ねちょねちょ系鯖缶

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9/8/2025, 11:34:16 AM

十年前
君と確かにそこにいた
あの日、その横断歩道に駆けてしまうまでは
君と確かにそこにいたんだ

まだ、きっと僕はそこにいる
君もずっとそこにいる
きっかり理解してる筈の君が、誰もいない教室を
信号を
ビー玉を
ただ眺めていることを知っている

湛えた時間と雨と君
望むならば共に笑いたかった
でも、それも叶わない
隣にいたって出会えやしない
だから、

せめて、

そのまま僕を探してて

9/4/2025, 12:24:39 PM

ページをめくる
その一節を抜粋する
そして我が身に貼り付ける
日常

本を開く
目を通す
飽きた
堪えて読み進む

善い文を見つける
貼り付ける
幕となる
いつものこと
つまんない

あいや待て、撤回する撤回だ
楽しいよ、あぁその通り
それ以上も以下でもたり得ぬと



まだ浮かんでいる
常識の指針を教えてよ、と
どっかの誰かの亡霊だ
ここに口はいらないから、目を返す
失せろ、と


さぁ何も無い、日常だ
支度しようか
他人の言葉に袖通す
自分の言葉を胃に詰める
心ばかりの悔いを呑む
挙句に抛ったそれが、喉に刺さった
確か、貴方に言い出せなかった「」



なんだっけ

8/30/2025, 11:51:08 AM

窓の外から手を出す
やぁ。さようなら
体裁の悪いあなたに捧げる

あなたの目に私はいない
私の目は虚像に過ぎない
互いを知るくせ何一つから目を逸らす
今あなたの目は白けている

さてここで、君は空白を見据えているかい
空白の定義?君が浮かべているので結構
それに触れる時、気づいてしまう
世の事柄の一切の、本質はほぼ同義であると言えること
そしてその全ての価値は皆等しく同等であること



あら、長ったらしいって?すまないね、口説くて
さらば友よ
ふたり詮無く旅立とう

8/29/2025, 1:07:35 PM


日暮れの朝日が下り続ける
際限なく、歯切れの悪く
東の空だけ反り転ぶ

それをただ見る
只管眺める
砂の粒子を透ける地底を
水平に浮くカピバラを
先に続くその円環を

丹精籠った端正な
空間の白む未然な場所
そして全ては記号へと帰す
遠く遠くに歪みが散った


舞台袖にいた
手の中にある0を見遣った
もし、心の中の景色はあるなら
それがきっと信号だ

8/28/2025, 12:29:47 PM

くるくるはばかる
地獄がまわる
草臥れただけのオルごール
かっかっこんここんここんこやこ
ぐさぐら唸る大気の不快さ

あら見て、居てるだろ?
ここにいるんだ知っていた?
何も見ないね知らないくせに
拒絶を受容と勘違うんだ

刈っちゃおいっそ
ここにある喜色も乾きもその全て
枯れたんだし構わないよな
死んじやったも同然だから
死骸は物質以下にはならぬ
さんぶんてきだ!

知った気にならないで
ならないか

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