費にでもあててやってほしい。それが出来る出来ないは全くの別として、私は自分にされてしまったことしか出来ない人間だから、一生のお願い。
病室の中が全てじゃない。けど、私たちにとっては病室の中が全て。
せめて病室の中だけでもお姉さんでありたい我儘を叶えてやってくれると嬉しいです。
あの子よりは随分と楽だと思うから。

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