ねちょねちょ系鯖缶

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8/30/2025, 11:51:08 AM

窓の外から手を出す
やぁ。さようなら
体裁の悪いあなたに捧げる

あなたの目に私はいない
私の目は虚像に過ぎない
互いを知るくせ何一つから目を逸らす
今あなたの目は白けている

さてここで、君は空白を見据えているかい
空白の定義?君が浮かべているので結構
それに触れる時、気づいてしまう
世の事柄の一切の、本質はほぼ同義であると言えること
そしてその全ての価値は皆等しく同等であること



あら、長ったらしいって?すまないね、口説くて
さらば友よ
ふたり詮無く旅立とう

8/29/2025, 1:07:35 PM


日暮れの朝日が下り続ける
際限なく、歯切れの悪く
東の空だけ反り転ぶ

それをただ見る
只管眺める
砂の粒子を透ける地底を
水平に浮くカピバラを
先に続くその円環を

丹精籠った端正な
空間の白む未然な場所
そして全ては記号へと帰す
遠く遠くに歪みが散った


舞台袖にいた
手の中にある0を見遣った
もし、心の中の景色はあるなら
それがきっと信号だ

8/28/2025, 12:29:47 PM

くるくるはばかる
地獄がまわる
草臥れただけのオルごール
かっかっこんここんここんこやこ
ぐさぐら唸る大気の不快さ

あら見て、居てるだろ?
ここにいるんだ知っていた?
何も見ないね知らないくせに
拒絶を受容と勘違うんだ

刈っちゃおいっそ
ここにある喜色も乾きもその全て
枯れたんだし構わないよな
死んじやったも同然だから
死骸は物質以下にはならぬ
さんぶんてきだ!

知った気にならないで
ならないか

8/27/2025, 9:44:07 AM

湿度に彩られた街昏々たると光ってる
遠雷鳴りて前後不覚の真横を掴む
仰ぎ開いた腕を振り回し
ちゃかちゃか波紋を繰り返し

砂漠の浮き輪はどこだろう
足に広がる水星の温度が
死の質感によく似てる
クラムチャウダーが好きなあなたが手を伸ばせる程近くにないな

終幕
あぶくが沸いた
いつものこと
ならば善いか?

木が晴れるのはいつまでか
指先三つで応えてくれと
もう一歩だけ、その一歩はどこにあったか
かぴかぴ濡れた猟奇の隙間に

ころころがらがらぐるんぐるん
引力は結果か或いは過程か
人を騙すは真実か
数的思考は何を逃すか



船の横転は何を示すか
何1つさえを知れないように

8/20/2025, 11:55:29 AM

洗面所の暗がりに揺れる
心臓の音が寄せては返す
洗濯機がぼこぼこ震える

触れる足音に耳を欹て
意味無く呼吸を消費する
喉元は詰まるわ視界は霞むわ散々だ
機能しない目を目蓋で覆う

疲れたと思う
それを話してだとか言われる
無責任だよね、出来ない理由も知ってるだろうに
それを希う自分も無責任かな


でも本当は、期待したんだ
どっかの誰かが救ってくれる、愉快な空想を
勿論そのように身勝手な噺が存在しないのは自明であるが
それでも、足元の本音を、
条件反射で繕った顔を、声を、
少し零した答えの鍵を、
知って欲しくなかったとは、言えないなぁ



まぁ、ごめん嘘なんだけど

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