Shiro子

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最初から決まってた。
歌の話をすることを。したすぎて、する。するもん決めたもんするから。する。するったらする。
当方、歌が大好きである。
どれくらいかと言うと、小さい頃から常に何かは口ずさんでいるし、授業中は何かしらがずっと頭の中を流れているし、お風呂の中では熱唱し、今まで生きていた中で音楽に触れなかった日は無かったと断言出来るほどには歌及び音楽が大好きである。
これを書き始める前も部屋の中で『怪獣の〇唄』の練習をしていたのだが、最後のフレーズがどうも出なくて苦戦していたところだった。
小さい頃によく聴いていたのはアイ〇ツ、そしてハートをキャッチするプリ〇ュアからプリティなリズムら辺。それから太鼓の〇人に出会い、子ども向け音ゲーから少しランクアップした(それでも音ゲーに本格的にハマったのは中学生にしたオンゲ〇)と思えば、空前絶後のボカ〇ブームがやってきた。
東〇もあったな。プロジェクトの方。お父さんがとても歌が上手いので、点数で(ちなみに機種はちゃんとDAMである)勝ってやるぞー!と意気込んで歌いまくって当時サブスクも無いので歌詞をノートに書いて頑張っていた記憶がある。その当時の点数が大体72〜75点。
しかし中学生の頃は専ら聴き専で、受験生になるまではあまり歌うことはなかった。
受験生になるまでは。
ある日気晴らしに風呂場で歌ってみたら、これがもう楽しい。とりあえず、打倒父を目指した。女で背が低いのにも関わらず地声が低く、とても低く、合唱コンクールでアルトでも高いような声帯を持っている為、高音は捨て低音を極めることにした。
結構出るようになった。
どのくらい出るかと言うと、女性が出せる低音の限界を超えて半音かもう一音くらい低く出せるようになった。
何故か俺は女性にも関わらず、喉仏が目立つレベルで出ていて、それが俺にとってはコンプレックスどころか嬉しくて堪らなかった。モチベーションなんて湯水のように沸いて出た。故の結果だった。
そして今年の冬、前期受験を見事に落としたので気晴らしにカラオケに行った際、父に勝ったのだ。
既に父が91点を叩き出していて、点を狙いに行く歌い方こそいつもしないもののちょっと真剣にと思い選んだゆっくりな曲で93点出した。
勝った。
今でも写真が残っている。
嬉しい。
この前誕生日にカラオケ行ったら90点が何故か一回しか出ず負けたのだが、父は93点を超えられていないので勝負には未だ勝ち続けている。
今の平均が84〜90点くらい。90点はちらほら出るものの、しゃくりとビブラートが伸びない。こぶしはめちゃくちゃ出るんだけどさ。
なので、まだまだこれから伸び代はある。
今はとにかく自分がしたい歌い方を極めてみたり、好きな方の歌い方を参考にしてみたり、あと高音の限界も伸ばそうとしている。ここでの高音とは地声で張り上げられる範囲を広げることであって、一応女ではあるので裏声やらファルセット(実際には女性に裏声の概念は無いらしいが)を使えば結構出るが、迫力にかけるので喉にちょっと負担をかけている感じである。なんなら裏声なら『僕らの記憶を攫わないで』の一番高いところもギリ出るんだけど、地声だと全然そこらの男性の方より出ない不思議。
がなりはたまに出来る。意図しては出来ない。高ければ高いほどがなれない。喉を閉めるからなんだけど、最近開けて歌えるようにはなってきている。低いと全然いろんな歌い方ができて楽しいが、もっと練習して幅を広げたいので頼りきりにはしないようにしている。
正直、自分の声は好きだし歌も好きだしちょっとだけ上手い自信がある。今の目標は90点台前半の安定と95点を出すことだが、実はそんなにそれに固執していなくて、毎日楽しく歌えたらいいだけである。
別に将来、小説と違って仕事にしたいとは考えていないし、そりゃ友達と一緒に歌ったり動画を〜そしてバズり〜なんて出来れば楽しいことこの上ないが歌い手を目指す気もない。
俺の憧れている方でさえ素人と自分を卑下されているのだから、俺なんてど素人かそれ以外の自惚れ野郎と言われてもおかしくはない。
だから、歌は好きだし、これからも楽しめていければいいなくらいのもので捉えてはいる。
おしまい。
Shiro子先生の次回作にご期待ください。

8/7/2023, 11:28:41 AM