よく喋る人だった
愚痴や下世話という文化をよく知られていたような
それらの羅列が絆だとかな証ではなかったことも、ついこの頃知った
なら、なんだったんだろうと過ぎた嵐を窓の遠くから眺める
張り詰めた水素を掃き溜めに捨てただけだったのかと、素朴に思案している
あまり喋れない性根だった
厳密に言うと、言うべきでないこと程よく口走ったような
ぎちぐちとゼンマイを快くない拍で回す脳だった
嫌なことを都度吐きなさいと言われたので、試したこともあったが、上手くは立ち行かなかった
どうやっているの?と聞こうともしたが、やはり舌が回らない
極寒に這う心地と似ている
夢を見るのだ
苦しまない世界で貴方に刺し殺される夢
虚空とよく語り合う
面白かったのに、貴方だったらば
この目の前が、質量を持って見えないのだから、貴方に絶望の餞しか手渡せないのだ
奇っ怪種々雑多な夢を見ている
夢の貴方に夢を見ている
刃を向けようとも“大好きな君に”と涙を流さない貴方の夢に酔っぱらう
覚めたと聞いた世界を冷めて感じている
喚かないでよ、励まさないでよ、泥土に塗れて飽き飽きだから
いい所なんて無いようにってさ努めてるのさ。何一つ分からない貴方に世辞の一つさえ似合わないだろ
たまにはね、都合の悪いフィクションだとか見させないで
看板にね、お月様がいるでしょう
その中のうさぎはくるくると、ぎゅるぎゅると
皆が手に持っていて、まるでこちらが非現実だとでも言うような
素晴らしい世界で息をしたんだよ
そのうさぎがね、見守っていたホットケーキ
勘定場がこんなにも広く、誰一人置いていくことなく笑いあったテーブル席
小波も沈むような南国色に、目を桃や緑とさせながら、最後まで遺さないようしていたよ
そんな姿もね、うさぎはずっとそこにいて、
時折視界に飛びかかってい
そう、うさぎはね、その後だろうと
ずっとずっと髪を引いて幾星霜をも凌駕した
帰りも、泊まりも、赤くなる目の前も
とても長いことそこにいる
今日にさよならまた来来年
大丈夫、そこにいるならね
血ぃが転んだ
なんでだろうね
灰緑な部屋への安堵感
日が斜に構える絶望感
花束だなんて好まれますか
愛する足首さんへ
どうにもね、何故か花を枯らしちゃう人というのもいますね
限りあった時間、手前勝手に拝借しますね
そう。そう貴方もね、己のこと愛していたのでしょ
理解できています。だって貴方はいないから
周りの人、身近な人、愛した人もね
誰もがみんな、平等でしたからね
愛するってね、何だったんですかな
教える前に、地に足つけるのやめないで
されどね、1つ知ったのはね。
消えるなら、まだある内に止めてしまうのも吉ですね
要は食べるのもよいですね。生憎まるっと飲む程なら可能らしいさ
花束ってね。沢山の花が入ることもありますけれど
人混みと1つ違うことはね、綺麗な調にまとめられる所ですよ
己はね、花束のようにな人を集めては、全て枯らさせますからね
恩をいくつ何度も溜め込んで、なに1つ吐けてはいないから、
伝えたいよな。貴方にも、どちらにだって、愛してたこと
悔いは慣れるのも嫌になるようですから、以降しゃんとしますからね
そうだ、貴方も。そうしとけばよかったか、まずったや
さ、終わりましたね。完成、お疲れ様です
次があるならね、団子虫が羨ましい
そしたら、共にいますから
擦れた手のひらに目がいっていた
レンガが溶け錆び付いたような気になって、のでまた一層叩きのされる
どうにもこうにも上手くもいかない。堂々巡りの趣味もない
そうともこのような杵柄取ったこともない為に、可笑しな形でまた振りかぶる
始まりは貴方が伏したことだった
当たり前が凶器だなんて知らないことで、貴方には非当たり前となって溺れていった
それを何遍も何人にも繰り返した。当たり前に振り回す腕が残らず手にかけた
慄き顔を覆い逃げて逃げ
白背景ウドの大木と、ついで瓦礫がらくた
二階建てとかそれ以上、そんなよくは知らない廃墟のひと部屋
溢れる気持ちが昂るままに、乱れた拍しで飛沫が少し
夢がさめるまでを延々に、夢さめやらぬようにさ延々と
レシートのように散らかる音声
例えば、なんでこうまですくわれない。どうして亡霊にされきらない。
呪詛のように心情を
未練のようにバターに棘を
なぁ貴方、ただ今お聞きなさりますりますか
走り行かぬでおくれなせ、こちとあまり反射も足も鋭なくあるから
懐にねさ、しまったる心がおありなもんでや
あっこに屠った貴方の頭は砂塵となって昇っとてますのか
願望もしすれば希望みたくな観測にでもすぎんましょうが、そんなものを手ぇ合わせて必死こきってす
され安心くだって、幸か不幸とか察しはかねども、己の頭は昇らんしょうだな
現在この所で潰するよ、その方へ征く程ならその半歩前に砕いてしまうよう
だからとね、罪と混じらず綺麗に何度も生まれてになさって
かよう焼き爛れた藁人形だれど、ながく長く分長く土に平伏致しておるらすかさわ
人を生かすには苦労が要ります
そんなことが分かっていれば
大切にしていればよかった
大切を理解できるまで、時間が待っていていれば
無尽蔵に有る筈なかった
何もかもでも、上限は課されていた
今日は雪が降らなかった
窓も見られなかった
いっそ降るなら
しんしんと、しんしん
重なり積もる時間、そこに混ぜられただろう感情、言葉、思い出。
質量だけが残った
ぽつりと途切れる
静かな終わり
喚いてくれれば
そうしたら、