考える葦になりたい鳥

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2/8/2023, 8:38:57 AM

どこにも書けないこと

…は、ここにも書けないかな。

だからこの「書いて」に辿り着いた。
ひとつのお題に対して自分の想いを書く。

本当に書きたいことは、きっと誰にも受け入れられない。他のアプリで一度、書きたい事を書いてみたけど、何となく虚しさを感じただけだった。

みんな「今」を生きている人ばかりで、立ち止まっている僕には見向きもしないみたいに。何だかみんな、忙しそうだったな。

そうして、彷徨ってここに来た。

ここは、何か書けば共感のハートが励ましてくれる。
文章を読んで、気に入った人はお気に入りに追加してくれて、また読みに来てくれるかもしれない。
文章を読んで、気に入らない人はハートを押さないし、通りすがりみたいな感じ。それが丁度良い。

ここには鍵が掛からないのも、いいのかも。
僕が居なくなったとき、何を想いながら過ごしていたのか、スマホを見つけた誰かさんがこれを見るかもしれないから。

でもあの人は、僕の想いになんて興味がないだろうから、きっと気が付かないかもね。

ここに書いておこうかな?
あの漫画みたいな名台詞を。





























愛してくれてありがとう。


2/7/2023, 6:24:26 AM

時計の針

小さい頃、コツ…コツ…と鳴る針の音に耳を傾けながら眠っていた。

大人になって、久し振りにその時計を見た。少しガラスがひび割れていて、針も動いていない。

僕が眠るまで、見守っていてくれたあの時計は、時を刻むのをやめてしまった。少し寂しい気持ちになった。

デジタル時計は味気ない。
まいにち、時間を見るたびに「もうこんな時間か…」と溜め息をつく。大人になると時が過ぎるのがこんなにも早く感じる。真新しい発見がなくなるから、だそうだ。

でも、それでいい。
もう、何も見たくない、感じたくないと想うような発見と出会うくらいなら、このまま目を閉じていたい。ただ時が過ぎていったほうがいい。

でも、どうしてだろう。
僕の中の何かがそうさせてはくれない。



コツ…コツ…コツ…。



時を刻み続ける音が、まだ、どこからか聴こえている。


2/3/2023, 2:49:58 PM

1000年先も

わたしがメディアや社会から離れている間に、世の中はたくさんの知らないもので溢れていた。

そんな中でも、届いてきたのは音楽。子供のYou Tubeの合間に聴く音楽が癒しになった。

少し前は子供のお気に入りの歌を歌ってあげた。
替え歌も好きだったから、たくさん歌った。

その次はAdoさんとウタちゃん。Adoさんの歌は色んなものに負けそうな時に助けてくれた。ウタちゃんも…子供も歌うくらいまで聴いている。

今はミラベルと魔法だらけの家の挿入歌。
子供もなぜか聴いている。ディズニーの夢と魔法と音楽の力。

ディズニーは100周年みたい。
心を動かす魔法は、この先も、ずっとずっと誰かに届いていくんだな。



わたしが書いた言葉や、どこかで歌った歌も、いつか誰かに届くのかな?魔法みたいな力はないけど。

ただ、雲の中を漂って、フッと落ちてくる。
雨が降った次の日、太陽と一緒に聴こえてくる小鳥の囀りみたいに。



たまに空を見上げる、わたしみたいな誰かさんに。
いつか、気が付いてもらえるといいな。


2/2/2023, 11:23:05 PM

勿忘草

もし僕が、花を取りに行って、川に流されてしまったとしても、僕を待つ人に「忘れないで」とは言わないだろう。

そもそも泳げないし、きっと話せない。
これから居なくなろうとしているのに、待つ人に辛い約束をさせるなんてできない。

花と一緒に流れに身を任せて、ただ静かに沈んでいく。



本当に居なくなる人は、自分の意志を貫くために「これから居なくなります」なんて、言わないんだよ。

何回も何回も、やっとの想いで伝えた言葉に返ってくる、否定や寄り添いのない言葉に傷付けられているから。

伝えることを諦めて、その顔は寂しそうにでも穏やかに笑ってる。


ねぇ、だからさ。僕のことなんか忘れて?


2/1/2023, 2:53:32 PM

ブランコ

小さい頃、空と地面が逆さに見えるくらいやった。

そのまま空に向かって飛び出して、バーン!と地面に着地。まるで、鳥になったみたいに自由で、不思議な達成感みたいなものがあった。

振り返ると誰も乗っていない、大きく揺れるブランコ。

大人になって、同じことをやろうとした。
身体がフワリと浮くだけで、自分の中から何かが出て行ってしまいそうな感覚。全身から「危険」のサイン。

あぁ、鳥になっていたあの頃は、無知で無敵だった。

僕は「大人」に足を踏み入れて、身を守る術を身に付けて、飛べない鳥になったんだった。

振り返ると、少し寂しい音を立てて、ブランコは小さく揺れていた。


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